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戦国仏教 副題は「中世社会と日蓮宗」。よく鎌倉仏教というが、鎌倉時代に鎌倉仏教は力をもたなかった。力をもち始めたのは戦国時代のあたりからで、そのため戦国仏教というのだそうだ。 筆者は、市川市の博物館の学芸員。教義の歴史ではなく、当時のネットワークや地域社会で果たした役割を明らかにしようとする。そのなかでは、祖師である日蓮の教えから乖離し現実との妥協を余儀なくされる部分もあれば、祖師に帰ろうとする流れもある。歴史ものに強い中公新書らしい一冊だと感じた。 室町時代の頃に、現代の日本の原型ができて、それが高度成長期を通して大きな変動を受けたという話がある。民俗学などで聞いていた話だが、村や町といった単位自体が、鎌倉時代人はなかったというような話を通して、どのように出来上がってきたのかという様子を、かいまみれたことも面白い体験だった。 かなり満足。 この記事のトラックバックURL:
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