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2007.08.17
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カテゴリ:★★★★☆な本


“人っていやね…人は去って行くからね”。20歳の知寿と71歳の吟子さんが暮らした春夏秋冬。第136回芥川賞受賞作。  





<感想> ★★★★☆

ご存知の通り本書は、一月に発表された第136回芥川賞受賞作です。

芥川賞といえば受賞作のほとんどが短編ですが、この作品はちょっと

長めの中篇というところです。


親戚のおばあさんと暮らすようになった、ちょっとクセのある主人公。

この二人のやり取りが中心になる展開は、特に事件が起きるわけでも

なく淡々としていますが、少しづつ自立していく主人公の微妙な心の変

化が丁寧に描かれています。 この点を退屈だとする読者レビューも多

いようですが、この二人のやりとりがたまらなく好きです。 


「あたし、今のうちに、むなしさを使い切りたい。 老人になったとき

にむなしくならないように」


「知寿ちゃん、若いうちにそんなの使い切ったらだめよ。 楽しいの

ばっかりとっておいたら、歳をとったとき、死ぬのがいやになるよ」



「芥川賞=純文学=難解」というイメージを抱きがちですが、本書に関し

て言うなら、面白くて読みやすい作品と言えます。 ただ、あえて言うなら

芥川賞作品に共通する独特のキレが弱いような気がします。


まぁ~なにはともあれ、一読の価値はある芥川賞作品です。






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最終更新日  2008.06.07 00:01:04
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