|
テーマ:今日の出来事(287383)
カテゴリ:つれづれ日記
今日でアントレ塾も63回目を迎えることになった。
本日はゲストスピーカーを迎えていないので、ぶっ続けで5時間の寺子屋塾である。 授業内容は、1)アントレプレナーゼへの道第一ステップ マインドのスイッチを入れる 2)ビジネスモデルの構築法 ケーススタディである。
最初にこの間読んでいて、ぼろぼろ涙した「日本でいちばん大切にしたい会社」 の話もしよう。
著者は法政大学の坂本光司教授である。 教授は仕事柄、多くの企業をヒアリングしてきた。6千社にのぼる。
その中で最も素適な企業が、日本理化学工業株式会社である。 ちょっとさわりをおすそ分けしよう。
大山社長の会社は、粉の飛ばないダストレスチョークを製造する会社である。 話は50年ほど前にさかのぼる。大山社長が二代目として会社に専務で入社 したてのころだ。
障害施設の先生が大山さんの元を尋ねてきた。 熱心に今春卒業する障害児を採用してくれないか頼みに来たのだ。 こんな小さな会社で採用はしにくいとやんわりと断る。
しかし先生は必死だった。
ついに三度目に頼みに来たとき、先生ははっきり断りきれない大山さんを 可愛そうに思った。そうしてこうたのだ。
分かりました。あきらめます。でもひとつだけお願いがあります。
ここで仕事をしなければあの子たちは一生仕事をせずに施設で生きることに なります。どうか一週間だけでも、仕事とはどういうものか、職場とはどういう ものか研修させていただけないでしょうか。
あまりに熱心なお願いに、二人の知的障害をもつ少女を1週間だけ受け入れる 決心をした。
なにごともなく1週間が過ぎた。二人は傍目で見ても可愛そうなぐらい一生懸命に 働いた。休み時間も休憩せず人より遅い分一心不乱に働いた。
そして奇跡が起こった。
従業員たちが大山専務に詰め寄ってきたのだ。
「あの子達は、明日で就業体験が終わってしまいます。
どうか大山さん、 あの子達を正規の社員として採用してあげてください。
もし、あの子達にできないことがあるのなら、私たちがみなでカバーします。 どうか採用してあげて下さい
これがみんなのお願い、総意です」
それから50年、いまではほとんどが何かしらの障害を持つ従業員達が 会社を支えている。
そんなハートフルな会社がまだ日本に残っていたのだ。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[つれづれ日記] カテゴリの最新記事
|