◆ラテン旦那と大和撫子妻◆

血液型ハラスメントに喝!

楽天をちょこっと徘徊していて思ったんだけど、

最近又血液型の話で盛り上がっているみたいですねー。


昨日たまたまある人のHPへ書き込みをしたのがきっかけで、

私の嫌な過去を思い出してしまった。

はっきり言って、記憶から消し去りたい思い出だけど


しつこくいつまでも残っていて、過去を振り返ってみた時に、
未だに"あの時はこうだったよなぁ。。。”って、思い返せるような思い出ではない。


私の性格上、根に持つ方では無いと思うし、

美味しい物とか食べたり、一晩寝ちゃったりすると大抵の事は忘れられるんだけど


こればっかりは、結構深く傷ついてしまった。




さて、その嫌な過去って言うのは、

私が17、8才頃の話です。



当時付き合っていた彼氏(O型)は5人家族で、彼氏を除く家族は全員A型でした。


そして、彼らは物凄く


B型を嫌っていたんです。


もう皆さんも解かったと思うけど、私はB型です。

何で彼らがB型を忌み嫌っていたのかは定かじゃないけど、


多分、周りのB型の人達から、悪い印象を与えられていたんだと思う。

その家族を訪れる人達は、必ず血液型を聞かれていました。


「B型です。」何て答えようものなら、


「え、あんたそうなの!」ってなもんで、

その場から、その人物を見る目は変わってしまうんです。


私の場合、彼の家の仕事の手伝いをしていて、

仕事中も、仕事外の時も、


何かと彼の家族から、

 
「B型だからこういう間違いをするんだ!」

「本当にB型はしょうもないな!」


「B型はどんくさい!」


「B型は!」


「B型は!」


「B型は!」


「B型は!」


とにかく、何か間違いを犯したりすると


必ず血液型のせいにされました。


そうやって毎日毎日、執拗な血液型のハラスメントを受け続けました。



むかついて、むかついて、怒鳴りたくなる時もあったけど

やっぱり彼氏の家族です。

そこはぐっと堪えました。


血液型で色々と言われる旅に、ナイフで胸を何度も何度も突かれている様な痛みを覚え、
その場にひれ伏して、大声で泣きたくなった事も何度もありました。



だけど、涙目になって堪えているのを悟られるのが悔しくて、

引きつった顔をしていた事もあったと思う。


全然気にしていない素振りを装って、どんなに酷い事を言われたって、

いつだって笑ってその場はしのぎました。




でも私だって人間です。

我慢の限界はあります。


ある日、
彼のお父さんの言った一言が、余りにも酷かった為に、流石にその場で切れました。

もう我慢の限界でした。


皆の前で、持っていたボールペンを机に投げつけて、一目散に外へ走って行きました。


悔しくてく悔しくて涙が止まらなかった。

恥も外聞も無く、ワーワー泣きながら近くの公園へ行きました。


そして誰も居ない公園のベンチに座って、B型である自分の血液を恨みました。



B型だからって、

どうして私の人間性、全人格まで否定されなきゃいけないの!


彼らに私の何が解かるの!?


B型であるが為に、何でこんな酷い仕打ちに遭わなければいけないの?


それじゃあ、もし私が他の血液型を答えていたら


こんな目には遭わなかったの?


こんな理不尽な話が、今の世の中あっていいわけ???!!!




昼過ぎの公園で一人、


ジャングルジムのてっぺんに登って、

色々な色の屋根を遠くに見つめながら、様々な事を考えました。



もうこのまま戻るのは止めて、さっさと家へ帰ろうか。

それとも、


これから戻って行って、彼らに今までの鬱憤を全部ぶちまけてやろうか。




あの時は今までに経験した事の無い、胸の痛みを味わいました。


心臓が、ぐぅ~~~って

重い何かに押され続けて居る様な、重~く苦しい気分。


どの位公園に居たのかな? 多分2時間くらいは居たんだと思う。



深呼吸をして気持ちを落ち着け、
結局引き返す事にして、仕事場へ戻って行きました。



彼のお父さんは私の姿を認めて、

「なんだ、帰って来たのかー」

とだけ言って、


私が切れて途中で飛び出して行った事には、一切触れませんでした。



内心、怒られるかな?
って思っていたからちょっと意外でした。


別に彼らが冷酷非道な人間達とは言いません。

良くして貰った事も沢山あります。それらに関しては感謝もしている。


でも、それ以上に私は


私が変える事の出来ない“事実”に対して、


本当に心底傷つけられた。


あんな風に、人をめちゃくちゃに傷つけるなんて、大人気無いというよりも


人間性を疑った。



彼氏は親に何も言えないみたいで、

私を彼等の前でかばう事は、一度も無かった。


親に対して唯単に従順なのか、意見をする事が怖かったのか、

それとも、同意見だったからなのか、真意の程は分からない。


いずれにしても情けないと思った。

でも、別れようとまでは考えなかったんですね。(苦笑)


愛していたんですかね?彼の事を。


それとも別れる勇気が無かったのか。


今思えば、考えられませんけどね。(笑)



なんか、純粋だったと言うか馬鹿だったと言うか、

人生経験も豊富じゃない、10代の小娘の考える事です。


それからと言うもの、


あの日の私が“切れた事件”を境に


B型バッシングはかなり和らぎました。


気を使い始めたようで、余り私の目の前で、

B型ドアホ~~!

みたいな、言いたい事ガンガン言い放題!

という事はなくなりました。


これだったら、もっと早くに面と向かって、はっきり言えば良かったって、思ったわ。



でも、この経験がきっかけで


以前の日記にも書きましたが、


人を外見で、


偏見で、



差別で,判断をする。



と言う事に、物凄く敏感になりましたね。




それから私は血液型だけじゃなく、


“見かけが派手だから”と言う事でも偏見で、“私”という人間を、


一種のカテゴリーに入れられて来た。



それは仕方の無い事だけど、私は、


私だけでも、


そう言う行為はしたくない。




そうされた時の



張り裂けそうな胸の痛みを嫌というほど味わって、
その痛みを今でもしっかりと覚えているから。。。



そう考えると、私は彼らに感謝しなくてはならないと思う。

人の痛みを分かってあげられる人間に、成長させてもらったわけだから。。



まだまだ人としてこの先も、色々と経験して成長して行かなければならないけど、

10代の時に、このような貴重な体験をした事は、
むしろ誇りに思った方が良いのかも知れない。



この年にもなれば、世間の荒波にも揉まれたせいか、


「B型ですけど、それが何か?」


って言える位、図太くはなりました。


「意見があるのなら、一丁ディベートでもしましょうか?」 見たいな。(笑)



今では、決して自分が持って生まれたものに関して、コンプレックスを抱くような人間ではないって事。

例えそれが人様から見て、良いものと思われない事であっても。。。


これは私の個性だ、って、胸を張って言える自分がある。





@@@@@@@@@@@@@@


ちなみに、B型でしょうって、当てられた為しがないですわ。


深く付き合えば解かるかもしれないけどね!



私は血液型の事は、


A型だからどうの、


O型だからこうだって


人をたったの4パターンとして、全ての人間を決め付ける事だけは、絶対にしたくない。



あくまでも“そういう傾向が多い”として捉えて、


その人との上手な、円滑な人間関係を築く上での、


一つの手段(術)として、利用したいと思っている。



@@@@@@@@@@@@@


◆追記◆

皆さんもご存知の通り、海外では自分の血液型を知る人って

とても少ないです。

軍にでも入っていれば、軍で調べるので知っている人は多いけど、
調べても、覚えていない。なんていう人も多い。

一般の人は、血液型性格判断なんて事には全く興味が無いし、そういうデータがあるという事も知らないようです。


ここで、私が昔アメリカで経験した話をこれから書きます。



長女と次女は日本で生まれたので、

彼女達の血液型は、産科の先生が調べてくれたので知っていました。


アメリカで長男が生まれて、
毎月のCheck-up(健康診断)へ行った時に、

医者に、”彼の血液型を調べたい”と告げると、



「どうしてですか?」

って聞かれたの。


「もし何かあった場合の時に、
血液型は知っておいた方が、良いと思うから。」

と言うと先生は一言、


「そうんな必要はないですよ。」と、バッサリ。


私:「え? でも先生、何とか知りたいんですけど駄目ですか?」


と私がしつこく食い下がったら、

先生はとても怪訝そうな顔をして、


先生:「どうしてそんなに知りたいんですか?」


と、妙に疑われてしまったのでした。


そう言われて初めて、

なんか私が不倫の子供を生んでしまって

血液型を凄く気にしているように思われたんじゃないか?って思い始めて、
これ以上この話を続けるのは、何だか恥ずかしいので諦めました。



その後引越しをして、

新しい小児科の先生に、駄目元で聞いてみました。


答えですか?

やっぱりこの先生からも、



「必要ないです。」


で、きっぱり断られました。

保険の関係とかあるのだろうけど、
先生はやっぱりそんな事は必要ないと判断したんですね。


4番目を妊娠した時に、血液検査をするように医者に言われて、病院のLABへ行った時に、


私:「あのー、子供の血液型を調べてもらえませんか?」

って聞いたら、

医者からの紹介状が無いと駄目です。

と、あっさり却下。(笑)



ここまで来ると、又私の悪い癖で、

意地になっちゃうんですね~~。


私:「お願いです!

保険が利かなくてもいいんです!

自腹を切るから、それでも駄目でしょうかぁ???」



半分呆れたように、


それは絶対に出来ません!


再び却下。


流石に諦めました(笑)



そして4番目の3女が生まれ、長男と末っ子の血液型は解からないまま時が過ぎました。


2002年に日本へ里帰りをして、やっと知ることが出来たと言うわけです。(笑)


我家は6人家族で、4つの血液型が揃っています。


お蔭様で、動物園のように賑やかです。

でも、同じ血液型でも

MN式とか何か他の識別法もあるんですよね。


これについてはちっとも話題にはなりませんよね。



その他にも、

植物にも血液型!?があるとか。。。。


まあ、この“血液型”。

何かと騒がれるけど、


犯罪究明の糸口として、難病解決(DNAとか)の道具として、

大いに利用していって貰いたいものです。

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