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テーマ:タイガース党(8259)
カテゴリ:阪神2015
26回連続0封!虎・藤浪、福留サヨナラ弾で報われた魂の131球 (セ・パ交流戦、阪神2x-0楽天=延長十一回、2回戦、阪神2勝、27日、甲子園)藤浪熱投! サヨナラ劇呼んだ!! 阪神・藤浪晋太郎投手(21)が楽天戦で自己最長の十回まで投げ、4安打無失点。自己最多タイの13奪三振に、ここ3試合で26回連続無失点の快投を披露し、大器が完全覚醒だ。4勝目はならなかったが、延長十一回の福留のサヨナラ2ランを呼び込み、9年ぶりの交流戦連勝発進に貢献した。 入ってくれ!! 祈るように中堅方向への放物線を目で追った。福留の打球がスタンドに消えると、笑顔でベンチを飛び出した。サヨナラ劇を呼び込む131球。勝ち投手になれなくても、ファンは勝利の立役者が誰か分かっている。藤浪がもうひとりのヒーローだ。 「自分に白星がつくにこしたことはないが、勝ち負けはどうこうできない。なにより、チームが勝ったのでよかった」 プロに入ってからはもちろん、人生初となる10イニングを投げ抜いた。「体力的には余裕があった。後半は力を入れて投げました」。最速155キロを計時した直球は尻上がりに球威を増した。終盤も150キロ超を連発し、九回から延長十回にかけて4者連続三振をマークするなど、自己最多タイとなる13奪三振。延長十回一死一塁で中川を併殺打に打ち取ると、グラブを叩いて力強く吠えた。 「いつか点が入ると思って見ていた」。だが、味方打線の援護がもらえない。八回先頭の打席では、中西投手コーチから「自分で本塁打を打つしかないぞ。一発を狙ってこい」と声をかけられた。結果は空振り三振となったが、本職の投球だけでなく、勝利への姿勢を前面に出した。 14日のヤクルト戦で今季初の完投勝ちを収めると、前回20日の巨人戦ではプロ初の完封勝利。そして、この日は10回無失点。3試合連続の完投勝利はならなかったが、ヤクルト戦の三回から26イニング連続ゼロ行進となった。今季は4月未勝利に終わるなど、苦しい日々が続いたが、ここにきて、覚醒を感じさせる投球だ。 縦振りの意識づけが好投につながっている。直球がシュート回転するなど今季序盤は制球がなかなか定まらず、不調の原因のひとつが横振りだった。そこで、練習では内野の守備に入ってノックを受け、三塁から一塁への送球を繰り返した。「上から叩くイメージ」。右腕を高い位置から振り下ろすことで角度がつき、相手打者がより打ちにくくなった。 「テークバックと体の軸がわかったのでは。何かをつかんだのかな」と中西投手コーチ。藤浪自身も「確信とまではいかないけど、つかみつつある」と“ニュー晋太郎”に手応えを感じている。 「こういう投球を続けていきたい」 チームは2006年以来となる交流戦連勝スタート。借金を「2」まで減らし、3位の中日とはゲーム差なしに縮まった。今季甲子園ワースト3万0566人の観衆も、21歳の熱投に歓声は鳴り止まなかった。猛虎の大エースへの道へ。藤浪が牙を研ぐ。 データBOX ◎…藤浪が26イニング連続無失点。完投勝利した5月14日のヤクルト戦(神宮)の二回に畠山に本塁打を浴びたのを最後に、同20日の巨人戦(甲子園)は完封。この日は延長十回まで無失点。球団記録は藤川球児の47回2/3(2006年)で、先発では小山正明の47回(1962年)。 ◎…藤浪は自己最多タイの13奪三振。2014年6月17日の日本ハム戦(甲子園)で八回を投げ、13奪三振。同7月15日の中日戦(ナゴヤD)も九回を投げ、13奪三振をマークしている。 ◎…交流戦開幕2連勝は2006年以来。そのときは2連勝でストップ。同年交流戦最終成績は3位(36試合21勝15敗) 阪神・藤浪、自己最長の10回を投げ、最多タイの13Kでサヨナラ勝利呼ぶ (セ・パ交流戦、阪神2x-0楽天=延長十一回、2回戦、阪神2勝、27日、甲子園)阪神・藤浪晋太郎投手(21)が楽天戦で今季交流戦初のマウンドに上がり、自己最長の10回を投げ、4安打無失点。打線の援護がなく4勝目はならなかったが、福留のサヨナラ本塁打を呼び込んだ。 3戦連続の完投勝利に向け、剛速球で楽天打線をねじ伏せた。ここまで両リーグ通じてトップの4完投を誇る右腕。前回20日の巨人戦(甲子園)では2安打に封じプロ3年目で初めて完封勝利を達成した。 この日も一回二死、枡田に左前打を浴び、続くペーニャに四球。一、二塁のピンチを背負ったが、後藤を153キロの真っすぐで空振り三振に仕留めた。二回には2者連続三振に斬るなど、三者凡退。三回には松井稼を四球で歩かせ、二盗を決められたが、後続を抑えた。十回に平然と155キロをマークするなど、球威は落ちず自己最多タイの13三振も奪った。 阪神・中西投手コーチ(10回を投げた藤浪に) 「八、九回と無難だった。その辺でばたばたしたら継投も考えたけど、余力があった」 仙さん絶賛!阪神・藤浪は「わたしが見た中で最高の投球」 (セ・パ交流戦、阪神2x-0楽天=延長十一回、2回戦、阪神2勝、27日、甲子園)楽天の星野仙一シニアアドバイザー(68)が27日、阪神-楽天(甲子園)でABCテレビの中継の解説を務めた。昨年限りで楽天監督を勇退してから初のテレビ解説では、古巣阪神に対しても熱い言葉を連発。特に藤浪を「わたしが見た中で最高の投球」と絶賛した。 「(球界のエースに)なれる。セの藤浪、パの大谷(日本ハム)というくらいの巨頭になっていくんじゃないか」。楽天での教え子、田中将大投手(現ヤンキース)を引き合いに“有言実行のススメ”も説いた。 一方で打線には「ちょっと情けない。この勝ち方で喜んでいてはダメ」と苦言を呈し、若手の台頭のなさを指摘。「若手を使うのを怖がっちゃいかん。勇気と覚悟をもって(育成と勝利)二兎を追わないと。江越らもどんどん使えばいい。(1軍に)上げたら冷蔵庫に入れちゃダメ。すぐ食べないと」と力説した。 解説終了後も「みんな(マスコミ)が勝て勝て言うから目先の勝ちにこだわっちゃうんだよ、俺以外の監督は」と和田監督に“奮起”を促し、球場を後にした。 復帰の阪神・呉昇桓、藤浪の闘志受け取り今季初勝利! (セ・パ交流戦、阪神2x-0楽天=延長十一回、2回戦、阪神2勝、27日、甲子園)若きエースからバトンを受けたのは0-0の延長十一回だった。一死から藤田に左前打を許したが、後続を打ち取る。球威は十分。守護神・呉昇桓(オ・スンファン)は次のイニングも投げるのか!? ファンがやきもきし始めた時、福留の激弾が飛び出した。 「あの場面は点を取られてはいけないので、しっかり投げられてよかった」 じりじりするような両軍の0行進。十回まで4人の投手を使った楽天に対して、阪神は藤浪ひとりだったが、代打を送られる展開になって十回で降板。しかし、ここで勝負を決められず、あとはもう帰ってきた守護神に託すだけだった。 「迷惑をかけて申し訳なく思っていたよ」 23日のDeNA戦(横浜)を体調不良で欠場した。主力は誰が欠けても痛いが、ストッパー不在はより痛恨だ。急きょ、福原が抑えに回ったが、前日26日の岩田は9回完封。そして藤浪の10回0封…。先発陣の奮闘に応えるかのように、出番の回ってきたこの日は、きっちりといい仕事。サヨナラ勝ちで今季初勝利がついた。 ホテルで静養しているときもテレビ観戦は欠かさなかった。「試合は見ていたよ」と、ベンチには入れなかったがチームメートとともに戦っていた。投げ終えた後、藤浪と顔を合わせ、「ナイスピッチング」と声をかけ、力投をねぎらった。 和田監督も「もう大丈夫でしょう」と守護神の完全復活に太鼓判。韓国の至宝はこれから夏場に向けてフル回転する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 28, 2015 12:20:22 PM
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