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カフェ・ヒラカワ店主軽薄

カフェ・ヒラカワ店主軽薄

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2006.01.31
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カテゴリ:ヒラカワの日常
大坂で一仕事したあと、
ミーツの連中と一献傾ける。
江さん、青山さん、中嶋ハンバイブチョー、
大迫力くん、そしてたまたま居合わせた京都の起業家、藤田くん。
わいわい騒ぎながら、謀略話で盛り上がる。
謀略なので、話の内容はここには書けないのだが、
いつの世も謀略ほど楽しいことはない。
そして大坂のげそ天ぷらはうまい。

新幹線で、会社に戻ると
デスクに大きな包みがあった。
中味を見てみると、文芸春秋の
「同級生交歓」の写真が引き伸ばされて、
額装されている。
しゃれたプレゼントである。
文春さん、どうもありがとうございます。

車中、いろいろと週刊誌を読み漁る。
俺はほとんど週刊誌というものを読まないのだが、
ライブドア関連の記事に、
目が釘付けになってしまった。
設計偽装問題、偽計、風説の流布、マネーロンダリング、政治の関与などが、
俺の中で、ひとつに繋がる。
そういうことだったのかと思う。
これも、ここには書けないのだが、
それらを結びつける場所が、
銀座の某所に存在している。
一度、紹介を受けて、
その場所に足を踏み入れたことがあった。
あやしげな、拝金主義者の溜まり場である。
ここに、あのオジマの旦那も、ライブドアに買収された会社の社長も、
足跡を残している。

類は友を呼ぶ。
そういうことってのは、こういうことである。
以前ウチダくんと話したことがあった。
「金ですべてが買える」と思っている奴らの周りに集まるのは、
「金ですべてが買える」と思っている連中である。
この連中は、金が積まれればすべてを売る。
平仄はぴったりと合っている。
キャリアパスというものが、人生の重大事だと思っている人間を
受け入れる会社は、キャリアパス以外に評価の判断をもっていないような
会社である。
お金が唯一、透明で平等な言語であると思っている連中は、
お金でコミュニケーションすること以外のコミュニケーションを
信じない。

こういった、一見合理的な人生の選択は、
人生という、わけがわからない、やっかいなものを
ただ、「部分適合の論理」に仮託しているに過ぎない。
部分的に見れば、
あるいは、時間を限定すれば、
お金は、平等なコミュニケーションのツールであり、
お金で買えないものはなく、
キャリアが人の給与を決定する。

しかし、それが部分的な適合に過ぎないということは、
長く生きている人間にはすぐに分かる。
(まあ、わかんない奴もいるけどね)

部分適合に全体を仮託することを俺はフェテシズムと書いたことがある。
フェテシズムとは、
特別なものへの性的な偏愛ということだけを意味しない。
部分への偏愛であり、全体を見ることからの逃避でもある。
何かが、全体を見ることを押し留める。
それが何かは、よく分からない。

それが何かはよく分からないのだが、
ひとつだけ、はっきりしていることがある。
部分偏愛とは、子供の世界の特徴であるということである。
俺も、めんこ、ベーゴマが人生だったことがあった。
子供の世界とは、狭いサークルの中の、あらかじめ与えられた
言葉や道具との戯れであり、多幸感を伴ったものである。
勿論、これは子供の情景というものを、大人が切り取った世界に過ぎない。
大人は、子供の世界を成立させているもうひとつ上位の
世界に生きているから、こういうことが分かるのである。

世界は、部分的な適合、部分的な偏愛に向かって
退行しているのか。
そういえば、
堀江やその取り巻きの顔を見ていると
随分とガキっぽい印象がある。

王様ってのは、決して大人になれない。
ガキのまま、年齢だけが大人になってしまうからである。
大人になるってのは、どこかで自分が決定的に無力であるということに
気が付かなきゃならないからね。
惚れた女に何をいっても通じないとか、
女房に粗大ゴミ扱いされたとか、
何をやってもうまくいかないとか、
階段を踏み外して大怪我をするとか、
誰も認めてくれないとか、
何だっていいんだが、
自分がコントロールできない世界が、全体を構成しているってことに
思い至らなければ、フェテシズムから抜け出せないってことである。

しかし、今日も部分的適合の王様たちが国会で、
答弁してるわなぁ。






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最終更新日  2006.01.31 14:48:13
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