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カフェ・ヒラカワ店主軽薄

カフェ・ヒラカワ店主軽薄

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2005.07.04
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カテゴリ:ヒラカワの日常
昨日、
文芸春秋の靖国参拝アンケートのことを書いたが、
際立ったコメントを寄せていたのは
料理評論家の小林カツ代であった。
ジョークではない。
「他国が嫌がることで、
すぐやめられることなら
やめましょうよ。
誰も損をしないんですから。」

いやー、おばちゃんの意見である。
「はい、はい、
言うだけ言ったら、
片付けて帰って頂戴。
店じまいの時間なんだよ。」
といった駄菓子屋の、肝っ玉おばんの
意見は、
他の、どこか教科書的だったり、
党派的だったりする意見に比べれば、
体温の伝わってくるような生活実感から
吐き出された言葉として、
他を圧倒していた。

勿論、
これで、国際世論を納得できるとは思わない。
それでも、自分で知っている範囲で考えて、
自分の身体が持っている倫理観で考量検討し、
自分の言葉で語るというスタンスがあってよいと思う。
このおばはんは、少なくとも
日本を代表するといった文化人的擬制とは
無縁の場所を持っている。


いつも、
こういったもんだいに、
かれなら、どう答えるだろうか、
是非、考えを聞いてみたいと思うひとが何人かいる。
ウチダくんは、勿論そのひとりである。

かつては、いつも違和感を感じながらも、
小林秀雄がどのように
答えるのかは、聞き逃すわけにはいかなかった。
吉本隆明も自分の身体が育てた度量衡で語れる
貴重な思想家だった。

同じような意味で、
関廣野が
これにどう答えるのかを聞いてみたいと思う。
文芸春秋は、どううして彼に聞かないのか。
それとも、関はこんな紋切り型の質問には答えないのか。
事情はわからないが、
歴史問題に関して、
関は自分の頭で徹底的に考え、
自分で信じられることだけを、
不偏不党な自分の言葉で語ることのできる
稀有の思想家であるはずだ。

俺は、関の考える
日米同盟廃棄、北欧諸国を含めた国際社会との連携といった
政治的なプログラムに必ずしも同調するものではないが、
それでも、彼の気合の入った歴史認識が、
この問題にどのようにアプローチするのかを
じっくりお聞きしてみたいのである。







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最終更新日  2005.07.05 00:56:30
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