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浜松市の商社がアフリカ産ウナギを輸入する。
養殖用の稚魚の不漁が続き、ウナギの価格が高騰しているためだ。日本鰻輸入組合(東京都)によると、食用として本格的に輸入されるのは初めて。味は日本のウナギと似ているという。 輸入元は、バイクや楽器の部品などを扱う「昭栄商会」。水産庁によると、日本国内で取れる稚魚のシラスウナギは、2009年には推定で24・7トンだったが、10年は9・2トンに急減。 その後も不漁続きで価格が高騰し、加工業者からは「中国、台湾産もどんどん上がり、とても商売にならない」との悲鳴も上がっていた。 相談を受け、仕入れ先を探していた同社は、欧州向けに「アンギラ・モザンビカ」を養殖しているアフリカ・マダガスカルに注目。 日本で一般的に消費されている「アンギラ・ジャポニカ」と種類は異なるが、フランス料理でよく使われ、味も似ているという。 《読売新聞》 ---------- ウナギの価格高騰が続く中、豪州産ウナギが注目されています。 オーストラリア南東のタスマニア島で取れる天然ウナギ。土用の丑(うし)の日を目前に、稚魚の不漁で価格が高騰する中、タスマニア産ウナギが注目されています。 国産ウナギ枯渇の危機を救うのではと、今注目されているのが、オーストラリア産のウナギ。国産と比べると、大きさは実に3倍。 しかも、価格はkgあたりおよそ1,340円と、最も安いとあって、コストパフォーマンスは抜群。そんなウナギの優等生は、どうやって日本まで届けられるのか。 取材班は、現地に乗り込んだ。オーストラリア南東のタスマニア島。ここで、天然ウナギの漁が行われている。 ウナギ漁師・ウェインさんは「きょうはたくさん捕れると思うよ。天気もいいし、暖かい」と話した。ウナギを捕り続けて40年、漁師のウェインさんは、息子とともにウナギ漁を行っている。 漁の仕方は、刺し網漁。網を上げると、中には、ピッチピチのタスマニア・ウナギがいた。 この日はおよそ100kgで、この時期の平均的な漁獲量だという。 南半球のオーストラリアは、夏涼しいため、ベストシーズンではないものの、年間を通して安定的に漁ができる。 ウナギ漁師・ウェインさんは「日本や中国のウナギ市場は大きいよ。だからタスマニアもその市場に参入しなくてはいけないんだ」と話した。 タスマニアから世界へ。捕れたウナギは発送所へ運ばれ、いったんいけすに放たれる。数日間泳がせて臭みをとる「泥抜き」をしたあと、生きたまま袋に詰められ、活鰻(かつまん)として発送される。 ウナギ輸出会社のシェイン・マクヒューさんは「ハママツ。日本に20箱送るよ」と話した。 取引相手は、日本のほかにも中国や韓国などと引く手あまただ。世界の胃袋・中国でもオーストラリア産の需要が高まっている。 この会社が日本と取引を始めたのは4年前。以来、順調に業績を伸ばしているという。 ウナギ輸出会社のシェイン・マクヒューさんは「日本が必要とする限り輸出したいです。ただし、持続可能な量だけ収穫することを念頭に置いています」と話した。 乱獲は、自らの首を絞める行為に等しい。持続可能な漁獲量に細心の注意を払いつつ、世界からの需要に応えている。 ウナギ輸出会社のシェイン・マクヒューさんは「大きいウナギは良質の脂が含まれているから、日本の消費者は好むんだ」と話した。 オーストラリア人もしっかり心得ている日本人の好み。それは、脂がのった活きのいいウナギ。大きいタスマニア・ウナギを取材班に分けてくれるという。 どんな味がするのか、待ちきれない取材班は、地元の日本食レストラン「折り鶴」に持ち込み、特別にウナギのかば焼きを作ってもらうことにした。 「折り鶴」は、20年前にはタスマニア・ウナギの料理を出していたが、天然もの独特の泥臭さが不評で、メニュー落ちとなった。それゆえ、できあがりには半信半疑。 脂たっぷり、ぶ厚い肉、そして広い面積は、まさに大陸級。それだけに、さぞかし大味なのではと思いきや、柔らかくおいしかった。 昔、タスマニア・ウナギで苦い思いをした日本食レストラン「折り鶴」の羽田野 繁幸さんは「うまいです本当に。驚いてます自分で。ちょっと考えますね。(もう一度メニューに)出そうかなと思いますよ。本当にこれは」と話した。 日本人の舌を納得させた、タスマニアの天然ウナギ。近い将来、救世主となるか。 《FNN》 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年07月08日 13時12分17秒
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