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非常に適当な本と映画のページ

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2007.11.06
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カテゴリ:DVD

 大ヒットゲームをベースに製作されたSF・ホラー・アクションムービーの第3弾。
 主役アリスを演じるのは、ミラ・ジョヴォヴィッチ。
 原題は「RESIDENT EVIL: EXTINCTION」。ゲームでも、「バイオハザード」の本来のタイトルは「RESIDENT EVIL」。
「バイオハザード」の方がイメージが沸き易い。「バイオハザード」は、商標権の問題で使えなかったのか。
 第2弾では、原題のサブタイトル「APOCALYPSE(アポカリプス)」がそのまま邦題でも採用されたが、本作のサブタイトル「EXTINCTION(絶滅)」は、邦題では採用されていない。「絶滅」「エクスティンクション」だとイマイチだからか?


粗筋

 アリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)が、ラクーンシティから脱出してから8年。
 巨大企業アンブレラは、ラクーンシティを核爆弾で消滅させることで、人間をゾンビ化するTウィルス(アンブレラによって開発された)の伝染を食い止めたかに見えた。
 しかし、Tウィルスは瞬く間に世界中に伝染し、人類だけでなく、全生物がゾンビ化し、地球はほぼ絶滅状態になってしまった。
 アンブレラは地下に引きこもり、陰謀を尚も画策する一方で、地上に残った僅かな人類は、安寧の地を求めて移動し続ける羽目になった。
 アリスは、8年前の脱出直後に別れた元特殊部隊員カルロス(オデッド・フェール)と再会。カルロスは、生存団の一員となっていた。
 生存団は半年間旧ネバダ州辺りをさまよっていたが、燃料もそろそろ尽きつつあった。人数も、結成当時の半分以下に減っている。安寧の地に何が何でも行き着く必要があった。
 アリスは、生存団に、アラスカに安寧の地があるという情報を提供。生存団は、その情報をどこまで信じていいのか不安だったが、他に打つ手がないので、アラスカへ向かうことに。
 一方、アンブレラは、居所が8年間掴めなかったアリスを捕捉。Tウィルスの治療には、Tウィルスの対応能力を持ったアリスの血液が必要だと判断したアンブレラは、アリスを生け捕りすることに……。


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感想

 ストーリーが、シリーズが進むにつれ突飛なものになってしまっている。
 第一作では地下基地の中、という限られた環境でストーリーが展開した。
 これは、それなりに「リアリティ」があった。緊迫感もあった。
 第二作では、封鎖されてしまった都市の中、という環境でストーリーが展開。
 ちょっとセッティングが広がり過ぎているが、一応閉鎖環境だし、それなりの緊迫感があった。
 今回は、「前作は比較的現実社会が舞台になっていましたが、本作では人類はほぼ絶滅した、という舞台になっています。人類が殆ど絶滅したという設定を、とやかく言わずに受け入れてください」といった中でストーリーが展開。
 当然ながら、本来のバイオハザードシリーズ(ゲーム版および映画版第一作)の閉鎖環境からの脱出、というテーマが完全に失われてしまい、緊迫感がない。
「人類はほぼ絶滅。残った人類は、車で移動しながら安寧の地を求めさまよっていた……」というのは、マッドマックス2の設定そのもの。新鮮味に欠ける(マッドマックス2も、マッドマックス1とは全く別の映画になってしまっていることで有名)。
 人類がほぼ絶滅しているのに、やけに整備が行き届いた道路を自動車がコンボイを組んで移動する、という設定自体にとにかく違和感を感じてしまう(ガソリンなんて直ぐなくなるだろうし、道路なんて直ぐ荒れるだろうし、車だってパーツがないんだから走れなくなってしまうだろう)。
 巨大企業アンブレラが、アリスを8年間も捕捉できなかった、というのも納得がいかない(第二作は、「アリスはアンブレラの管理下にあるクローンのようなものになった」で終わっていた。その設定はどうなったのか。彼女を追跡する人工衛星を振り切れたから大丈夫だった、と本作では説明されるが、言い訳めいている)。
 違和感を払拭できないままストーリーが勝手に進んで行くので、最後まで完全にのめり込めない。

 主人公のアリスは、いつの間にか超能力を持つスーパー戦士になってしまい、「どうせ最終的には勝つんだろ」というムードができあがってしまい、緊迫感がますますない。
「主人公は何があっても死なない」がお約束になっている映画シリーズは多数ある。007もその一例。「もしかしたら007は今回死ぬかも」と不安を感じながら007を観に行く者はいないだろう。「主人公は何があっても死なない」は、一定の安心感があり、肩肘張らずに観られる、という点では、観客にとって悪いことではない。
 しかし、「主人公は何があっても死なない」の設定が、超能力的なものになってしまうと、魅力が半減。
 007も、死なないのは分かっているものの、「もしかしたらあるのでは?」と心の奥底で考えられるからこそキャラに魅力を感じる。
 アリスのような超能力保持者だと、「どうせ死んでもどうにか復活するんだろ」と勘ぐってしまうので、キャラに魅力を感じられなくなってしまう(事実、アリスは第二作の最後でそのような形で復活しているようだし)。
 キャラそのものに魅力を感じられなくなったら、完全にアクションムービーとして観るしかない。

 では、そのアクションだが……。
 アクションムービーの本場であるハリウッドが製作したとあって、不満な部分はない。
 むしろ、最近の流行の目まぐるしいカメラワークとは異なり、安定していて、何が起こっているのかきちんと把握できた。
 その意味では、アクションムービーとしては合格ラインをクリアしている。
 無論、最近のトレンドから漏れず、ライブアクションというよりCGアニメっぽかったが。

 キャラが多いのも難点。
 本作では、ゲーム版ではお馴染みのキャラ(だと思う)が数人登場する。
 そのキャラにストーリーを割かなければならない為、ストーリー全体にしまりがない。
 正直、生存団の部分は完全に不要。
 主人公アリスが単独で巨大悪徳企業アンブレラとの戦いに挑む、という風にした方がよかったかも。
 そうすれば、「人類はほぼ絶滅した……」という間の抜けた展開にしなくてもよかっただろうし。

 本作は、バイオハザードIII。バイオハザードIIの続編、ということになっているが……。
 IIから引き継いだのは主人公だけになっている。
 状況設定は上述した通りで、関連性は全くないと言っていい。
 IIで大活躍し、非常に魅力的に感じられた女性特殊部隊員ジルは、本作では影すら見せない(彼女の場合、主人公を完全に食っていたので、ミラ・ジョヴォヴィッチが「彼女が出るとキャラが被るから出すな!」と要求したのかも。事実、本作で登場する生存団の女性リーダーは、物凄く影が薄く、主人公を食うことはなかった)。

 総括すると、単独で見る分には問題ないが、シリーズを通して観ると、不満ばかりが残ってしまう映画。

 本シリーズは、本作で完結すると思っていたが……。
 第4弾へと続く内容になっている。
 非常に変な展開になりそうだが。


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Last updated  2007.11.06 11:02:09
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