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テーマ:いまさら、ビートルズ。(617)
カテゴリ:本当にあったビートルズの話
私はこの曲が大好きなんです。
この曲が好きな人は日記の最後まで読んでください。 お楽しみが最後にあります。 ----- 歌詞:Steve's Beatles Page - Songs - Hey Bulldog 動画:YouTube - The Beatles -- Hey Bulldog Recorded: February 11, 1968 at Abbey Road, London, England John Lennon - lead vocal, piano, lead guitar Paul McCartney - bass guitar, harmony vocal George Harrison - lead guitar, tambourine Ringo Starr - drums 荒々しいヴォーカルと独特の緊張感が漂う、ロックン・ローラー=ジョン・レノンが生み出した隠れた名曲と言えます。 このブルージーな独特の緊張感の秘密は、ピアノで奏されるイントロに、フラッテッド・フィフス(5度の半音下げ)が経過音として使われているところにあります。 専門的な話になりますが、Bm7(構成音B、D、F#、A)のF#が5度の音になります。 このF#のフラッテッド・フィフスのFが使われてるということです。 「You can talk to me~」からのサビにも工夫がなされています。 Bm→Bm+5→Bm6→Bm7という5度の音を半音づつ上昇させる流れで、F#→G→G#→Aと奏されています。 読んでいて何のことやら訳が分からないと思います。 映画「007」シリーズのテーマ曲のイントロを思い出してください。 あれと同じ雰囲気です。 このような構成音の使用は誰のアイデアなのか?ポールか?ジョンの感性か? それと、特筆するべき点。 ポールのベース・ラインが絶好調です。 歌の1番→2番→サビ→間奏→3番→サビ→エンディングと弾き方が微妙に変化します。 この曲のベース・ラインが好きなのも、この曲が好きな理由のひとつです。 この曲に限らず、ポールってビートルズ時代から現在に至るまで、どの曲に於いても同じフレーズだけを繰り返す人ではないんです。 たまたまこの曲では、ベースとヴォーカルへのハモリは別々に録音したようですが、最近のポールのライブを見ていても判るとおり、 ・彼は歌うメロディーを毎回、微妙に変えながら歌っている。 ・ベース・ラインもビートルズ時代ともまた違うことを弾いている。 ・その上観客の反応を見て、「ポール!」という声援に応える。 ・観客が掲げているメッセージ・ボードを読んでいる。 「ズバリ言うわよ!」 「ポールの頭の中には聖徳太子がいます!」 (聖徳太子の意味が判らない人には受けないギャグ) ザ・フー、レッド・ツェッペリン、10CCよりも以前に、こんなことを難なくこなすベース・プレイヤーがいたんです。 ベースを弾く人なら判りますよね。 ベース・ラインを頭で考えながら、同時にヴォーカルやコーラスを入れるのが大変だということが。 コーラスさえできない人もいますから。 私も日記にここまで専門的に書いたのは初めてです。 この曲への思い入れがここまでさせるんですね。 ----- この曲のレコーディングの日は、そもそも「Lady Madonna」のプロモーション・ビデオの撮影日でした。 撮影するためにスタジオに入った彼等は、撮影中に「Lady Madonna」のセッションのふりをするより、ジョンが持ち込んだこの新曲のレコーディングを開始してしまいます。しかも、完成させてミックスまで完了します。 午後4時から午前2時までのセッションでモノ・ミックスを完成させました。 つまり、詳しいファンであれば知られていることですが、「Lady Madonna」の映像は、この曲のレコーディング作業の真っ最中の映像なのです。 レコーディングは、次の様に進められました。 ・ベーシック・トラックの録音(10テイク) →ピアノ、ベース、ドラムス、ギター ピアノは、上記のデータからわかるように、ジョンが弾いています。 ・オーバー・ダビング →タンバリン、ギター・ソロ、ジョンのヴォーカル、ポールのバッキング・ヴォーカル 間奏のリード・ギターは、諸説あります。 ジョンという説。ポールという説。サウンドからポールによるものだという説が有力としている資料があります。 (間違っていたら後日この日記を訂正します) 本人はこの曲を「何だったっけ?遊びで作ったのさ」と言うかも知れません。 歌詞の内容は、意味が有るとか無いとかいう以前の言葉の遊びという感じ。 「I Am The Walrus」を名曲というならば、まさにその路線の詩。 でも結構、本人とリスナー(私)の間のギャップを感じる瞬間があります。 後年の「PLAY BOY」誌などのインタビューで語られた内容からも察せられます。 「あれは、さも無い曲さ」の部類として片付けられるかもしれません。 でも、私はこの曲が大好き。 アルバム「YELLOW SUBMARINE」に収録されています。 このアルバムは、同名の映画のサウンド・トラック盤として制作され、収録曲は、ビートルズとしての新曲が実質的には4曲しか入っておらず、こういった特異性から、よほどのファンでないかぎり、この曲は知られていないと思います。 映画「YELLOW SUBMARINE」は、当初ビートルズは乗り気ではなかったが、ひとまず完成。 彼等は嫌々(?)スタッフだけの試写を見てから気に入り、急遽映画のラストに流れる「All Together Now」に彼らが顔を出すことになったということです。 イギリスでの公開時には、この「Hey Bulldog」のシーンは入っていたのですが、アメリカでの公開の際に削除されてしまいました。 その後「Hey Bulldog」のシーンは幻となってしまいました。 ----- 私はとにかくこの曲がムチャクチャ好きで、一人多重録音をしたり、以前やっていたオリジナル曲持ち寄りのバンドで、特別にこの曲もレパートリーにしていました。 基本的にオリジナル曲持ち寄りのバンドですが、「特別」ついでにやらせてもらっていたビートルズ・ナンバーは、 ・Back In The U.S.S.R. ・Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey ・Helter Skelter ・hey bulldog でした。 私はベース担当でしたので、必然的にヴォーカル + ベースとなり、一人レノン・マッカートニー状態で、演奏していて最高に気持ちが良かったです。 このバンドの他にビートルズのコピー・バンドもやっていたのですが、「何故か」この4曲だけはやらせてもらう機会がありませんでした。 でもこの選曲はある意味かなりマニアックでしょ? 解散(転勤や結婚や各々の事情で自然消滅)がもう少し延びていたら更に ・Back In The U.S.S.R. と差し替えてでも ・Old Brown Shoe をやりたいと画策していて、私はいつでもスタンバイOK状態でした。 「Yesterday」なんかじゃないからやらせてもらえたんです。 自分たちのオリジナル曲の趣向とずれてしまいますから。 今考えても、私にとってはありがたいバンドでした。 だから、またやりた~い!またやりた~い! ----- お待たせしました、最後まで読んでいただいた方への”スペシャル情報”です。 ビートルズのMIDIデータ収録サイトと、映画未収録の「Hey Bulldog」動画も観られるサイトへご案内します。 ごゆっくり堪能して来てください。 それと、ついでに皆さんの意見を聞きたいのですが。 ビートルズのMIDIや動画を公開している個人サイトは、JASRAC、あるいはビートルズ楽曲の権利会社からの警告があるのかどうかわかりませんが、急に公開をやめてしまうケースが見受けられます。 そういった意味では貴重なサイトだと思います。 私は最近このことをずっと考えていたんですが、 こういった個人サイトの情報交換を、ビートルズ・フリーク同士で安全に行うにはどうすれば良いのかということなのです。 それで私の場合は、フリーページ上ではなくて、ブログ(日記)の中で情報交換を行うことを考えました。 この事でご意見がある方、または実際に経験のある方のお話も聞きたいと思います。 ----- ”スペシャル情報” 【MIDI】 →数あるMIDIサイトの中から、他にもサウンドにこだわった素晴らしいサイトがあるのですが、曲数の多さということで次のサイトを紹介します。 演歌情報・みのプロ ほぼ全曲作成されています。ソロ曲も数曲入っています。オリジナルに近いデータで、満足度が高いです。 オヤ?チョッと違うかな?というところもありますが、この「仕事量」に敬意をはらって拝聴させていただきましょう。 特にリスト上の「Abbey Road Medley(Beatles).mid」のチェックをお見逃し無く。但し、演奏のテンポがやや速いので、テンポ調整できるソフトをお持ちの方はお試しください。 【動画】 →ただただ感動の涙を流してきてください。 Fast Focus TV Home Page Search our Archivesのところに、"beatles"とか"lennon"というように検索ワードを工夫して入力して絞り込んでください。 例えば[beatles]の場合は、「I Want To Hold Your Hand」などを観ることができます。 ここはもちろんビートルズ関係以外のアーティストも観ることができます。 Beatles Movie Page - Home メニューに入っていくと、一旦、MIDIが流れます。 動画再生中もMIDIが止まらない場合は、Internet Explorerの[X]ボタンを押すと音を止められます。 ZIPファイルのダウンロードになります。 [開く]なり[保存]するなりして観てください。 尚、「It's All Too Much」の後半は、映画のラストにビートルズ本人が登場する「All Together Now」に続いています。 この映画を見ていない方は特にお見逃し無く。 【追記2005.07.31】 →ポールの新曲1曲とLIVE8でのパフォーマンス AOL Music Paul McCartney ニュー・アルバム「Chaos and Creation in the Back Yard」より ・Fine Line LIVE8より ・Hey Jude ・The Long And Winding Road ・Helter Skelter ・Drive My Car 曲名をクリックしたときに、AOL専用のソフトのダウンロード案内が表示されたら、それにしたがってダウンロードをしてください。これが無いと見られません。 今回はここまで!! ----- ***** 行って来た方、ぜひコメントをお願いします! ***** また、他にもっとすごいサイトが有ると言う方、この日記にトラックバックをお願いします。 こちらからお伺いいたします。 ----- コメントなくてもポチッと。 通りすがりの方もポチッと。 http://www.dff.jp は、 クリックするだけで1円募金ができるサイトです。 企業がクリックする人に代わって、 「熱帯雨林保全」や「難病のこども支援」などを行う NPO団体に募金してくれるサイトです。 楽天ブログランキングに登録しております。 クリックお願いします。 人気blogランキングに登録しております。 クリックお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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