なでしこ快挙に各スポーツ界から称賛の声
なでしこジャパンの偉業に日本のスポーツ界から祝福の言葉が相次いだ。2009年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表を頂点に導いたプロ野球巨人の原辰徳監督は「沢選手を中心に一丸となった戦いぶりで、日本のスポーツの歴史に名を刻んだ」と称賛。女子ゴルフで米ツアーが主戦場の宮里藍は、ブログに「すごすぎる。涙が止まらない」とつづった。
ソフトボールの日本代表は、17日にカナダでの国際大会で宿敵の米国を破って優勝した。北京五輪優勝メンバーの上野由岐子(ルネサスエレクトロニクス高崎)は、テレビで勇姿を見届けてから決勝のマウンドに上がったそうで「士気が高まった。自分たちもやろう、と勇気づけられた」と胸を熱くした様子だった。
サッカー女子は来年のロンドン五輪で金メダルの期待も膨らむ。日本オリンピック委員会(JOC)の上村春樹・選手強化本部長は「チームワーク、技術で体格差を補ったのは、まさに日本的な勝ち方。ほかのチームスポーツにもいい手本を示し、五輪へ追い風になる」と意義を強調した。(共同)
選手所属チーム地元も“快挙”に熱狂/女子W杯
サッカーの女子ワールドカップ(W杯)で頂点に立った日本代表なでしこジャパン。MF宮間あや(26)、GK福元美穂(27)の両選手が所属する「岡山湯郷ベル」の地元、岡山県美作市も歓喜に沸いた。
同市湯郷の旅館だった建物の大広間。設置された大型スクリーンの前には市民らサポーターら約80人が集まり、試合開始と同時に大きな声援を送った。
無得点のまま迎えた後半24分、米国に先制されるも同36分、宮間選手がゴールを奪い同点に追いついた瞬間、会場は大歓声に包まれた。
PK戦の末、初優勝が決まると、会場の熱気は最高潮に達し、サポーターが抱き合ったり、涙を流したりして喜びを分かち合った。
湯郷ベルの種田佳織監督(36)は「世界の大舞台で宮間選手は冷静で確実なプレーをみせてくれた。精神的、肉体的な強さと技術力の高さを感じた」と称賛した。
岡山県赤磐市の男性(58)は「夢の夢の優勝。あきらめない力は、今の日本を絶対元気にする」と目を潤ませた。
美作市では24日午後6時から、宮間、福元両選手の活躍をたたえ、湯郷温泉街で凱旋(がいせん)パレードを行う。(産経新聞)
キリン、なでしこメンバーに臨時ボーナス
サッカー日本代表のオフィシャルスポンサーを務めるキリングループは18日、女子ワールドカップ(W杯)で優勝した「なでしこジャパン」のメンバー21人に、1人当たり100万円の臨時ボーナスを支給することを明らかにした。
キリンホールディングス、キリンビール、キリンビバレッジのグループ3社で支給する。同グループがサッカーの日本代表に臨時ボーナスを支給するのは男女通じて初めて。キリンビールの松沢幸一社長は「ネバーギブアップの戦う姿勢と団結力に敬意を表したい」とコメントした。(共同)