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テーマ:タイガース党(8279)
カテゴリ:阪神2010
九回猛虎劇場!金本同点打&新井V犠打
土俵際の虎は強い!! 阪神は2日、楽天4回戦(Kスタ宮城)で1点を追う九回、金本知憲外野手(42)が同点打を放ち、新井貴浩内野手(33)の右犠飛で勝ち越し。一挙5点を奪う猛攻で楽天をうっちゃった。大敗した巨人に3・5差接近。6月攻勢の幕開けや!! 杜の都が燃えた。八回までは10残塁。虎党のモヤモヤを吹き飛ばす九回一挙5得点だ。インタビューを受ける金本の表情が紅潮した。 「やっぱり、ほっとしましたね。ハイ」 1点を追う九回一死一、三塁。川岸の内角寄りの135キロカットボールをたたくと、打球が右前へ跳ねる。同点!! 「その前の満塁で打っていれば、もっと違った展開になっていたと思うんですけど。そのときに打ちたかったですね」 同点の七回一死満塁で、片山に空振り三振。顔をしかめていたが、最高の舞台でリベンジを果たした。「とにかく、どっかに飛んで1点入ればいい。とにかく気持ちだけでした」と白い歯をみせた。 ここ仙台は東北福祉大時代に過ごした“第2の故郷”。「僕は仙台が好きです」。言葉どおり、前日1日の5号弾など、2005年からKスタ宮城の14試合では打率・358、5発、16打点と相性は抜群だ。 真弓監督も「ああいうチャンスに2回も3回もミスをすることがない。最後はしっかり打ってくれると思っていた」と4番をたたえた。 主砲に続いたのが新井だ。一死一、三塁から右翼へ、5月30日の日本ハム戦(札幌ドーム)に続く決勝犠飛。「最低でも外野フライ。ちょっとこすった。この1勝は大きいんじゃないか」。まさに“兄弟”による執念の逆転劇。AKアベック打点は今季3度目で、7連勝中だ。 「巨人が大敗しているもんで、どうしてもきょうは勝ちたかった。連勝を続けていきたいです」 金本が意気込んだ。巨人とは3・5ゲーム差。主軸のバットで勝ち取った勝利が虎に勢いを与える。 阪神・鳥谷、3四球1安打4出塁 新1番・鳥谷が逆転勝利を呼び込んだ。1点を追う九回先頭で四球を選び突破口を開くなど、3四球1安打の計4出塁。 「追い込まれたとかは関係なく、とにかく塁に出ようと思った。1番? 打順は考えずにやっている」という姿勢が、勝利に結びついた。右手人さし指の負傷からスタメン復帰して2試合目。遊撃への内野安打2本については「アウトにしなきゃいけないところもあった」と反省。選手会長らしく、最後まで冷静に試合を振り返った。 代走大和ではじまった、阪神大逆転勝利! 逡巡はなかった。初球GO!! 二塁塁審の両手が広がる。超快足・大和の足が楽天バッテリーを超越した。九回無死一塁からの二盗。試合の流れを一気に引き寄せたMVP級の成功だった。 「行けたら行け(のサイン)だったので、初球はたまたまです。でも、いつでも行ける準備をしておかないと代走の意味はないですから」 俊足・鳥谷に代わる超俊足の代走。ミエミエだ。誰が考えたってスタートしてくる。敷かれた特A級の警戒網。それでも初球から走った。その勇気が見ている者をしびれさせる。 「もちろん、失敗する怖さもあります。それを超えていかなと(盗塁)数も増えていかないわけですから」 今季6盗塁目を決めた若武者は、たった1度の失敗を忘れない。5月22日のオリックス戦(スカイマーク)。1点を追う八回に二盗を試みたが刺され、そのまま試合に敗れた。失敗=敗戦の危険と背中合わせ。そんなスリリングな世界を楽しむ余裕が出てきた。 「うれしいですよ。やり甲斐のある場面を任されているんですから」 大和の足が、平野のバント安打を呼び、金本の同点打、新井の勝ち越し犠飛、城島のトドメ弾を呼んだのだから、笑みが絶えない。 さい配ズバリの真弓監督は「(無死一塁から)送っても重たくなるから、思い切って走らせました。打線が湿りがちなので、足をからめて弾みをつけたい」と満足そうに説明した。足を駆使して相手をかき回す-。指揮官が目指しながら実現できなかった野球を具現化してくれる男がいる。背番号66が今、真弓監督には宝物に見えているはずだ。 阪神・平野、劇勝呼ん打!乱れ撃ち4安打 後ろに控える強力打線を信じて「H」マークを灯し続けた。平野が先制タイムリーを含む4安打。打ち出の小づちと化したバットで、チームを逆転勝ちへと導いた。 「4安打? こういう働きをずっとしていきたいですね」 1点を追う九回無死二塁。三塁へ転がしたバント。捕った川岸が一塁へ送球したがセーフ。頭から滑り込んで、一塁ベースをもぎとった。 和田打撃コーチが「よくつないでくれた」と称賛した内野安打でチャンスが拡大。金本の同点打、新井の勝ち越し犠飛へとつなげた。 八回には藤川俊が、九回の打席では大和がともに代走で出場し、平野のお株を奪うような頭からのダイブで盗塁を決めていた。元祖ヘッドスライディングの男としては負けるわけにはいかなかった。 三回二死一、二塁から中前適時打。4月29日のヤクルト戦(神宮)以来、24試合104打席ぶりのタイムリーで先制点を呼び込むと、五回には中前打。七回にもエンドランを成功させる左前打を放っており、5月8日の広島戦(甲子園)以来となる4安打の大暴れだ。 負けられない気持ちがある。前日1日から、右手ひと差し指を痛めていた鳥谷が遊撃に復帰。二塁は、まさに戦国乱世となった。大和、関本、坂…強者たちが名を連ねその座を狙っている。試合途中で外野に回ることもあるが、本職はセカンドだという自負がある。 「僕にしかできないプレーがあるはず。求められていることでもあるしね」。絶対的な守備への自信。攻めのフィールディングが、打撃にも好影響を与えている。これで5戦連続安打。打率も・325と上昇した。 「出塁するのが仕事。全部塁に出るんだという気持ちでやっている」 文句のつけようがない仕事を全うした、つなぎの2番。1番・鳥谷と合わせて、なんと8出塁。好機を演出し続けた背番号「5」が、影のMVPだ。 逆転V導いた!虎・金本“男の責任”果たす これが阪神で4番を張ってきた男のすごみか。阪神を逆転勝利に導いたのは間違いなく金本だった。 九回に先頭の鳥谷が四球で出塁し、平野のセーフティーバントなどで一、三塁。絶好機でマートンが空振り三振し、1死で金本が打席に向かった。 頭にあったのは七回の場面。1死満塁で三振に倒れてチャンスをふいにし「打ってれば違う展開になっていた」と責任を感じていた。 九回は追い込まれながら5球目の変化球が甘く真ん中に入ったのを見逃さなかった。「当たりがどうこうじゃなくて、どこかに飛んでくれればと思っていました。気持ちだけでした」としぶとく右前に運んだ。一塁に到達すると「ほっとしました」と表情を緩めた。 真弓監督は「ああいう好機を2回も3回もミスをする選手じゃない」と変わらぬ信頼を口にした。東北福祉大時代に過ごした仙台の地であらためて存在感を発揮した42歳。フルイニング出場が途切れて以来、指名打者制でのみの先発に限られているが「一日も早く肩を治して守備に就いて全部出られるようにしたい」と衰えを知らぬ意欲で言った。 阪神・新井、勝ち越し犠飛でアニキに続いた 阪神の新井は九回の金本の同点打に、勝ち越しの犠飛で続いた。 「最低でも外野フライ」と臨んだ1死一、三塁。「ちょっとこすった」と言いながら、川岸の投じた初球をきっちり右翼方向に打ち上げて、三走の平野がホームを踏んだ。 得点圏に走者を進めながら、なかなか追加点が奪えずに苦しんだ。敗色濃厚だった試合を終盤にひっくり返しただけに「この1勝は大きいんじゃないか」と勝利の余韻に浸っていた。 平野(九回にバント安打で好機を広げ) 「こういう打撃をつなげられるように頑張ります。出塁とか、つなぎが僕の仕事なので」 城島(九回に3ラン) 「低かったけど、十分に入ると思った」 阪神・和田打撃コーチ(七回の凡退を九回に帳消しにした金本に) 「カネは1度はあっても2度同じことはしない。やってくれると安心して見ていた」 阪神・城島トドメ弾!14試合ぶり快カ~ン 豪快なひと振りでトドメを刺した。角度、速度ともに十分の打球が、仙台の夜空に舞い上がった。城島が放った9号3ランが、虎の勝利を決定づけた。 「インサイドの真っすぐを待っていたところに、肩口から(スライダーが)入ってきた。シンに当たったので、少し(打球の角度が)低かったですけど、十分入ると思いましたよ」 心地よい感触が両手に残った。1点ビハインドの九回。金本の同点打、新井の勝ち越し犠飛で逆転に成功した直後。1点リードの二死一、三塁の好機で、楽天・川岸の失投を仕留めた。 1ボールからの2球目。真ん中に甘く入ったスライダーを振り切った。5月13日の日本ハム戦(甲子園)以来、14試合61打席ぶりの一発で4点差に広げた。 1日の前戦から八回の第4打席まで5打数無安打2四球。スッキリとしない中で最後に放ったアーチに、自然とほほが緩んだ。最後は守護神・藤川と勝利のハイタッチ。杜の都での逆転勝利を彩った。 豪快な打撃スタイルの裏側で、繊細な一面を併せ持つ。ジョー流の考え方は「良くても1本、悪くても1本」。自身の調子に関係なく、1試合で1本のヒットを打てるように心がける。だが、その中でも休日前の試合は特に結果を意識する。 「メジャーのときでもそうだったけど『次の日が休み』と分かっていると、いい形で終わりたいと思うよね」 きょう3日はチームは仙台から大阪への移動日で練習は休み。良いイメージを持ったまま休日を過ごせるという意味でも、大きな一発となった。 和田打撃コーチは「八回まであと1本が出なかったけど、やっとジョーがスカッとする当たりをしてくれた」と目を細め、胸をなで下ろした。逆転に成功した後でも価値がある。イヌワシを華麗に撃ち落として甲子園へ。城島が追い風に乗って南下する。 阪神・藤川俊、今季3個目盗塁で勢い 八回に代走で登場した藤川俊が、5月24日のロッテ戦(甲子園)以来となる今季3個目の盗塁を決めた。 「サインが出た? そうです。これからもどんどん走っていきたいですね」。自慢の快足を飛ばし、最後はヘッドスライディング。後続は倒れたが、チームに勢いをつけた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 5, 2010 12:46:21 AM
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