カテゴリ:本のこと
以前から気になっていた青木悦さんの御本を楽天ブックすで注文、今日届きました。
私が親と子の関係や世代間連鎖について興味を持っていろいろ調べるようになってから知った方で、本のタイトルもそうですが各章のタイトルにもひかれるものがあって思い切って購入しました。 青木悦さんについては著書を紹介しているサイトを見て頂くのが一番いいかも。 一部の本の中身を知る事が出来ます。 本屋に売っていない、このサイトで直接買わないと手に入らない「幻の子ども像」という本のタイトルに惹かれた事が、この方を知りたい、この人の著書を読みたいと思うようになったきっかけです。 今回青木さんの本を2冊と、松永和紀さんの本を1冊購入。 今↓の本から読んでいます。
私がこのブログでもさんざん言っている事や、いろんな本や世間を騒がす(マスコミが騒いでいる)事件や子どもとおとなとの関係の事について言いたい事を思いっきり代弁してくれています。 子育ての「実」人間関係の「リアル」をごまかしたり正論にすり替えたりする事なく正面から見つめているので、説得力が「最近の子どもたちは~」と最近の人批判をするような方たちとは全然違いますね。 本文のほんの一部を抜粋しますと <ここから> 「親」をいい親かどうか見抜いてもかまわないこと、そして見抜く力をつけたいと、子どもたちにどう伝えればいいのか、眠れないまま私は空間をじっと見つめる。 (「焼けつくような親への思い」より) 子どもの現状と気持ちのどこを一番無視しているか-それは、学校と家庭という子どもの居場所そのもののなかで、どこまでも「キレイ」な、どこまでも「正しい」事を要求され、この正論に押しつぶされそうに、子どもたちがなっていること、しかし相手が正論だから反論できず、自分を責めてしまっている事だ。 (「心」を壊す「心のノート」より) いま子育て真っ最中の30代半ばから40代はじめぐらいの人たちは、1965年前後に生まれ、高度経済成長の時代に育った人が多い。 そのことは「モノが豊かな中で育ってワガママ」なのではなく、「モノと学歴に異様なほどの価値を見出した親たちに育てられた」、または「金持ちになるためにいい学校に入れ、というシステムの中で育った」人達なのではあるまいか。実際にはガンバレ、ガンバレとおしりをたたかれ、そこから「落ちこぼれ」た人を”支え”に生きた部分もあったろう。 自分がどんな時代に生まれ、育ったのか、それをできるだけ客観視する努力をしないと、知らないうちにわが子を責めたてることにもなる。そして、「わが子が落ちこぼれたら大変」と思う事は”愛”ではなく”差別”の中で生きるノウハウを伝えることだ、それは差別を助長することになると思う。 (親にされた事をする?) <ここまで> 一部抜粋では青木さんの言いたい事、主張したい事が伝わりきらないかもしれません。 私もこの手の主題の日記を書くと、どうしてもものすごく長くなってしまいます。 それは私自身の表現力の問題もありますが、やはりいろんな所で繋がっていて、根本解決をしようとしたら多くの事を知らなければいけないんだと背景説明をしなくてはならないから、という事もあるはずなんですね。 自分の子どもの事でいろいろ悩んだり本当に困っている人の中には、自分自身の問題なのに子どもの問題だと思いこんでいる人がいるなと感じる事があります。 そしてそういう人は、自分の親が自分にした「仕打ち」を「躾だから、自分が親の常識的な希望をかなえられないのがいけなかったから」と頑張って親をかばって自分を責め殺している、そんな親自身の子どもの頃の背景が透けて見える人がいるんですね。 そして、自分自身の問題を、親のこういう所が良くなかったよねと認められない点を克服できない辛さを子どもにぶつけているから苦しむだけで子どもはちゃんと成長しているから自己主張しているという構図をうまく飲み込めない。 ちょっと気づけばすぐ理解できる構図を、受け入れられない辛さを持つ人が本当に多いなと常々感じている私の気持ちを、実際にそういった人達に関わった経験から文章に書きだしてくれている人がいる事に感謝せずにいられません。 どうかこれからもいい続けて、関わり続けて欲しい。 もう1冊買ったのはこちら。
これはまずタイトルに惹かれました。 やっぱり「子どもの為に」と習い事を始めたいと真剣に願う親御さんと話す機会が増えたので、この表現が私はすっかり苦手になってしまいました。 その親御さんの言う「子どもの為に」の部分も思いっきり正論の為、子どもが反論する事を一切許さない、完全に子どもの退路を絶って子どもに自分の希望をかなえさせようとするので、そういう場面を見ていると本当に苦しくなります。 こちらは惹かれたサブタイトルだけ書き出しますと「夫との”話し合い”・お父さんの出番・・・・・・?・父親と母親は一致して子どもに向かう・・・・・・?・子どもの社会性を身につけるため・・・・・・?」あたりかな。 まだちゃんと読んでいないのですが、いろんなママさんと子どもの事について話していると、私も「?」と思うような表現が「流行っているな」と感じます。 「子どもの為」もそうなのですが、上記に書き出したもののなかにも「は?何それ」と思うものはあるわけで、?が付いているものはおそらく青木さんも「え?」と思ったのではないかと。 3冊目は松永和紀さんの本。
「気分のエコ」にはだまされないというサブタイにやはり惹かれて購入。 この方のお名前も以前から見知っていて、その数々の著書に興味があったので読めるようになって嬉しい。 何せ近所の図書館や市内で一番大きいとうたわれる大型書店にはなかなか私の欲しい著者の本は無いのです。 こういう時都内の本屋めぐりが懐かしく思い出されますし、田舎は嫌だと思わせるのです。 いきなり「地産地消は環境にやさしくない?」とありましたので、こちらも読むのが楽しみ。 因みに、昨日は上記の大型書店で河野美代子さんの本を1冊買いました。 こちらは昨日のうちに一気読みできるボリューム。
産婦人科医として現場を見ている人の説得力は流石に違います。 この人の本を読むたび「正しい知識と本音を出せる場所こそが人を救う」と思えます。 子どもに妥当な性教育の必要性を、子育て世代の上の世代も知るべき。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 24, 2010 12:37:19 AM
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