Shinanonokuniのブログ２

１２日に所要で大阪へ行った。次の日は神戸近辺を散策してみた。(その３）

須磨地区の観光を終えて、少し時間が残ったので神戸市中心部へ行ってみる。この街は数回来ているので、山の手の洋館街や中華街(南京町)は既に訪問済みである。なので、海の方を目指すこととした。ここも過去に来てはいるが、海無県人には海の眺めが一番食指を惹かれるので再訪ながらそぞろ歩いてみる。

元町駅から旧居留地の街並みを見ながら海岸線を目指す。ここは神戸メリケンパークとなっており、市民の憩いの場でもある。また、神戸タワーや高級ホテル、クルージングの客船が発着する所でもある。

メリケンパークに展示されているコロンブスの帆船サンタマリア号の実物大復元。思いの他小さい。こんな船で外洋を旅していたのかと感心した。後方の神戸タワーは改装工事中で休館となっていた。

岸壁にはクルージングの客船が停泊していた。後方の高級そうな建物は神戸オリエンタルホテル。きっと高い宿泊料金のホテルなのだろうなあと思った。

ここは以前も写真を掲載したことがある、神戸港震災メモリアルパーク。震災当時の岸壁をそのまま保存してある。地震の激しい揺れで脆くも壊れた岸壁は何度見ても衝撃を受ける。この岸壁近くには当時の災害の激しさを展示する看板もあって、震災で神戸港が岸壁の破壊、ガントリークレーン倒壊等の甚大な被害を受け、機能が麻痺した状況がよく判る。

またこのメリケンパーク近傍には小野浜造船所跡地の石碑がひっそりと建っていた。

呉・横須賀の両海軍工廠が軌道に乗るまでの間、創世記の海軍造船所として存在した小野浜造船所を記念する碑である。日清戦争を戦った一部の帝國海軍小艦艇は此処で建造されたものもある。

またこの小野浜は、幕末に海軍士官養成のための操練所が設けられ、陸奥宗光(日清戦争時の外務大臣)など優秀な人材を輩出したことでも知られている。後に海軍操練所は東京の築地へ移り、更に広島県の江田島へ移転したことはよく知られている。

日が西に傾いてきたのでメリケンパークを後にして、大阪梅田へと戻る。串揚げ料理で一献して泊まり、翌朝の高速バスで帰郷した。

   (神戸紀行の巻 ＜完＞）