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非常に適当な本と映画のページ

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2006.11.24
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JSA

カテゴリ:洋画

 地元の韓国で「シュリ」の記録を塗り替えた作品。やはり南北分断がテーマだ。ヨーロッパで冷戦が終結している今となっては、韓国でしか作れない映画である。


粗筋

 北朝鮮と韓国との間の共同警備区域で、発砲事件が発生。北朝鮮兵士二名が死亡した。射殺したのは韓国兵士。言葉を自由に交わすことさえ許されない二国の兵士が、なぜ同じ場所にいたのか。
 韓国側の兵士(イ・スヒョク)は、自分は北側に拉致されたと言い張る。脱出の際、二人を射殺する羽目になったと。
 北朝鮮側の兵士(オ・ギョンピル)は、事件現場となった監視小屋に韓国側の兵士が突然姿を現し、発砲しまくったと言い張った。
 黒沢映画の「羅生門」状態である。
 どちらの証言が真実なのか。中立監督委員会は、韓国籍を持つスイス軍女性将校(ソフィー・チャン)を送り込み、究明を試みる……。


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感想

 「シュリ」を上回る予算(日本円換算で4.5億円。「シュリ」は3億)で制作された割には、「シュリ」よりかなり地味な作品。予算の大半が、板門店のセットに食われたと思われる(このセットは観光名所にもなったらしい)。
「シュリ」の派手さはないものの、ストーリーのリアリティ度は、こちらの方が断然上。ストーリーの運びに無理がなかった。唯一の難点が(ネタバレごめん)、韓国兵(イ・スヒョク)が最後に自決する場面。二人の警護兵は、拳銃を奪われた後、どうしたのか。
 ソン・ガンホによって演じられた北朝鮮軍士官オ・ギョンピルも、イ・ビョンホンによって演じられた韓国軍兵長イ・スヒョクも、殺される北朝鮮軍兵士チョン・ウジン(シン・ハギュン)も、事件の鍵を握る韓国軍兵士ナム・ソンシク(キム・テウ)も、それぞれキャラが立っていながらも、説得力のあるいい演技を見せていた。
 その分、イ・ヨンエが演じた女性将校ソフィー・チャンは、印象が薄かった。べっぴんな将校だな、ということ以外は。ま、彼女のキャラまで立っていたら、映画が飽和状態になっていただろうから、むしろそれで良かったのかも知れない。
 ちなみに、イ・ヨンエは30歳(制作当時は28そこそこか)。信じられない。来日インタビューをテレビで観たが、やはり若く見えた。20歳の女でも、彼女より老けて見えるのはいくらでもいる。美容整形でもしているのか。
 韓国でCM女王である彼女について、インタビューで「韓国の藤原紀香」なんて言葉が出ていたが、それ、誉め言葉のつもりだったのかね。
 ある映画雑誌の批評では、イ・ヨンエや、登場する白人らの英語が下手クソで観ていられなかった、とボロクソにけなしていた。ただ、映画の設定では、イ・ヨンエや白人らはスイス軍。スイスは英語が公用語ではないから、英語に訛りがあっても、不自然ではない。
 どこを観て批評してたんだか。
 本作品は、バク・サンヨンの小説「DMZ」が原作。
 韓国では、この映画のお陰で、北朝鮮への拒否感が薄れつつあるという。五十年以上続く平和にあぐらをかいている日本人も能天気だが、韓国の連中もかなり能天気に感じる。だって、映画の北朝鮮兵は、あくまでもフィクションで、実際の北朝鮮兵がああだとは限らないだろうが。
 本作品が海外でも高い評価を得たらしいのはいいことだが、南北分断のテーマは、「シュリ」でも取り扱っていたから、そろそろ別のテーマでヒットを飛ばさないと、「韓国映画は南北分断を取り扱うのしか作れんのか」と飽きられる恐れもある予感がするが……。
 最大の問題点は、男性役者の見分けが付き難い点か。


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Last updated  2006.11.24 09:11:45
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