ドバイ・トルコ旅行(42)

※ドバイ・トルコ旅行(42)-2008.5.11-

キノコ岩群を後に、バスはギョレメ野外博物館へ移動する。広
い敷地内に奇岩に穴を掘って造られた教会や一般居住区が点在
している。

先ずは、一つ目の岩窟教会・エルマル・キルセ(リンゴの教会)
へ入る。 入り口は極めて狭いが、中に入って驚く。 ドーム
型の高い天井・壁面に鮮やかに描かれたフレスコ画が目に入る。
ディーシス(誓願図)の一部が剥落しているのは残念だが、11
世紀中頃に描かれたという。 ディーシスは、キリストを中央に
聖母マリアと洗礼者ヨハネを描いた聖画をいう。 かって、入り
口の側にリンゴの木があったことが、この教会の名前の由来とか。

続いて、聖バルバラ教会(バルバラ・キルセ)に入って行く。先
程と違って、天井はそんなに高くはない。 描かれている画は、
白い壁に赤い線で描かれたシンプルなもので、この教会は葬式に
使われたのではないかと云われている。 この教会も11世紀頃
に造られた。 壁に描かれた幾何学模様は、ビザンチン帝国で8
世紀におこったイコノクラスム(偶像破壊運動)の影響とも云わ
れている。
  
一般居住区は別の岩山で、思ったより天井が高く、スペースも十
分とってある。 炊事場の天井や壁面が煤(すす)で黒くなって
いるのを見て、往時の生活が目に浮かぶ。

ギョレメ野外博物館・カッパドキア

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リンゴ教会へ

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内部のドーム型天井や壁にフレスコ画が

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聖バルバラ教会入り口

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内部壁画

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一般居住区

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内部

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炊事場跡(天井が煤で黒くなっている)

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