ホームページ作成兵庫 大徳寺納豆+チョコの高評価「嗜好を超えたおいしさ」
毎年10月にフランス・パリで開かれるチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」で今年、兵庫県三田市のパティシエ、小山進さんが外国人最優秀賞と最高評価(5タブレット)を受賞するという快挙を成し遂げた。小山さんは海外修業経験のない“和製パティシエ”。チョコ好きをとりこにする、その甘~い神髄に迫った。(聞き手 石川有紀) --祭典当日はどんな雰囲気だったのでしょうか 小山 チョコレート職人や子供、お年寄りまでヨーロッパ中のチョコ好きが集まるお祭りの雰囲気でした。何を出そうか考えた結果、今まで作った商品を持っていきました。 --受賞作品は、祭典のためにつくった作品ではないのですか 小山 祭典にむけて手直ししようかとも思いました。でも、できませんでした。どれも作ったときの熱い思いやエネルギーが詰まっていて、それで完結していましたから。 --どんなショコラだったのですか 小山 ボンボンショコラなのですが、洋酒の入った日本で売られているタイプではないんですよ。フランス語では一口チョコレートの意味なんです。そのボンボンショコラの規定種目4品と自由種目1品の構成で…。食べられます? --わぁ、うれしい。5タブレット(5つ星)のショコラを食べられるなんて 小山 規定は(1)ビター(2)ミルク(3)ナッツ(4)独自性のあるもの(5)自由-の5つ。商品それぞれに表現したいことがあり、それを懐石料理のように組み合わせてぶつけたんです。ビターとミルクはカカオ感を出したくて産地にこだわってつくりました。ナッツはイタリア産ヘーゼルナッツの濃厚なものでつくっています。 --4つ目の名称は「一休」? 小山 一休さんが広めたとされる京都の大徳寺納豆を表面に載せてコーティングしています。大徳寺納豆は、だしのうまみや塩気が強く料理に用いられるものです。 --チョコの甘さの後にピリッとした塩辛さ。これが大徳寺納豆ですね。ベーシックな3つの後なので際立ちますね 小山 パリでは一休が高く評価されました。最後のひとつは「和」だけでなく、「洋」の実力を測る意味を込めてウイスキーボンボン。ウイスキーのラフロイグと木イチゴのガナッシュを2層にしてコーティングしました。 --甘酸っぱさの後にウイスキーの余韻。会場での反響はいかがでしたか 小山 「とてもおいしい」との評価をいただきました。これまで目指してきた「嗜好(しこう)を超えたところにあるおいしさ」を形にできたと感じました。 ホームページ作成株式会社杉山システム