カテゴリ:漢方
彼岸を過ぎてから、あの猛暑が嘘のように涼しくなりました。
この時期、特に気をつけたいのは、燥邪のダメージをもっとも受けやすい「肺」。 また、「肺」には「気」を生成したり、水分代謝を調節したりする働きもあり、「衛気(身体の防衛力となる気)」や水分を身体の表面(皮膚や体毛)に送り届けています。 そのほか、肺と関わりの深い「大腸」も燥邪の影響を受けやすいため、便秘気味になることも。 呼吸器系の不調や皮膚の乾燥、便秘といった症状を感じたら、肺が潤い不足になっているサインと捉え、早めに養生しましょう
過ごしやすい今の季節は、身体を休ませて体調を整える大切な時期でもあります。 寒い冬を風邪などひかずに元気に過ごすためにも、"肺の養生"をポイントに身体をしっかり整えましょう。この秋の養生が冬への大切な時期でもあります
夏の疲れが残っていると、「燥邪」の影響を受けやすい! 秋は乾燥が気になる季節ですが、健康な人の「肺」は水分や血液で十分に潤っているため、「燥邪」の影響を強く受けることはありません。しかし、夏の疲れを秋まで引きずっていると「肺」は燥邪の影響を受けやすくなり、さまざまな乾燥トラブルが現れるようになります。 大量の発汗、冷房による皮膚への負担、暑さによる睡眠不足といった夏の消耗は、体内の潤い不足を招きます。こうした潤い不足の身体に「燥邪」が入り込むと、乾燥のダメージを受けやすくなります。 また、夏の間、冷たいものの摂り過ぎや暴飲暴食を続けていると、脾胃(消化器系)が弱って栄養がしっかり摂れず、体内の「気・血・水」を生みだす力が低下してしまいます。 思い当たる人は要注意。まずは夏の疲れを回復して、冬に向けた潤いある身体づくりを心がけましょう。
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Last updated
2010.10.02 12:00:55
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