米2,400人超の健康人対象研究
高齢者の歩行速度や握力の測定により将来的な認知症や脳卒中リスクが予測できるかもしれない。そのようなニュースが昨日(2月15日),米国神経学会の公式サイトに掲載された。
ボストン医療センターのEric C. Camargo氏らが2,400人超の健康人を対象に行った研究により,歩行速度が遅い人や握力の弱い人は将来的な認知症や脳卒中リスクが高まる傾向があるとして,第64回米国神経学会(4月21~28日,ニューオーリンズ)で詳細を発表するという。
握力強い人は脳卒中リスク42%低下,65歳未満では関連認めず
Camargo氏らが対象としたのは,2,400人超の男女(平均年齢は62歳)。歩行速度および握力を測定し,認知機能や脳スキャン検査も実施した。最長11年にわたり追跡したところ,認知症発症者は34人,脳卒中発症者は70人であった。
具体的な数値は公表されていないが,歩行速度の遅い人は,速い人に比べて認知症を発症しやすい傾向が示された。また,65歳以上で握力の強いは,弱い人と比較して脳卒中および一過性脳虚血発作(TIA)の発症率が42%低下したが,65歳未満ではこうした傾向は認められなかった。
さらに,歩行速度の遅い人は,総脳容積がより小さく,記憶,言語,決断の検査では低得点を獲得していた一方,握力の強い人は,総脳容積がより大きく,記憶,言語,決断の検査で高得点を得ていたことも確認された。
同氏は「神経科医や一般開業医が患者の認知症および脳卒中リスクを洞察する上で一助となるだろう」とコメント。ただし,こうした関連については,なんらかの疾患が歩行速度や握力の低下を招いている可能性も考えられるため,さらなる研究の必要性を訴えている。
(MT proより引用)
コメント: 歩行速度や、握力だけでなく、運動能力は認知症、脳卒中、さらに神経疾患の発症に多いに関連するように思います。ですから、生活習慣病にならないように、平常の生活に注意して、運動も取り入れていくことが大切なことだと言えます。