加賀の冶部煮
冶部煮は加賀料理を代表する郷土料理であります。鴨をそぎ切にして小麦粉をまぶし、だし汁に醤油、砂糖、みりん、酒をあわせたもので鴨肉、麩(金沢特産の「すだれ麩」)、しいたけ、青菜(セリなど)を煮てつくります。肉にまぶした粉がうまみを閉じ込めると同時に汁全体にとろみをつける役目も兼ねてくれます。薬味は山葵(わさび)を使っていただきます。冶部煮は、高山右近が加賀にいた折に伝えた欧風料理だともされております。また、『じぶ』というの名前の由来は1、豊臣秀吉の兵糧奉行だった岡部治部右衛門が李氏朝鮮から持ち込んだことに因んで呼ばれた。2、材料を『じぶじぶ』と煎りつけるようにして作ることから呼ばれた。3、野生の鴨肉を使うことから、フランス料理の[[ジビエ]]から変化した。など諸説ございますが本当の由来は定かではありません。法師でも今の季節は、前田利常公にちなんだ加賀料理として冶部煮をださせていただいております。四十七代目修行中 専務