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カテゴリ:野球
原巨人、自力V消滅!東野撃たれGエンド
(セ・リーグ、阪神2x-1巨人、11回戦、阪神7勝4敗、13日、甲子園)巨人は13日、阪神11回戦(甲子園)に1-2で今季5度目のサヨナラ負け。首位ヤクルトが勝ったため、67試合目で早くも自力優勝の可能性が消滅した。抑えに配置転換された開幕投手の東野峻投手(25)が同点の九回に今季初めて救援登板。無死満塁のピンチを招き、代打の桧山進次郎外野手(42)に右犠飛を許した。 新守護神でも負の連鎖を断ち切れなかった。九回、今季初めて救援登板した3番手の東野は無死満塁のピンチを招き、代打桧山にサヨナラの右犠飛を許した。 「次も頑張ります。(気持ちは)何も変わらない」 東野は悔しさを押し殺すように無表情のまま、足早に帰りのバスに乗り込んだ。固定できない抑えに、開幕投手の東野を配置転換。原監督が描いた逆襲のシナリオは、いきなりつまずいた。川口投手総合コーチは「悲観することはない。やらせる以上、ものにしてほしい」と今後も抑えで起用する方針だ。 首位ヤクルトが勝ったため、今季67試合目で自力優勝の可能性が消滅。原監督は「われわれは一戦一戦です」と淡々と語るだけだった。九回無死二、三塁でマウンドに足を運び、声をかけた背番号17に「めげずに、(先は)長いんだから次に生かしてほしい」と奮起を期待した。 東野打たれ巨人自力V消滅、小笠原外しも打線沈黙 (セ・リーグ、阪神2x-1巨人、11回戦、阪神7勝4敗、13日、甲子園)新守護神の東野が打たれ、巨人がサヨナラ負けを喫した。原監督は1-1の九回、東野を初めて抑えとして送り込んだが、無死満塁とされ、桧山の右犠飛でジ・エンド。ヤクルトがサヨナラ勝ちしたため、自力Vが消滅した。 スコアボードから小笠原の名前が消えた。この日の試合前まで打率・214、10打点、1本塁打。今季は左ふくらはぎの打撲で離脱していた18試合以外、全て一塁又は三塁でスタメン出場していたが、原監督が断腸の思いでガッツのベンチスタートを決断した。 「あとはガッツだね。ガッツだけです」。8日からの広島3連戦(東京ドーム)で3連勝した直後、岡崎ヘッドコーチはこう苦しい胸の内を明かした。統一球の影響もあり巨人の本塁打数は激減し、チーム打率も2割台前半と苦しい状況が続く。そんな中、特に不調から脱せずもがき苦しんでいるのが小笠原だった。 開幕直後は定位置の3番に座ったが、7月に入ってからは7番など下位での出場が多くなった。「7番・三塁」でスタメン出場した前日12日の阪神戦でも、二回一死一塁から遊ゴロ併殺打に倒れるなど3打数無安打に終わっていた。 巨人が負け、首位のヤクルトが勝てば自力優勝の可能性が消滅する。絶対に負けるわけにはいかない、がけっぷちの一戦で、不振の小笠原を使う余裕はなかった。 そんな中、1点ビハインドで迎えた六回、チャンスが訪れた。一死から坂本が中前打で出塁すると、高橋由の左翼線適時二塁打で同点においついた。 だが…。続く長野の右前打、ラミレスの死球で一死満塁としたが、阿部が一ゴロ併殺打に倒れ追加点を奪えない。七回も二死満塁としたが、大村が空振り三振。あと1点が遠い。 巨人・岡崎ヘッドコーチ(小笠原の先発落ちに) 「結果が出ていないし、仕方ない。調子を上げていってほしい」 今季初リリーフも東野で負けた!自力Vサヨナラ消滅 9回に新守護神として登板した東野だったが、無死一塁からブラゼルに右翼線二塁打を浴びサヨナラのピンチを広げた ◆阪神2x―1巨人(13日・甲子園) 小笠原をスタメンから外し、東野を同点の9回から投入し、それでも巨人は負けた。不動の3番だった男と開幕投手を務めたエースに禁断のメスを入れ、同点の7回1死一、二塁では重盗の奇襲を仕掛けても勝ち越せず、待っていたのは今季5度目の悪夢のサヨナラ負け。借金は再び「9」に膨れ上がった。首位ヤクルトがサヨナラ勝ちを収め、今季最大の11・5ゲーム差に開き、巨人の自力Vが消滅した。 様々な思いを胸に、原監督は、戦国武将・豊臣秀吉になった。「鳴かぬなら、鳴かせてみよう選手たちを」。これまで徳川家康のように鳴くのをじっと待っていたが、ついに動いた。配置転換、主力のスタメン落ち、そして積極采配。最後は今季5度目のサヨナラ負けとなり「1点じゃしんどいね」と指揮官は言った。チームに刺激を与えた節目の試合だったが、待っていたのは自力V消滅という悪夢だった。 原監督が同点の9回にマウンドを託したのは、開幕投手を務めた東野だった。マートン、ブラゼルに連打を浴び新井貴を敬遠で歩かせ、無死満塁から代打・桧山にサヨナラ犠飛を打たれた。しかし、最速149キロを計測し、ボールは走っていた。失意の右腕は「役割が変わっても、自分の中では何も変わりません。次も頑張ります」と厳しい表情を崩さなかった。 今季2勝7敗と調子の上がらない右腕に原監督が配置転換を告げたのは、9日の練習前だった。監督室に呼び「今度はブルペンからチームを救ってくれ」とゲキを飛ばした。チームとしても、開幕から二転三転して不在だった抑えのポジションを任せられるし、東野自身の再生にもつながると判断した。伝統の一戦の9回にいきなり投入し、結果こそ出なかったものの「ボールは良かった。まだ先も長いし、こんなことにくじけないでほしい。次もいきますよ」と信頼は揺るがなかった。 9回無死満塁から桧山(中央)がサヨナラの右犠飛を放つ(左は小笠原) もう1人、鳴かせたい選手がいた。小笠原だ。12日まで11打席連続無安打で、ついにスタメンから外す決断を下した。打撃不振によるベンチスタートは、07年の巨人移籍後では初めて。だが、鳴かないからといって織田信長のように「殺してしまう」わけではない。指揮官は「最善策の中での選択です」と言ったが、試合前に話し合いを行い、ガッツも「準備だけはしようと思っていた」と臨戦態勢でスタンバイした。この悔しさを次につなげることを期待し、たとえ小笠原でも、チャンスを与えて結果が出なければ先発から外す、という厳しさをナインに見せた。 同点の7回無死一塁では、亀井にバスターとバントのサインを1球ごとに交互に出した。1死一、二塁からは亀井、藤村に重盗させ、成功。指揮官は動いた。勝つために、積極的にタクトを振った。それでも、あと1点が遠かった。「あの辺ですね。思い切っていってるけど得点にならない。打線がもう少し奮起して点を取らないと」。2試合連続1点の打線に苦言を呈した。 9連戦の1、2戦目を落とし、借金は9。これで前半戦の借金完済はなくなり、首位・ヤクルトが中日を下したため自力Vが消滅した。「あまりその辺は分からない。我々は一戦一戦を戦うだけです」と原監督は言い切った。甲子園での3連敗は許されない。次こそ選手たちが鳴いてくれるに違いない。 原巨人2連敗で早くも自力V消滅 9回、サヨナラのピンチにマウンドの東野らを激励する巨人・原監督 ◆阪神2x―1巨人(13日・甲子園) 巨人は苦境を打開しようと、ベンチが積極的に動いたが、結果につながらなかった。サヨナラ負けで、早くも自力優勝が消滅。借金を抱えたまま前半戦を終えることが確定した。 開幕から不振が続く小笠原を先発から外し、亀井を起用する荒療治。だが、そのかいもなく、打線は最後まで機能しなかった。 6回、1―1に追いつき、なお1死満塁で阿部が放った強いゴロは一塁手の正面。併殺打となり、勝ち越しのチャンスを逃した。7回は1死一、二塁から重盗を決めたが、代打・谷と大村が三振。原監督は「思い切っていっているんだけど、なかなか得点にね…」と力なく話すばかり。 投手起用にも大胆な変化があった。開幕投手を務めた東野を、同点の9回に投入。しかし、無死満塁から1死も奪えないまま桧山の犠飛で試合を決められた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 14, 2011 07:46:40 AM
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