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大映オールスター出演の豪華な忠臣蔵。164分という大作。
松の廊下の刃傷から討ち入り後の引き上げまでを描く。 寺坂吉衛門がどうのこうのというのはない。 内匠頭は市川雷蔵、内蔵助が長谷川一夫。 鶴田浩二や京マチ子が若い若い。 出演者が豪華なばかりでなく、セットも広い。ほとんどスタジオ撮影なのだが狭さを感じさせない。 また、吉良の邸でも浅野の邸でも腰元が一杯ならんでいるのがいい。現実にはどうだったか知らないが、座敷の端から端まで並んでいると豪華さがます。 見て「あっ」と驚いたのは、先日テレビ朝日で放送した「忠臣蔵」に、これを元にしている部分があったこと。 源蔵が兄の羽織に別れを告げる場面、下女とのやりとりが全く同じせりふ。 映画では、討ち入りを知った兄が、下女に「弟がいたら、大きな声でそれを言いながら帰ってこい」ということを指示する。だから触れ回るような声を出して帰ってきたのか。テレビだと、なぜあんなに大声を出して帰ってくるのかはわからなかった。(テレビでは下女は矢沢心。好演) かといって、すべてを細かく描いているわけではない。大作映画でもそれは不可能。 観客が忠臣蔵はどういう話か知っていることを前提にしている部分があり、誰がどの役をやるかという興味で客を引き寄せた部分が大きいのではないだろうか。その点は歌舞伎に近い。 映画に力があった時代だ、ということを感じさせる大作である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.11 15:26:30
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