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カテゴリ:★★★★☆な本
はたちになる直前、ハムスターとマンションを相続した、まちる。実家を出て、一人暮らしを始めるが…。奇妙な設定を静かなユーモアで包んだ、注目作家のデビュー作ほか『豆姉妹』収録。第26回すばる文学賞受賞作。 <感想> ★★★★☆ 『お縫い子テルミー』『オテルモル』なんじゃらほい?というタイトルの作品 が多い著者ですが、表題作はそんな著者のデビュー作です。 ちなみにハミザ ベスとは主人公が飼っているハムスターの名前です。 さて、本書で栗田有起さんの作品を5作読んだことになります。 延々と続く 会話やサクサクとした文章はかなり斬新ですが、ドロドロフェチの私としては 若干の物足らなさを感じていたのも事実です。 しかし、5作目で気がついた のは、ドロドロしたものをドロドロとして描くことをかなり意識して避けてい るのではないか?という事です。 その点では川上弘美さんの作品に近いもの を感じます。 加えてユーモアのセンスはピカイチです。 表題作もそこそこ 笑えますが『豆姉妹』はところどころ吹き出してしまいました。 たしかにアフロは重大な過失ではありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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