|
|
|
|
| +HOME +Diary +Profile +Auction +BBS +Bookmarks +Shopping List |
|
│<< 前のページへ │一覧 │
第53回日本神経学会学術大会より わが国の最新の全国調査によると、65歳以上の認知症有病率は14%と推計され、これまで報告されていた有病率(3.8~7.2%)と比較して明らかに高くなっていることが、現在開催中の第53回日本神経学会学術大会(5月22日~25日、東京国際フォーラム)における認知症疫学に関するシンポジウムにて、筑波大学 朝田 隆氏より報告された。 この調査は、厚生労働省の研究事業として、全国6ヵ所(新潟県上越市、茨城県利根町、愛知県大府市、島根県海士町、大分県杵築市、佐賀県伊万里市)の65歳以上の住民約5,400人を対象とした調査で、参加率は64.7%であった。 本調査の結果、認知症768人、軽度認知障害529人であり、また基礎疾患は、アルツハイマー型認知症が67.4%と3分の2を占め、次いで脳血管性認知症18.9%であった。今回の調査から、65歳以上の認知症有病率は14%と推計されるという。 男女比では、女性のほうが常に高く、また加齢とともに男性に比べて高くなり、100歳以上の女性における有病率は100%であった。また、従来の報告と同様、加齢とともに有病率は増加し、5歳刻みの年齢階層別でみると階層が1つ上がるごとに倍増している。各地域別の年齢階層別有病率はほぼ同様であったが、海士町(隠岐の島)だけは85歳以上でフラットとなっていた。 朝田氏は、「認知症問題は国策レベルの問題であり、大規模かつ継続的な疫学調査が必要である。またデータベース化などのインフラストラクチャーの構築が必要である」と提言し、講演を締めくくった。 (ケアネットより) コメント:高齢化社会のため、認知症の患者数は増加する一方ですが、年齢別でも比率が、今まで言われていたよりも多いということです。65歳以上で、14%ですから7人に1人の比率になります。5歳毎に倍増すると言うことですから、本当ならこれからの社会は認知症患者ばかりになるような印象です。 そこまで増加しないとは思いますが、各自日常生活に注意して生活していく必要はあるでしょう。
国民病ともいわれる肩こり。もんでもたたいても治らず、ひどくなると頭痛などの原因にもなる。パソコンで長時間作業をすると筋肉が収縮するなどして痛みが発生、その痛みのせいで筋肉がさらに硬くなる。そこで、専門家がすすめるのが「肩甲骨ストレッチ」だ。肩こりに関係の深い3つの筋肉を重点的にほぐして鍛えるという新しいストレッチ法だ。 女性では1位、男性でも腰痛に次いで2番目――。厚生労働省の国民生活基礎調査によると「気になる自覚症状」として、肩こりを挙げた人が男女とも上位を占めている。 肩こりはどうして起こるのか。法政大学の伊藤マモル教授(医学博士)は「筋肉の中やそばを通る血管が圧迫されている状態だ」と説明する。筋肉が過度に緊張した状態が続くと、硬くなって血管が収縮する。血液の流れが悪くなり、乳酸などの老廃物が筋肉にたまる。これらが神経を刺激すると「肩が凝った」という感覚につながるとされる。 首や肩の周辺には、大小さまざまな筋肉がある。中でも、首や背骨の後ろから肩にかけて広がる僧帽筋(そうぼうきん)と、首筋にある肩甲挙筋(けんこうきょきん)は肩こりと関わりが深い。肩こりの症状が現れたとき、僧帽筋のうち首周辺の上部線維と肩甲挙筋が縮んだ状態になっている。 ■前かがみで発生 パソコン作業や家事で前かがみの姿勢を続けると、こうした筋肉は体を起こそうとしてフル回転で働く。特に、パソコンで長時間作業をしていると、顔が画面に近づき、肩が前に出てしまいがちで、筋肉に負荷がかかりやすい。 乾布摩擦のときのように、片手を上から、もう一方の手を下から背中に延ばす。指先が5センチメートル以上離れていれば、筋肉が縮んで硬くなっている証拠だ。マッサージを受けたり湿布を貼ったりする人も多いが、一時的に症状が軽くなるだけ。お金もかかるので、頻繁には利用しづらい。 「緊張して硬くなった首や肩周辺の筋肉をストレッチすれば、肩こりは解消できる」と伊藤教授は説明する。時間はかかるものの、効果は高いという。 肩甲骨は背中側の左右両肩の下にある大きな三角形の骨だ。肩こりに関わる3種類の筋肉はこの骨の周辺に集まっている。ここをストレッチで伸ばしてリラックスさせる。 ストレッチのやり方は簡単だ。まず、正面を向いたまま頭を左に倒し、耳を左肩に近づけて止める。これを30秒間保つと、首から肩に広がる僧帽筋上部線維を伸ばせる。頭を左に向けて倒し、鼻を左肩に近づけて30秒間静止すると、首筋にある肩甲挙筋を伸ばせる。 痛みを感じない程度に伸ばすのがポイントだ。左に頭を傾けると、つられて右肩も上がろうとするため、右手で椅子をつかむとよいという。左右交互にやって、3セットを目安にする。 ■筋線維も鍛える これで肩こりの症状をかなり解消できる。ただ、首都大学東京・健康福祉学部の竹井仁・准教授は「僧帽筋下部線維を鍛えることも心がけてほしい」と話す。肩や肩甲骨を下に引き下げる働きがあり、僧帽筋上部線維と肩甲挙筋が縮むと、伸びた状態になる。この筋肉を強くしてやれば、僧帽筋上部線維と肩甲挙筋が縮こまって硬くなるのを抑えられ、肩こりの予防につながる。
両腕を開いて肘から上を天井に向けたまま、肩甲骨を下方向に動かす。十分に下まで下がったと感じたらその状態を5秒維持し、その後元に戻す。この動作を10~20回繰り返す。上部線維と肩甲挙筋を伸ばす効果もある。 「ストレッチはできるだけ頻繁にやった方がよい」と、竹井准教授はアドバイスする。例えば、パソコン作業中なら1時間に1回を目安にしたい。通常のデスクワークでも「疲れたな」と感じたらストレッチをやるようにする。こまめに実行すると血行もよくなり、肩こりを和らげる効果も高まる。 肩の痛みには、筋肉の緊張ではなく、病気が原因の場合もある。肩の関節周辺が炎症を起こす五十肩が思い浮かぶが、心臓病などの深刻な病気の前兆というケースもあり、要注意だ。1カ月以上ストレッチを続けても痛みが変わらなかったり、しびれが続いたりするようなら、専門医に受診することをおすすめしたい。(上林由宇太) (日経ニュースより) コメント:最近のNHKの「今日の健康 」や、いろんな番組でも見る機会があるかと思います。私のブログで検索してみたら、数回肩こりに関連した記録がありました。 それほど、多くの人が悩んでいるので日本人の国民病とも言えるかもしれません。 しかし、日常の生活にちょっとしたストレッチなどを、時々入れるようにしてみるなど工夫が必要かもしれません。
4月中旬以来、ブログを更新していませんが、訪問される方は結構あるようです。 理由の一番は、楽天ブログが少し形式が変わったので、しばらく放置してありました。 それと、4月からの診療改定などで、多忙でもありました。 4月22日にはホテルで、パーキンソン病友の会10周年の祝賀会がありました。その後、連休に入り、もう5月中旬となりました。 久しぶりに、ブログを見たところ、高機能エディタも復活しており、少しまた書いてみようという気持ちになりました。 5月には新しい診療形態でのオンラインレセプトも送信できました。 少し落ち着いたので、また記録していきたいと思っています。 宜しくお願いします。
認知症の新しい治療薬のレミニールを処方していますが、効果を検証してみたいと思います。 レミニールは、脳内の神経伝達物質(アセチルコリン)を分解するアセチルコリンエステラーゼの働きを阻害する作用に加え、ニコチン受容体に対する増強作用(APL作用)により、アセチルコリンの放出する作用を持つのが特徴です。 それらによりアセチルコリンの濃度を高め、予定効能は「軽度から中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制」で、症状の進行を遅らせる薬剤として期待されています。 レミニールを服用した患者さんは、認知症の程度を数値化するADAS-cogが2~3点改善したという結果で、これはアリセプトの「平均して1点よくなるかどうか」よりも有効度が高いそうです。 通常、成人は1回ガランタミンとして4mgを1日2回服用させることから開始し、4週間後から1回8mgを1日2回に増量されます。 なお、症状に応じて1回12mgを1日2回まで増量されますが、増量される場合は変更前の用量で4週間以上服用させた後に増量されます。本剤は1錠中にガランタミンとして12mgを含有します。副作用を軽減するため、なるべく食後に服用させてください。 主な副作用として、吐き気、嘔吐、食欲不振、下痢、食欲減退、頭痛などが報告されています。 コメント:私はレミニールを他の薬剤が副作用で飲めなかった患者さんに処方しています。この患者さんも、8mgを2回で、継続中です。12mgに増量したら、食欲がなくなると言いましたので、減量して使用していますが8mgでは特に副作用もなく、服用できています。
日本糖尿病学会理事長・門脇孝氏,協力求める 来週4月1日から,一般健診を含む日常臨床でもHbA1c値の国際標準化が実行され,NGSP値がいよいよ導入される(関連記事1,関連記事2)。 NGSP値は,これまで日常診療で使われてきたJDS値に0.4%を足した値だが,2012年度いっぱい(4月1日~2013年3月31日)はJDS値を併記する。日本糖尿病学会理事長の門脇孝氏はMT Proの取材に答え「医師や医療者には導入の意義を理解いただき,われわれの啓発活動にぜひご協力いただきたい」とコメントした。 治療上,患者の不利益にならないよう注意を NGSP値は欧米や,アジア地域で導入されており,現時点では事実上のHbA1c値の国際標準となっている。わが国では,2010年7月1日に著作物や学会発表からNGSP値への移行を開始し,今年4月1日からは一般健診を含む日常診療の場でも移行することになった。 ただし,日常診療となるとNGSP値の使用が一気に拡大するため,混乱を避ける対策が必要だ。 同学会は,日常診療で最も重要なのは「患者にとって治療上の不利益にならないようにすることである」とし,公式サイト(「よくあるご質問とその回答・医療従事者の方々へ」)で以下の注意点を呼びかけている。 ? 検査結果の説明の際に用いるHbA1cがNGSP値であるのかJDS値であるのかを十分確認する。また,どちらの値に基づいて説明しているのかを患者によく理解してもらう ? 診断基準や治療目標の値が約0.4%高値にシフトしていることを理解してもらう ? HbA1cの値の変化が単にNGSP値への変更によるものだけなのか,糖尿病の悪化・改善を含んでいるものなのかを正しく判断し,適切に薬剤の種類・用量を選択する。また,判断内容を誤解のないように患者さんに説明する(悪化と誤解して患者が自己判断で薬を増やしたり,逆に改善と誤解して患者さんが自己判断で薬を減らしたり通院をやめたりすることは最も避けなければならない)。 ? 特定健診関係※は,少なくとも2012年度中はHbA1cの結果がJDS値で報告されるため,結果説明では日常臨床で用いるNGSP値より0.4%低い値であることを踏まえて誤解のないように十分に説明する。 しかし,即時の対応が容易でない施設もかんがみて,2012年度一杯はNGSP値とJDS値を併記し完全移行を推進していくほか,同学会の公式サイトで「よくあるご質問とその回答」を設けた。 また,医療従事者向けのものを含め,患者や一般市民向けの啓発ポスターやリーフレットが作成されており,同学会の公式サイトから自由にダウンロードできる。同学会は周知に役立ててほしいという。 門脇氏,導入はわが国の糖尿病治療・研究の信頼性の向上に なお,門脇氏はMTProの取材に応じ,次のように呼びかけた。 いよいよ4月1日から,HbA1c値としてNGSP値が日常臨床に導入される。わが国ではHbA1c値をJDS値で表記していたため,諸外国では日本の糖尿病患者は軽症であるなどの誤解があり,国際共同治験の参加,日本発のエビデンスの発信,患者の国際的な移動の障害となっていた。 そのため,一般健診を含む日常診療のNGSP値移行は,わが国の糖尿病治療および研究の信頼性を向上させる上で,画期的な取り組みだといえる。 ただしNGSP値は,これまでのJDS値に0.4%加算した値になることから,日常診療に混乱を来さないためにも,医師や医療従事者,関連団体の方々にはHbA1c値の国際標準化の意義や内容をご理解いただき,患者や社会に対するわれわれの啓発活動にぜひご協力いただきたいと思っている。 (MT proから引用) コメント:以前からHbA1c値が、また変わることは聞いていましたが、来月から正式に変更されることになりました。 NGSP値は,これまで日常診療で使われてきたJDS値に0.4%を足した値だが,2012年度いっぱい(4月1日~2013年3月31日)はJDS値を併記するということです。医療側も紛らわしいのですが、患者さんが一番戸惑うかと思われます。今年は医療改定もあり、電子カルテでも変更手続きが大変なのに、また仕事が増えるという感じです。
糖尿病前症(prediabetes)の人は健常者に比べて、小径線維多発ニューロパシー(small fiber polyneuropathy)と呼ばれる神経障害に罹患しやすいわけではないことが、新しい研究で示された。 糖尿病前症は、境界型糖尿病とも呼ばれ、血糖値が正常値より高いが、糖尿病と診断されるほど高くない状態を指す。 この知見は、過去20年間の医学研究報告と相反する結果である。研究を主導した米メイヨークリニック(ミネソタ州ロチェスター)のPeter Dyck博士は「約550人を対象とした5年間の研究による今回の研究結果は、小径線維多発ニューロパシー患者では、糖尿病前症以外の原因を探す必要性を示唆すものである。 空腹時血糖異常(IFG)、耐糖能異常(IGT)などの血糖異常(IG)やそれに伴う代謝系の混乱が多発ニューロパシーの原因とは考えにくく、少なくとも過去に報告されていたような高頻度のものではない」と述べている。研究は、医学誌「Diabetes Care(糖尿病ケア)」3月号に掲載された。 糖尿病多発ニューロパシーは、全身の神経線維を損傷するが、通常は足や脚など下肢に影響を与える。この疼痛性で、生命を脅かす神経損傷は、感覚機能や動作、身体機能に問題を生じさせる。 Dyck氏は「過剰治療による合併症リスクがあることから、医師は糖尿病前症において多発ニューロパシーの発症予防目的で治療を行うべきではない」と述べている。 [2012年02月24日/HealthDayNews コメント:四肢のしびれを訴えて受診する患者さんは、当院でも多いです。 糖尿病の合併は常に考えますが、罹患歴や、重症度によって関連性は異なるのは事実でしょう。 境界領域の糖尿病や、罹患歴が長くない人はニューロパチーは来たしにくいのは当然です。ストレスなどで自律神経障害を起こし、しびれ感が起こる患者さんは多いですね。
亢進症でより注意が必要 〔独デュッセルドルフ〕デュッセルドルフの内分泌科プライマリケア医Beate Quadbeck博士は「高齢者の甲状腺機能障害は,若年患者とは異なる経過をたどり,症状やそれに伴うリスクも異なる」と国際医療技術専門見本市(MEDICA)で指摘。 高齢者の甲状腺機能亢進症では,潜在性であっても若年患者より早期に治療を開始すべきとする一方,潜在性の甲状腺機能低下症であれば,治療を急ぐ必要はないとしている。 うつや食欲不振でも甲状腺機能障害を疑う 高齢者では,加齢とともに視床下部と下垂体の機能が衰え,甲状腺ホルモンの分泌が減少するため,甲状腺刺激ホルモン(TSH)とトリヨードチロニン(T3)の血中濃度が低下する。一方,チロチシン(T4)の分泌量も加齢により低下するが,代謝も遅延するため,血中濃度自体は変わらない。 また加齢に伴い,抗甲状腺自己抗体陽性率も上昇することが分かっている。さらに,甲状腺組織が硬化してくるため,甲状腺結節が生じやすくなったり,硬化した組織が自律性に甲状腺ホルモンを分泌することもある。しかし,こうした甲状腺における変化は「加齢」だけでなく,時に疾患のサインでもある。 イタリアの先行研究から,ヨード摂取がやや不足している地域では,潜在性の甲状腺機能障害罹患率の方が顕性の甲状腺機能障害よりも高いことが報告されている。実際,高齢者の0.2%が顕性甲状腺機能低下症,2.9%が顕性甲状腺機能亢進症であったのに対し,3.8%が潜在性甲状腺機能低下症,4.7%が潜在性甲状腺機能亢進症であった。 また,高齢者の甲状腺機能障害では,典型的な臨床症候が認められないことが多く,場合によっては1つの器官系に限局した症状しか現れないこともあるため,見過ごされやすい。 例えば,甲状腺機能亢進症であっても発汗や振戦がほとんど見られず,その代わりに患者の5~20%で心房細動が現れる。甲状腺機能低下症では主に悪寒,睡眠障害,抑うつ状態,食欲不振が現れるという。そのため,Quadbeck博士は「高齢者でこのような症状が認められたら,甲状腺機能障害についても考慮すべきである」と強調した。 潜在性の亢進症でも心房細動リスク3倍 Quadbeck博士によると,高齢者で特に危険なのは甲状腺機能亢進症で,潜在性でも心房細動の発症リスクが3倍上昇し,65歳以上の女性では,脊椎や大腿骨近位部の骨折リスクが3~4倍上昇する。甲状腺機能亢進症によって心筋梗塞リスクが上昇することはないが,冠動脈疾患を有する60歳以上の患者の場合,TSHレベルが0.1μIU/mLより低下したら甲状腺治療を開始すべきで,それにより患者の60%で心房細動が消失する。 中期的には放射性ヨード療法や手術といった根治的治療を目指さなければならない。ただし,その前に,レボチロキシンの長期投与によって甲状腺機能亢進症が引き起こされていないかどうか確認すべきで,その場合は投与量を減らしたり,投与を中止することにより改善するとしている。 一方,高齢者の潜在性甲状腺機能低下症は,若年患者と比べて治療を急ぐ必要はない。一般に,TSHレベルが10μIU/mLを超えると冠動脈疾患と心筋梗塞のリスクが上昇することが示されているが,70歳以上になると,治療を行わないことによるリスクはそれほど問題とならない。 そのため,同博士は潜在性甲状腺機能低下症の高齢患者では,TSHレベルが10μIU/mLを超えてからホルモン補充療法(目標域は4~6μIU/mL)を行い,TSHが4.5~10μIU/mLの場合は,患者の臨床症状と「生物学的年齢」を考慮して,個別に治療方針を決定するとよいとした。 コメント:高齢者の甲状腺機能亢進症は、実際あまり見かけませんが、心房細動は多いので、甲状腺機能は検査しておく必要があります。また、中高年の特に女性では甲状腺機能低下症が、潜在性ではなくても多いように思われます。上記のことを再確認して、診療していこうと思っています。
体のあらゆる組織の細胞に変化できる人のES細胞(胚性幹細胞)から神経の細胞をつくり、パーキンソン病のサルの脳に移植してほとんど動けなかった状態から歩き回れるほどにまで症状を改善させることに、京都大再生医科学研究所の高橋淳(じゅん)・准教授らのグループが成功した。 霊長類では世界初で、臨床応用に向けて大きな一歩となる成果。米科学誌ステムセルズ(電子版)に発表した。 パーキンソン病は、脳の神経伝達物質ドーパミンが不足して、手足の震えや歩行困難などの症状を起こす神経難病。 ES細胞は、受精後約1週間たった受精卵から内側の細胞の一部を取り出して培養してつくる。研究グループは、ES細胞を42日間かけて神経の元になる細胞に変化させ、ドーパミンを分泌する細胞が35%含まれる細胞の塊をつくった。これらをパーキンソン病のカニクイザル4匹の脳に移植し、1年間かけて観察した。 その結果、6か月後には手足の震えがなくなり、おりにしがみついて一日中動けなかった状態から、時々おりの中を歩き回るまで症状が改善した。脳内を調べたところ、正常な神経細胞ができていた。 (2012年2月22日 読売新聞) コメント:iPS細胞の臨床応用から始まって、ES細胞(胎生幹細胞)から神経細胞をつくり、パーキンソン病のサルで、脳に移植して行った実験です。 ラットの実験は、かなり行われていましたが、霊長類では世界で、初めての成果だそうです。 問題は、移植した細胞が悪性の細胞に変化しないかが、一番の課題でした。 これが克服できれば、ヒトでの臨床応用も可能になるので、現在はDBS(脳深部刺激療法)の手術がパーキンソン病で行われていますが、もっとよい治療法になる可能性があります。 神経難病の患者さんにとっても、期待して待ちたいものです。
米2,400人超の健康人対象研究 高齢者の歩行速度や握力の測定により将来的な認知症や脳卒中リスクが予測できるかもしれない。そのようなニュースが昨日(2月15日),米国神経学会の公式サイトに掲載された。 ボストン医療センターのEric C. Camargo氏らが2,400人超の健康人を対象に行った研究により,歩行速度が遅い人や握力の弱い人は将来的な認知症や脳卒中リスクが高まる傾向があるとして,第64回米国神経学会(4月21~28日,ニューオーリンズ)で詳細を発表するという。 握力強い人は脳卒中リスク42%低下,65歳未満では関連認めず Camargo氏らが対象としたのは,2,400人超の男女(平均年齢は62歳)。歩行速度および握力を測定し,認知機能や脳スキャン検査も実施した。最長11年にわたり追跡したところ,認知症発症者は34人,脳卒中発症者は70人であった。 具体的な数値は公表されていないが,歩行速度の遅い人は,速い人に比べて認知症を発症しやすい傾向が示された。また,65歳以上で握力の強いは,弱い人と比較して脳卒中および一過性脳虚血発作(TIA)の発症率が42%低下したが,65歳未満ではこうした傾向は認められなかった。 さらに,歩行速度の遅い人は,総脳容積がより小さく,記憶,言語,決断の検査では低得点を獲得していた一方,握力の強い人は,総脳容積がより大きく,記憶,言語,決断の検査で高得点を得ていたことも確認された。 同氏は「神経科医や一般開業医が患者の認知症および脳卒中リスクを洞察する上で一助となるだろう」とコメント。ただし,こうした関連については,なんらかの疾患が歩行速度や握力の低下を招いている可能性も考えられるため,さらなる研究の必要性を訴えている。 (MT proより引用) コメント: 歩行速度や、握力だけでなく、運動能力は認知症、脳卒中、さらに神経疾患の発症に多いに関連するように思います。ですから、生活習慣病にならないように、平常の生活に注意して、運動も取り入れていくことが大切なことだと言えます。
著者プロフィール 新見正則(帝京大外科准教授、愛誠病院漢方センター長)●にいみ まさのり氏。1985年慶応大卒。専門は末梢血管外科。98年帝京大第一外科講師、02年より同大外科准教授。10年より愛誠病院漢方センター長。 新型インフルエンザ 漢方薬 インフルエンザの流行が続いています。国立感染症研究所感染症情報センターによると、昨年の10月からインフルエンザの報告数は増え続け、2月第1週には47都道府県全てでインフルエンザの流行が「警報レベル」となりました。 ピークは越えたようですが、まだまだ気は抜けません。迅速診断キットの普及や抗ウイルス薬の上市により、インフルエンザの治療は大きく変わってきました。一方で、抗ウイルス薬の副作用から、漢方薬による治療にも改めて注目が集まっています。 インフルエンザに効果がある漢方薬としてまず名前が挙がるのは麻黄湯です。麻黄湯を服用し、汗がじわーっとでる状態(漢方では「微似汗」といいます)になればOKです。 麻黄(まおう)、杏仁(きょうにん)、桂枝(けいし)、甘草(かんぞう)からなる麻黄湯は、字のごとく麻黄を含む典型的な漢方薬(麻黄剤)ですから体のがっちりした人向け、すなわち"超"実証用です。ところが、通常は麻黄湯を飲んで動悸やむかつきが発現する虚証の人も、インフルエンザに罹患しているときは麻黄湯で通常は問題ありません。 インフルエンザのように高熱や関節痛など症状が激烈なときは、通常麻黄剤で不快な思いをする患者さんも1~2日は問題なく飲めるためです。動悸などに気を配る必要はありますが、お湯に溶かして4時間毎に服用するよう指示してください。通常は食間に1日3回ですが、1800年前にまとめられた漢方の「傷寒論」には「2日量を1日で」と書いてありますから、通常の倍量、すなわち4時間毎となるわけです。 インフルエンザの予防にも漢方は有用 傷寒論では、「微似汗が得られた後は桂麻各半湯(けいまかくはんとう)に変更する」とあります。桂麻各半湯は、桂皮、麻黄、芍薬(しゃくやく)、生姜(しょうきょう)、大棗(たいそう)、甘草、杏仁を含む漢方薬ですから、桂麻各半湯が入手しにくい場合は桂枝湯と麻黄湯を半分ずつ飲みます。症状が落ち着いた後ならば、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)でもよいでしょう。こちらには麻黄は含まれていません。 私の妻が風邪を引いた場合、通常は一番体に優しい麻黄剤である麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)を処方しています。ですが、インフルエンザのときだけは麻黄湯を処方しています。一昨年、妻がインフルエンザに罹患した際は、2日間麻黄湯を処方し、2日目の夜に動悸を感じたこともあり、柴胡桂枝湯に変更しました。 抗ウイルス薬などの西洋薬との併用は問題ありません。ただし、麻黄湯を服用する場合、解熱剤の使用はできれば半日は待ってください。解熱剤を使用すると汗をかきますから、麻黄湯を止めるタイミングが分からなくなってしまうからです。もちろん、高熱で解熱が必要な場合は解熱剤を使うべきです。 インフルエンザの予防にも漢方薬は有効です。3年前の新型インフルエンザの流行時に、私は補中益気湯(ほちゅうえっきとう)の予防効果を調べるため、自分が週に一度勤務する愛誠病院(東京都板橋区)の職員を対象とした臨床研究を実施しました。 日経メディカル オンラインから引用 コメント: 今年はインフルエンザは、少し遅れて流行しましたが、私のクリニックにも先週頃まで多かったように思います。一般的なタミフルや、イナビル吸入の処方と、麻黄湯の処方はよくしています。上記の内容を理解して処方していきたいと思っています。 │<< 前のページへ │一覧 │ 一番上に戻る │ |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||