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2010.02.20
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カテゴリ:★★★★☆な本


私は愚図で、腑抜けだった。大学を出て、広告代理店に勤めるも、金儲け主義に嫌気が差し、辞めてしまう。その後、職を転々とし、流れ流れて料理屋の下足番になった。世間に背を向け、抜き身で生きていこうとした青年期から小説家になるまでの葛藤を執拗なまでに描きこんだ、私小説作家・車谷長吉の真骨頂。


<感想> ★★★★☆

車谷作品は5冊目になります。 すっかりハマってしまいました。 もし、ど

こかですれ違ったら(ないとは思うけど)思い切ってアニキ!と声を掛けて

みようと思います。(笑) 


さて、あらすじに私小説作家・車谷長吉の真骨頂。と書かれていますが、

本書は著者が大学を卒業してから小説家になるまでが書かれています。 

時代は高度成長期からバブル崩壊という流れにありますが、そんなこと

はお構いなく自らを深く掘り下げていきます。 

広告代理店のサラリーマンから新左翼雑誌の編集者。 その後、料理屋

の下足番や板場を経て小説家に至る道のりは、現代の隠者文学といった

感じですが、ちょっと変わったオッサンの生きざまを描くドキュメンタリーと

して読んでも迫力があります。 


小説を書けと勧める編集者とのガチンコのやりとりもナマナマしいんだ

けど、精神科医になった友人との静かなやりとりが胸に響いてきます。 

この中で出てくる風呂桶に釣り糸を垂れる患者の話は、引用されている

のをどこかで読んだことがあります。 やたら印象に残っていましたが、

思わぬところで元ネタと出会えました。







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最終更新日  2010.02.21 16:06:53
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