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カテゴリ:時代劇(映画)
なぜか完結編だけ監督が違う。
市川雷蔵主演映画は、「竜神の巻」とこの「完結編」の間に「濡れ髪牡丹」が公開されている。 まさに三面六臂の大活躍。 さて、話の方はというと、完結しようのない話を完結できないまま終わっている。 暗黒の世界に生きる主人公が、嵐の中、わが子の名を呼びながら離れの建物とともに流されていく。 最初から3部作で終わるつもりだったのだろう。そもそも、全編を映画化など無理な話。 主人公はただ人を斬りたいと思うだけで、女は竜之介を自分の手元に置きたいと思うだけ。 しかし、運命のいたずらによって、竜之介の漂泊は続く。 話は忙しく、次々に新しい女が現れて竜之介の面倒を見る。 女によって動いていく話なのであった。 中村玉緒はお浜、お豊、お銀と三役を熱演。それぞれ違う人に見えるから驚く。 前作までは主要な登場人物だったお松(山本富士子)は全く登場せず、終わりの方でその消息がせりふで伝えられるだけ。 驚いたのは、ムクと呼ばれる犬の好演。どうやって演技指導をしたのだろう。 大きい犬で、あんなの襲われたら逃げるしかない。 原作は、「青空文庫」でも公開されている。途中までは、あらすじも紹介されているので、手早く内容を知りたい方はそちらをご覧ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.07.05 09:08:00
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