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カテゴリ:その他の映画
ヒロインは、「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎」に続いて竹下景子、なのだが、どちらかというと、20年ぶりに映画に出演した淡路恵子の方が印象に残る。
はきはきしていて、物腰がすっきりしている。 ああそれなのに、ポスターには写真がない。 寅さんが恋をしているのかどうかは、はっきりしない。 その恋が成就するかどうかハラハラさせるのは、なんと三船敏郎。 いつもと同じ声なのだが、いつもよりもさらにぶっきらぼうなキャラクター。 去ることを決意した淡路恵子が、三船に「手も握ってくれなかったけどさ」とさらりと言うところで、黙っているのがいい。 どう言えばいいのかわからないのだ。 この男が告白するとしたら、どんな風にするんだろうと思っていたら、なんと、みんなの前で、怒鳴るように「俺が惚れているからだ」と言ってしまう。 映画の中で、三船敏郎が愛の告白をしたのなんて、これが最初で最後ではなかろうか。 感心したのは、イッセー尾形演じる医者と寅さんの足の踏み合い。 寅さんが、さっと、両足同時にイッセー尾形の足に乗ってしまった身軽さに目を見張った。 風光明媚な知床も、どんどん映し出される。 観光案内のようでもあるが、監督としては、いずれ失われて行くであろう風景を、フィルムに記録しておきたいという気持ちがあると思われる。 楽天ブログランキング←クリックしてください 楽天会員以外の方のコメントは「輾転反側掲示板」へどうぞ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.15 08:54:20
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