Hālau Hula Nā Lei ʻO Hokuloa Diary

Hokuloaです。
ハワイから帰国して、イベント出演とレッスンの為に札幌滞在５泊
やっと今日北見の自宅に戻りました

さて今日の話題はハワイの史跡。
オアフ島の真ん中、Wahiawa(wa のa にカハコーが付きます）ワヒアヴァ地区にある
Kukaniloko クカニロコ。
ワイキキからは車で４０分余りかかります。
以前から訪ねてみたい場所でした。やっと行く事が出来ました。
コンペの準備で忙しい中、以前にもご紹介した ケアイヴァ ヘイアウと共に
クムが皆を連れて行ってくれました。
　　　　　　　　　

赤土の大地の上に溶岩で出来た岩々が点在しています。
赤色の粘土質の土は靴に付くとなかなか取れません。
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　巨石がある入り口から内部へと続く赤土の道
　　　　　　　　　
　　　　　
　　　これがBirth Stone。出産の為の石。
１１世紀１８世紀まで長きに渡り王族の女性はここで出産をしたそうです。

　　　　　　　
　　　　　　　　人と比べると大きさがお分かりになるでしょう

　　　　　　　　　
カフナや王族等男性３６人が立会人としてその岩の周りで出産を見届け、
出産した直後にこの場所から少し南に位置するHo'olonopahuと
呼ばれたヘイアウでへその緒を切り、
誕生を知らせる太鼓を打ち遠くまで知らせたそうです。

　　　　　　　　　
コウラウ山脈とワイアナエ山脈に挟まれ、
広大な美しい風景が見渡せる平坦な場所。
　　　
ここで太鼓を鳴り響かせると遠くまで音が届いたそうで、
その知らせを聞いて新たな王族の誕生を皆で祝った事でしょう。

この固いゴツゴツした岩の上での出産。
大地からのマナを受け、出産へのエネルギーとしたのでしょう。
今でも出産は母体には危険を伴いますから、
古代の野外での出産は多くの危険があった事でしょうね。

　　　　　　　　　
ユーカリやヤシの木陰が優しく日差しを遮っている１８個の岩。
木陰にいると涼しい風が通り抜け、とても心地良かったです。
その心穏やかにさせる環境も出産の苦痛を軽減させたのかもしれませんね。
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　アンティ達も木陰で一休み

どこの史跡もそうですが、決して置いてある物を動かしたり、
必要以上に触れたり、まして乗ったりしてはいけません。
当時は王族以外はここに立ち入りが出来なかったほどの神聖な場所です。
管理の人がいるいないに関わらず、行動には節度を保ちたいですね。
ニュースで海外での日本人学生の落書きが取り上げられていましたが、
とても恥ずべき行為です。
その土地の人々が大切に守って来た財産。敬意を持って訪ねたいですね。

この日訪ねたもう一カ所の史跡ケアイヴァ ヘイアウの新たな写真は、
また日を改めてご紹介致します。