「行列の出来る法律相談所」にはびっくり
嫌いな番組なので見ないのですが、たまたま作業中に映っていて、チャンネルを変えるのが面倒だったのでそのままにしていたらびっくりしたことが。ある会社で、社員が上司の指示を無視し、無断で大量の商品を仕入れ、それがたまたまヒットして会社の記録的な利益に結びついた。その社員は減給処分を受けたが、それが妥当かという相談。ところが、「法律相談所」の弁護士は4人中、2人が減給できる、2人が出来ないという答えで、減給できる確率が40%という結論。処分の対象になるということは、4人とも意見は一致していたようだけど、その重さの違いらしい。しかし、普通に考えて、上司の明確な指示を無視して、無断で大量の商品を発注するようなことが、訓告程度の処分にとどまり、実質的にペナルティが課されないとしたら、会社は非常に危険な状態におかれることになる。会社によっては資金繰りが順調でなければ、いきなり倒産するようなことだってありうる。一人一人の社員が自分の判断で、会社を危険にさらすことが出来るなんて、いくら弁護士の言うことでも、おかしいでしょう。たまたまその商品が売れたのは結果論。100%当たるということを上司に示すことが出来なかったのだから、山勘で当たったにしかすぎない。どの程度の危険を冒すかを判断するのは、経営者であり、平の社員ではない。一方、上司の指示を無視し、指示にない大量発注をしたのは、故意に行われている。その動機は、明確に本人の利己的な功名心。減給というのが、何か月分の何割の減給かは不明だが、訓告程度で済むというような問題ではない。さすがテレビ番組のクオリティなんてこんなものか。作ってる連中が、そんなものなんだろうし、出てくる弁護士もそんなもんなんでしょうね。