さすがに再演のパンフレットだけあって、舞台写真も多く、役者さん達の役の理解も深く、読み応えアリアリなパンフレットでした! (読むのに時間かかった!)
舞台写真の構成が良くて、舞台の雰囲気をほんとによく伝えている。舞台「金閣寺」の、あの、戦前・戦中・戦後の雰囲気にまた身を浸したくなってしまう…。もうじきDVDが出るけど、KAAT公演だけなのでしょうね? NY公演と凱旋公演の様子も収録されてないかなあ…。、個人的には再演のほうが大好きです。
皆さんのテキストについて。
山川冬樹さんは、もともと役者じゃなくてアーティストで一回性を大事にしていてこういう商業的な公演に違和感をお持ちなところが伺えたので、NY公演は短いしNYでやるってやりがいありそうだからまあいいとして、また日本で再演するのはどう感じてらっしゃるのかなあと心配(?)していましたが、「同じ事を毎日毎日するということの中に不思議な感覚を感じた」とおっしゃっていて、山川さんもこの公演から新しい感覚を感じたんだ!とうれしかったです。「世界中の劇場の闇はつながっているんじゃないかと思う」って、素敵な言葉ですよねえ。私は、シュバイツアー博士の言葉に「(世界中の)肉体的苦痛に苦しんでいる人たちはみな同じ紐帯につながっているのだ」みたいな言葉があったと思いますが、それを思い出しました。
中越さんが「台本より森田さんの演じる溝口に魅力を感じた」とおっしゃってくれたところもうれしかったなー。剛くん、いつものように、ひたむきかつ淡々とやってたんだな☆
そして瑳川哲朗さん。剛くんが「原作を読んでいない」と言ったインタビューを読んで衝撃を受けられたそうで…。瑳川さんの世代の演劇人だと、「原作があるなら原作に当たらないというのがありえないという感覚だったのに、森田剛くんは脚本と亜門さんの演出にのみアプローチするという方法であれだけの演技をして…」と驚いていらっしゃってました。実は森田は三島の原作は読んでないんですが、「金閣寺」を英訳したものをまた日本語訳したものは読んでるんですが…(^^; まあストーリーは一応同じでも、あの文章が別物だったら、作品として別物ですよね。確かに原作にはあたってないと言えるでしょう。
自分なりのアプローチであれだけの演技をした剛くんを尊敬してますとまで言ってくださって、こういうことを、役者駆け出しのはるか若手にまで言える瑳川さんの精神の若さ柔らかさを、私も尊敬いたしました。