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2008.03.01 楽天プロフィール Add to Google XML

病気と治癒2
[ センセーション・メソッド ]    

「病気とは、妄想(Delusion)であり、その状態(State)は、状況(Situation)または妄想から生じ、その状態はその人の「現実の見方・認識」を制約する。」

これがRajanの最初の到達点でした。
抽象的過ぎて、現実味がないと思われるかもしれません。

花粉症を例にしてみましょう。
本来、花粉を微量吸い込んでも、目の痒みや、鼻水などは出ないものです。
しかし、花粉症の人は免疫過剰になって、本来反応しない花粉に過剰反応し、痒みや鼻水を噴出します。

微量の花粉を吸い込んでも症状が出ないのが、Realityつまり健康な状態。
花粉症としての過剰な反応は、本来身体にとって有害ではない量の花粉を吸い込んだだけなのに、まるで有害なものを吸い込んだかの様に、あるいは大量に吸い込んでしまったかの様に免疫システムが誤作動(False perception)している状態です。

バケツ一杯花粉を吸い込んだ場合は、Realityの方が歪んでいますから、
こちらの「状況」は、妄想に関わるものではなく、病因(Etiology)です。
従って、バケツ一杯の花粉の方を取り除いてやればいいのです。

病気の状態に至る、状況とそれに対する認識や反応。
Rajanの説く妄想とは、単なる精神的な症状を指すものではないのですね。

レベル4の妄想という概念が、もう少し腑に落ちて来たでしょうか?
えっ?もうとっくに腑に落ちてる?
であれば嬉しいのですが、この時点でのCentral disturbanceという概念を中心としたケース・テイキング及びレメディの処方は、混乱と誤解を生みやすいのです。
そして実際に、しばしば難しく混乱しやすい作業であったとRajanは述べています。
An Insight Into Plants Volume-I

患者の中心を占める妄想を理解するとは、結局、精神領域の奥底を探ることです。
このためコンサルテーションでは、そこに辿り着くために感情的な現象を理解することが強調されがちです。
これは実際に難しい作業であり、しばしば、患者の物語の中で迷子になってしまい、その人がどのように感じているかを理解出来なくなってしまいます。

Rajanでさえ、そうだったと、安心してもいいのかもしれませんが(笑)

彼は、更に前進を続けました。
植物キングダムの研究が進むにつれ、ファミリーに共通するセンセーションとは、植物にのみ存在するものではないという認識を得ました。
病気あるいはレメディの状態(State)には(病気=レメディです。類似の法則)、精神領域と身体領域両面において共通のセンセーションがあるのです。

センセーション・メソッド以前は、精神状態や精神症状を非常に強調して来ましたが、中心の状態とは、単なる感情やフィーリングではなくて、精神と身体双方に繋がる共通のセンセーションであると、Rajanは気付きました。

Central disturbanceとは、最も深い精神と身体のセンセーションが結びつく中心点の状態であり、それが妄想だと彼はまず思い至り、精神領域の最深部にあると考えたのです。
しかし、センセーションという概念について研究を進めた結果、精神と身体を貫く共通の感覚があり、それは精神や身体といったレベルよりも更に深い何かであると結論付けました。
これがヴァイタル・センセーションという概念です。

よくヴァイタル・センセーションと妄想とはどう違うのか?という質問を受けます。
この2つも、妄想と感情の関係の様に、密接な関係にあると述べました。
ここで改めて考察してみましょう。

Rajanは新しい洞察を得て、患者の妄想が精神状態としてだけでなく、身体症状として表現されるのを観察しました。
ここに至って、精神状態さえも、ヴァイタル・センセーションの一表現に過ぎないという確信を得たのです。

身体の感覚が、まるで妄想の様に表現される。
精神状態にも、同じ様な妄想的表現を持っている。
これらの表現の源にある、表現をもたらす「何か」。それがヴァイタル・センセーションなのです。
精神領域より、更に深いレベルにある妄想と言うことが出来るかもしれませんね。

そしてRajanは、このヴァイタル・センセーションが最も凝縮され結晶化されて表現されているのが「主訴(Chief complaint)」、つまり本人が一番苦しめられている事、悩んでいる事であることを発見しました。

センセーション・メソッドを使うホメオパスが、「何があなたにとって一番問題ですか?」という質問をし、それに固執するように見えるのは、そこがヴァイタル・センセーションへ入口であると考えているからなのです。




Last updated  2008.03.01 17:09:32





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