私に起きた事件 (1)事の発端は、1つの求人広告でした。土曜日の晩、友達からいくつかのサイトを教えてもらった私は、「日本語」や「日本人」等のキーワードを入力し、インターネットで求人を探していました。 そこで見つけたのが、ある人材派遣会社の求人広告でした。 仕事内容が今私がやっている仕事と一致していて、私に最適な求人だと思いました。 これは応募したらかなりいい線まで行きそうだとわくわくしました。 が、同時にその広告を見た瞬間、非常に嫌な感じに襲われたのです。 「この広告の依頼主は、私が現在勤めている会社では?」という予感が強くしたからです。 特にそう感じた理由の1つは、広告に載っているプログラムの名前が、わが社が去年から導入を開始しているプログラムだったこと。 かなり大きな会社のプログラムらしいですが、それほどメジャーではありません。 2つ目の理由は、広告を掲載している人材派遣会社が、私を今の会社に紹介してくれた派遣会社の支店だったこと。 が、1つ救いもありました。 勤務地がD市と書いてあることです。 それを理由に、彼は私の勤めている会社とは違う会社だと主張しました。 今の会社はD市の隣町にあり、ちゃんと独立した市です。 が、D市ほど有名でないですし、会社の所在地はD市との市境ですので、会社側があえて「勤務地はD市」とした可能性も拭いきれませんでした。 それ以来、もやもやした気持ちを抱えていた私ですが、決定的なことが起こりました。 月曜日の晩、土曜日に買ってきたままになっていた新聞の求人欄を見ていた私は、1つの広告に釘付けになりました。 それは別の人材派遣会社による広告でしたが、私の勤めている会社の名前が明記されており、[日本人の社員求む]となっていたのです。 応募条件が、私の能力と異なっているならまだ分かります。 製造業ですから、たとえば同じ日本人でももっと技術面に明るい人材が欲しくて、工学部の学位を持っている人を新たに雇いたいとか。 ところが、そこに載っている条件を私は全て満たしています。 と言うより、その広告を見る限り、日本語のネイティブスピーカーで多少ドイツ語で出来れば、誰でも応募できるように書かれています。 これに私は痛く自尊心を傷つけられ、また会社が嘘をついたことに憤慨したのです。 ジャンル別一覧
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