72時間を超え、これから、さらに犠牲者の数が増えていくことが予想されます。。。
今こそ世界中が助け合わないといけません。
少しでも多くの命が助かることを祈っております。
死者数4000人超に エベレストで200人足止め
27日、ネパール・ダディンベシの病院で手当てを受ける地震で負傷した人たち(ロイター)
【カトマンズ=岩田智雄】ネパール中部で発生した大地震で、AP通信は27日、地元警察の話として、同国内の死者数は3904人、負傷者数は7千人以上に上ると伝えた。近隣国ではインドで72人、中国で25人、バングラデシュで4人がそれぞれ死亡したとの情報があり、周辺の国々を含めた死者は総計で4000人を超えた。
AP通信によると、山間部の村々が地滑りで壊滅的な被害を受けているとの情報もある。一部の地域では通信が途絶え、被害の全容が把握できない状況が続いている。同日付の地元紙は、死者が8千人に達するおそれがあると伝えた。
世界最高峰エベレストでは、地震で発生した雪崩で日本人2人が死傷するなどして19人が死亡、70人以上が負傷した。地元紙などによると、200人以上が下山できずにいるもようだ。外務省によると、新たな日本人被害者の情報は入っていない。
日本の国際緊急援助隊の救助チームはネパールの首都カトマンズに向かったが、空港が混雑しているため着陸を見送り、28日にインドから現地入りを目指す。
海外からの支援、続々と到着
ネパールには海外の援助隊が続々と到着、被災者支援や行方不明者の捜索を行っている。
ロイター通信などによると、米国は100万ドル(約1億2000万円)の援助を決定し、70人規模の災害対応チームを派遣。数百人の自国民がネパールにいるとされる英国も、緊急援助隊の派遣と5百万ポンド(約9億円)の支援を行う。
中国は62人からなる国際緊急援助隊を現地に派遣。中国同様、ネパールと国境を接するインドは航空機で医薬品や移動病院を被災地に運び、40人の救助隊と救助犬が救助に当たる。
パキスタンもC130輸送機で軍医や救助隊、捜索犬を現地に派遣。2000食分の食料や毛布、テントや野外病院の設備などを運び入れた。
また、韓国が100万ドル規模の人道支援を決めたほか、イスラエルが260人、アラブ首長国連邦が88人の救援隊メンバーの派遣をそれぞれ決めた。
オーストラリアやドイツ、スペイン、フランス、カナダなどの国々のほか、国連や欧州連合(EU)なども、それぞれ救援活動の実施や資金提供を表明している。
ネパール政府、台湾の救助隊「断る」 中国に配慮か
【台北=田中靖人】台湾の外交部(外務省に相当)の高振群次長(次官)は27日、ネパールの大地震を受けて捜索救助隊の派遣を打診したところ、ネパール政府に断られたことを明らかにした。立法院(国会)で記者団の質問に答えた。
高氏は、台湾とネパールには外交関係がなく直行便もないことから、ネパール政府が近隣諸国からの救助隊受け入れを優先したためとしている。ネパールが、中国が主張する「一つの中国」原則に配慮した可能性がある。
台湾は食料や毛布、医療用品など30万ドル(約3600万円)の援助を表明。非政府組織(NGO)を通じて行う。27日夕時点で、台湾人観光客約20人の行方が分かっていない。