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カテゴリ:洋画
「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の押井守監督作品。撮影はポーランドで行われ、キャストも全員ポーランド人(だから出演者の名前が全く覚えられない)。セリフも全て無論ポーランド語(字幕の存在を感謝したのは「シュリ」以来)。映像は大半がセピア調。実写・アニメ・CGをデータ化し、コンピュータ上で再構築するという新しい手法を使っている。 あらゆる面で普通の映画ではない。ジェームズ・キャもロンも絶賛した(少なくともチラシではそうなっている)。 粗筋 近未来。退廃した世の中で、人間が唯一熱中できるのは仮想戦闘ゲーム「アヴァロン」だけだった。アッシュもその一人。賞金を生活の糧にしていた。大抵は「パーティ」と呼ばれるチームを組んで参加するが、彼女は「ソロ」として単独でミッションをクリアしていた。既に最高レベルのクラスAに達していて、周りから一目置かれていた。 ある日、アッシュは知人がゲームの「未帰還者」となって病院に収容されていることを知らされる。その知人とは以前属していたパーティのリーダーであるマーフィだった。そのパーティが解散したのは自分のせいだと自責していた彼女は、マーフィがアクセスに成功したものの「未帰還者」となってしまった幻のレベル・クラスSAに挑むことを決心する……。 感想 ……自分で入力していながら何が何だか分からない粗筋。これは行って観ないと分からない。まあ、観ても分からないかも知れない。不思議な映画だ。 ポーランド陸軍の全面協力で撮影されたこともあり、Mil-24D「ハインド」攻撃ヘリが飛び回るは、戦車(T-80か?)が路上を走り回るは……、日本人が製作に携わった映画とは思えない。ポーランドの音楽隊を使ったサウンドトラックも見事だ(このサウンドトラックは様々な場所で流用されるようになる)。「アッシュが使ってる小銃はドラグノフ狙撃銃のポーランド版かな?」とマニアにも喜ばれそうである。 近未来にも関わらず町並みは50年くらい前で、その隙間にアナログ式(?)の電子機器が混じっているセピア色の映像。……と思っていたらフルカラーになるなど、どこまでが現実で、どこまでが仮想現実なのか分からない。いかにもアニメ監督らしい設定。そこに転がっている映画監督では作り出せない世界だ。 監督の自己満足で終わっている感もあり(自分の理解度が低いだけか?)、万人向けではないが、ウケる人にはウケる作品だろう。なぜ上映館が少ないのか分からない。 関連商品: アヴァロン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.24 11:53:49
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