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テーマ:タイガース党(8278)
カテゴリ:阪神2015
GMアベック打点で花添えた!虎1勝目記念日に3連勝
(セ・リーグ、阪神3-1ヤクルト、5回戦、阪神3勝2敗、29日、甲子園)「GW(ゴールデンウイーク)」は「GM」砲で勝ちまくる!! 阪神はマウロ・ゴメス内野手(30)、マット・マートン外野手(33)が全3打点を挙げ、3連勝。9カードぶりの勝ち越しも決めた。球団創設80周年、その記念すべき1勝目を挙げた「4・29」に、チーム浮沈の鍵を握る助っ人コンビが勝利をもたらした。 子どもたちが目を輝かせて歌う「六甲おろし」の響きが、ゴールデンウイークの最高の幕開けを告げた。ゴメス&マートン。2枚看板が奏でた快音に合わせて、甲子園が揺れに揺れた。 「アァ、シンド…(笑)。ヒサシブリネ、タクサン、ベースランナー。シンドイデス」 今季初のお立ち台で、マートンがおどけた。 一回。ゴメスの先制左前打が飛び出し、なお二死一、二塁。試合前まで防御率リーグ1位(0・69)だった石山のフォークを拾った。打球は中前へポトリ。鳥谷を二塁から本塁に疾駆させた。2-0の六回一死三塁ではスライダーを右前へ。5試合連続安打も、マルチ打点は4月4日の巨人戦(東京D)以来、18試合ぶり。ストライクゾーンが引き金となった打撃不振により、22日のDeNA戦(横浜)から6番に降格した男が、やっと笑った。 「子どもたちは来週の水曜日ぐらいまでは休みかな。自分は試合があるけどね。少しの間でも一緒に過ごせたらいいな」 神戸市内の自宅までは右ハンドルの自家用車を運転する。前日28日に6歳を迎えた長男・マイカ君は、片言の日本語も話せるようになった。 来日6年目。不振の原因に日本での“慣れ”を指摘する声もあったが、「悪い状態ではなかった」と話す。早出特打を受けるなど、あがきにあがいた。それでも結果が出ず、気がつけばヘルメットやバットを投げ飛ばす自分がいたが…。 スマートフォンの中の画像が心を潤わせてくれた。「毎年、桜が大好きで写真を撮っている」。打席でイライラを爆発させようと、心は日本人-。チームの和が何より大事なことは分かっていた。「自分がしっかりすれば、チームとして勝つチャンスがある」。 6番で5試合、19打数8安打(打率・421)と復調気配のM砲に、4番のG砲も負けてはいない。2安打1打点。走塁でついた黒土まみれのユニホームの腹を指さし、「野球は走らないといけないけど、スライディングは下手なんだ。体がコレだからね」。助っ人コンビに明るさが戻ってきたのは、何よりだ。 球団創設80周年。開幕ダッシュに失敗し、5位と低迷も、79年前、大阪タイガースとして初勝利を挙げたのが、この『4・29』。チームの柱である最強助っ人コンビの活躍は何かの縁だろう。 3連勝で開幕以来、9カードぶりの勝ち越し。和田監督は「流れを引き寄せられるように、まずはあしたしっかり勝っていきたい」と、借金2の完済へ力を込めた。GM砲が、必ず黄金週間にしてくれる。 (阿部祐亮) データBOX ◎…阪神が3月27~29日の中日戦(京セラD)以来となる、今季2度目の3連勝。それ以来、8カード連続で勝ち越しなしが続いており、ヤクルト戦に2連勝したことで、9カードぶりに勝ち越しを決めた ◎…ゴメス、マートンの両助っ人がそろって打点をあげるのは今季6度目で、4月26日の広島戦(マツダ)以来。これで5勝1敗 ◎…マートンが1試合に2適時打を放つのは、4月4日の巨人戦(東京D、●5-9)以来、今季2度目 阪神・鳥谷、抜けていれば1点差…美技で岩田救った! (セ・リーグ、阪神3-1ヤクルト、5回戦、阪神3勝2敗、29日、甲子園)悲鳴が一転、大歓声に変わった。いつも、当たり前のようにやってのけるビッグプレー。ショートには鳥谷がいる-。その幸せを、虎党は改めてかみしめたはずだ。名手のみせた好守が、岩田を、虎を救った。 「点数が入ってる、入ってないで(その後)また違うことになってたでしょうし、アウトにできてよかったと思います」 試合後、涼しげに振り返った見せ場は、2点リードの五回二死一、二塁だった。 4番・雄平の鋭い打球に、岩田がグラブを伸ばしたが届かず。二遊間を破る…誰もが観念した瞬間、キャプテンが飛び込んだ。やや三塁寄り、二塁ベース後方に近い位置でダイビングキャッチ! すぐさまトスした二塁・上本への送球も、ストライクだった。 抜けていれば、1点差にされていたであろう場面。しかも続く打者はすでに2安打していた畠山だっただけに、大きい。 四回二死一、二塁でも大引の鋭い遊ゴロを前に落としながら、冷静に処理。「ピッチャーがリズムよく投げてくれたんで守りやすかったです」。自分のプレーよりもまずは投手陣をねぎらった。虎の主将として、その姿勢が頼もしい。 「(鳥谷の)ああいう守備で、うちの投手はずいぶん助けられている」と和田監督。高代内野守備走塁兼作戦コーチも「経験があるんでね。一つ一つ、指示を出さなくても、打球方向を読んでやってくれている」と、全幅の信頼を寄せた。 鳥谷に引っ張られるように、野手陣が堅い守りを見せて、この日の失策はゼロ。計12安打を浴びながら1失点と、まさに守り勝った。3度のゴールデングラブ賞に輝き、今季も失策数わずか1という名手が、最後の砦であり続ける。 (山口大輝) データBOX ◎…阪神の今季のチーム失策数は広島と並んで14。リーグ最少のヤクルト(12)に次ぐ。最多は中日の21。阪神は昨年は85で、最少は巨人(71)、最多はDeNA(116)だった 上本、虎将からの直接指導で4試合ぶり4度目マルチ (セ・リーグ、阪神3-1ヤクルト、5回戦、阪神3勝2敗、29日、甲子園)上本が4試合ぶりに今季4度目のマルチ安打を記録した。二回の先頭では内角を引っ張り左前打を放ち、七回にも先頭で左前打。試合前には和田監督からの直接指導もあり、「『タイミングがあってない』といわれました。(効果は)わからないです」と話した。 阪神・坂、ど根性キャッチで好守キラリ「あれは捕らないと」 (セ・リーグ、阪神3-1ヤクルト、5回戦、阪神3勝2敗、29日、甲子園)八回から西岡に代わって三塁で出場した坂が、3-1の九回一死一塁の守備でハッスルプレーをみせた。「カメラマン席は気になりましたけど、捕れると思った。あれは捕らないと」。三塁ファウルゾーンに上がった川端の打球を、カメラマン席に突っ込みながらも捕球した。体勢を立て直すと、タッチアップを狙った一走を刺すため素早く二塁に送球。アウトにはならなかったが、好守がキラリと光った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 30, 2015 08:03:27 AM
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