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非常に適当な本と映画のページ

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2010.04.29
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カテゴリ:洋画

 ブライアン・ブラウンとブライアン・デネヒー(いずれも名前がブライアン)出演の犯罪スリラー。
 無名の俳優を使った為、初公開された時点では特に注目されなかったが、テレビ放映されている内に高評価を得て、続編が製作されるまでに至った。


粗筋

 ロリー(ブライアン・ブラウン)は、ハリウッド映画界では特殊効果の第一人者。
 そんな彼に、司法省から依頼が来る。マフィアを相手にした裁判が行われるのだが、司法省が確保できた証人――デフランコ――に対し、暗殺命令が出された。司法省は考える。デフランコをマフィアの手から完全に守るのは不可能。それだったら、死んだことにしよう、と。司法省は、ハリウッドの特殊効果スペシャリストなら、暗殺を偽装出来るのではないか、と考えたのだ。
 ロリーは、映画と実際の世界は違う、出来る訳がない、と最初は断るものの、結局協力する事を決める。
 ロリーは、デフランコを偽装暗殺させる特殊効果(銃殺)を急遽編み出す。ロリーは他人が暗殺者役になると思ったが、司法省の者はロリーに暗殺者役を頼む。ロリーは乗り気でなかったものの、暗殺者役を引き受け、偽装暗殺を成功させる。
 これで仕事は終わった、とロリーは安堵するが……。帰りの自動車で、ロリーは司法省の者に銃を向けられる。「証拠を残してはならないんだ」と。
 ロリーはその危機をどうにか切り抜け、恋人の住まいへ逃げ込む。
 ロリーは自分が置かれている状況が分からなかった。偽装暗殺は、どうやら本物の暗殺になっていたらしい。何故司法省の者がせっかくの証人を暗殺するのか、何故わざわざ外部のものを引き入れて偽装暗殺を装うのか。
 ロリーは、思考の末に真相に気付く。自分を訪れた司法省の者――メイソン――はマフィアに内通していて、デフランコを殺したかった。が、警察に保護されている為、手を出せない。そこで、「偽装暗殺で証人が死んだことにしましょう。その為にハリウッド一の特殊効果スペシャリストを連れて来ました。細工が必要なので、警察の保護を解いてください」と持ちかけたのだった。警察の保護を解かれたデフランコは、思惑通り何も知らないロリーによって暗殺される。メイソンにとってはロリーが生きたままではまずいので、始末することにしたのだった。
 ロリーは真相に気付いたものの、司法省に内通者がいるとあっては、迂闊に警察に駆け込むことも出来ない。自分自身で対処しよう、と考える。
 一方、NY警察署刑事のリオ(ブライアン・デネヒー)は、ロリーが犯した殺人の捜査を開始。単なる特殊効果スペシャリストが犯した殺人にしては司法省が絡んでいて、おかしいところがある、と。リオは早くも司法省の者が絡んでいると睨み、捜査を進める。その過程で、死んだとされた証人が、実は生きていることを知る。偽装暗殺計画自体、デフランコを逃す為のトリックだったのだ。デフランコは、元々マフィアの一員だったが、引退を機にマフィアを裏切り、証人になる事に。しかし、デフランコは司法省のメイソンを抱き込み、デフランコが長年マフィアからくすねていた1500万ドルの大金を山分けすると約束したのである。
 ロリーもメイソンとデフランコの企みに気付き、特殊効果の知識を駆使して阻止に動く……。


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感想

 本作で観られる公開当初は最先端の特撮技術だったと思われるが、CGが当たり前となってしまった今となっては非常にレトロ。
 当時の特撮はこんな原始的なものだったのか、と逆の意味で興味深い。

 今回の最大の悪人は、司法省の者でありながらマフィアに通じていて、そのマフィアの一員が溜め込んでいた資産を山分けしようとしていたメイソン、という事になる。が、演じた俳優が何となく冴えないというか、コミカルなので、凄んでいる場面でも凄みを感じさせず、コメディーになってしまっている。何故この俳優を起用したのかね。

 アメリカで製作された映画らしく、登場人物はそう多くなく、ドライに描かれていて、感情移入し難い。人によってはそれは大問題になるが、ストーリーに集中したい、と考える者からすれば、ストーリーが淡々と進んでくれるので、有難かった。

 ラスト辺りで、ロリーがマスクを着て別人に成りすまし、事を追えた時点でマスクを外して素顔を見せる、というシーンや、ロリーがゴムを手首や首にはめて触っても脈拍が感じられず、死亡した様に見せかけるシーンがあるが……。
 当時のスペシャルメイク、て間近で見たり、直に触ったりしても気付かれない程精巧だったのかね。
 あるSF番組でスペシャルメイクを鼻に施した女優が撮影中の怪我で病院に担ぎ込まれたところ、「怪我は大したことないがその鼻はどうにかした方がいい」と医師が勘違いした、なんて実話があったそうだから、有り得ない話ではないのか。

 ストーリーのメインとなるメイソンの策略だが……。
 何故こんな手の込んだ計画を立てたのか、よく分からない。
 デフランコをマフィアの追及から逃す為、と考えることができるが……。
 デフランコは元々マフィアから引退する予定だった。それだったら証人なんかにならず、さっさと引退していれば良かった。マフィアからくすねた資金で悠々自適に暮らせただろう。資金をくすねていたのがマフィア側に知れたらまずい、て事か。デフランコが資金を使い始めれば、彼が暗殺されておらず、まだ生きている、とマフィアは悟ってしまうだろうに。
 仮に計画が上手くいったとしても、口封じの為に人をバタバタ無駄に殺しているので、結局破綻していただろう。

 本作ではロリーとリオが主人公という事だが、二人はそれぞれ別に行動していて、最後まで顔を合わさない。
 にも拘らず、最終場面でロリーとリオはやけに意気投合してデフランコの金を奪う。
 何故ロリーがリオと意気投合するのか、さっぱり分からない。
 ロリーは今回の件で恋人を失うのだが、その精神的ダメージは全く見せない。
 こういう意味でも非常にドライなキャラであり、ストーリーである。

 本作は、今となってはCGが本格的に導入される前のハリウッドの特撮を懐かしむものとなってしまった。


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Last updated  2010.04.29 12:03:08
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