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カテゴリ:医学関連
二次性進行型多発性硬化症(MS)患者に対し、シンバスタチンの高用量投与により、全脳萎縮率は約4割低下することが明らかにされた。 英国・ロンドン大学のJeremy Chataway氏らが、140例の二次性進行型MS患者を対象に行った第II相臨床試験の結果で、忍容性、安全性も良好であり、第III相試験を進める根拠が得られたと報告した。 二次性進行型MSについては満足いく治療法がなく障害を有しているのが現状である。シンバスタチンは血管性疾患に広く用いられており、安全性プロファイルに優れ、免疫調整や神経保護の特性を有していることが知られていた。Lancet誌オンライン版2014年3月18日号掲載の報告より。 シンバスタチン80mgを24ヵ月投与
Chataway氏らは2008年1月28日~2011年11月4日の間に、英国3ヵ所の神経科学センターを通じ、18~65歳の二次性進行型MS患者140例を対象に、二重盲検無作為化比較試験を行った。被験者を1対1の割合で無作為に2群に分け、一方にはシンバスタチン80mgを、もう一方にはプラセボをそれぞれ24ヵ月間投与した。被験者の平均年齢は51~52歳、女性の割合は69~70%だった。 シンバスタチン群とプラセボ群の年換算全脳萎縮率の差は-0.254ポイント
その結果、年換算全脳萎縮率は、プラセボ群0.584%(標準偏差:0.498)に対し、シンバスタチン群は0.288%(同:0.521)と有意に低率だった。同萎縮率の補正後群間格差は-0.254ポイント(95%信頼区間:-0.422~-0.087、p=0.003)で、年換算43%の減少だった。
コメント:
シンバスタチンは脂質異常症の治療薬です。この種の薬は、免疫学的作用もあるのか神経難病に効果があるとの報告が散見されます。 脳萎縮を減少させる作用があるようなので、アルツハイマー病などにも効果があるとする脂質治療薬も報告されたりします。
このような研究は、もう少し経過をみないと本当かどうかはわからないですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 17, 2014 12:19:02 PM
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