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カフェ・ヒラカワ店主軽薄

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2005.12.31
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カテゴリ:ヒラカワの日常
あけましておめでとうございます。
まあ、正月である。
だからなんだといわれても困る。

大晦日は、
じっくりと
紅白歌合戦でも見ようかと思っていたのだが、
年越しそばをずるずるとすすりながら、
のんべんだらりと、
プライドとK1と紅白を
ザッピングしながら、
なんだかよくわからないままに
新年を迎えてしまった。
後悔。

そのままテレビをつけっぱなしにしていると
チャンネル3で
山田風太郎の
日記に関する番組をやっていた。
未公開日記に、戦後の意味を問うといった主旨の番組である。
日記を読むのは
三国連太郎。

『戦中派不戦日記』を公表した
山田は、肋膜で戦地に赴かなかったが
戦争の意味について、
もっとも深く、もっとも長く
考えた日本人である。
戦争について考える中で、
日本人の欠点を考え抜いた人でもある。
そして、ひとつの結論を
記す。
「日本人は、ひとたび、感情的になると
一気に流される。」
なんでそうなのか。
いつも同じである。

また言う。
「日本は再軍備する必要はない。
国を守るとは、文化を守るということであり、
日本人には自国の文化を守る気概が
もともとないのであるから。」
高度経済成長の中で、
次々と古い習慣・文化を捨て去る日本の風潮を
嘆いてのことである。
軍備の前に、
守るに値すべきものを大切にしなけりゃ
ならないってことだ。

傾聴に値する。
というよりは、胸に重く響く言葉である。
風太郎を読むと、
いつもひとつのことを感じる。
この人はどこまでも、自分の頭で考えている。
頭は、自分で考えるためにある。
なんだか、あたりまえのようだが、
大変に難しいことである。

雨中散歩。
終日水底にあるが如し。

これが、彼の日記の最後の文章である。








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最終更新日  2006.01.01 01:14:11
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