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JAFの趣味なページ

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航空自衛隊(基地編)


私たち日本国民にとって最も身近な武装集団(テロリストみたいだ…)、自衛隊。ぶっちゃけた話、他国の軍隊とほとんど変わりありません(巡航ミサイルとか弾道ミサイルのような、明らかに敵地攻撃に使うような代物は持っていませんが)。仮に他国が侵攻してきた際、自衛隊は日本にとって最初で最後の砦になります。警察程度では他国の軍隊にはとてもじゃないですが太刀打ちできません。
また災害派遣などでも活躍しているのは周知のことだと思います。災害地に直接行って支援活動に当るのは陸上自衛隊が主ですが、物資輸送・捜索救難などでは航空自衛隊も頑張っています。

さて、そんな身近な自衛隊ですが、それがどこに居て、どんな物を持っているか知っている人は意外と少ないのではないかと思います(普通に生活する分には必要ありませんが…)。そこで今回は航空自衛隊を紹介していこうと思います。今回は基地編です・・・なお分屯地は割愛します。なお姉妹ページは航空自衛隊(装備編)もどうぞ。(というよりこっちの方がはるかに充実…)

関東地方
東北地方
北海道
中部地方
近畿地方
中国地方
九州地方

関東地方

まず関東地方に所在する基地を紹介していきます。
首都東京の防空などを担当する、極めて重要なエリアです。

【市ヶ谷】(東京都新宿区市谷本村町5-1)
航空自衛隊の中心です。ここが動かなければ自衛隊は何も出来ません。
・航空幕僚監部
・航空システム通信隊
・航空中央業務隊


【府中基地】(東京都府中市浅間町1-5-5)
・航空総隊
・防空指揮群
・航空支援集団
・航空気象群


【十条基地】(東京都北区十条台1-5-70)
・補給本部
・第1補給処東京支処


【目黒基地】(東京都目黒区中目黒2-2-1)
・幹部学校


【木更津基地】(千葉県木更津市岩根1-4-1)
・第1補給処


【百里基地】 (茨城県東茨城郡小川町字百里170)
首都防空の要である基地です。そのためF-15を配備した飛行隊が2つ所属しています。
・第7航空団
・偵察航空隊
・中部航空施設隊第3作業隊
・百里救難隊
・百里管制隊
・移動管制隊
・百里気象隊がいます。

第7航空団はさらに飛行群・整備補給群・基地業務群に別れていて、飛行群は第204飛行隊と第305飛行隊に別れ、どちらもF-15Jイーグル要撃機を装備しています。関東地方唯一の戦闘機を配備した航空隊で、東京の防空は彼らに任されることになります。これはどの飛行隊にも言えることですが、いつ異常事態が発生しても対処できるように必ず二機以上が実弾を積んだ状態でスクランブル待機しています。

偵察航空隊はRF-4EとRF-4EJ偵察機を装備する、日本唯一の偵察航空隊で主任務は偵察航空ですが、災害時にも真っ先に現地へ飛んでその様子を空から撮影します(通称ナマズスクランブル)。最近では有珠山噴火・三宅島噴火・神津島新島式根島地震・鳥取県西部地震・芸予地震、そして中越地震にも災害派遣されました。

中部航空施設隊第3作業隊は大型特殊・牽引・クレーン等土木関係の免許を持つ、土木作業に関してのプロたちです。有事の際の滑走路修復や防御施設作りはもちろん、平時も雪かきなどの基地から外に出ての作業を行っています。

百里救難隊はその名の通り、捜索救難を担当します。墜落や不時着などをした航空機のパイロット救難の他、要請があれば海洋・山岳遭難に対する捜索と救助、離島からの急患空輸なども担当します。
いつ要請があっても動けるように24時間体制でいつでも発進できるようになっていて、その救難員もヘリボーン・落下傘降下・応急手当などなどの様々なことを取得しています。
配備機はU-125A救難機2機とUH-60Jブラックホーク汎用ヘリ3機で、固定翼機とヘリということで運用に違いがあります(ヘリはホバリングと垂直着陸が出来るので救助を行いますが速度が遅い上航続距離も短く捜索にはさほど向いていません。逆に固定翼機は高速で捜索に向きますが、救助は出来ません)。

なお百里基地は大変辺鄙なところにあるらしく(実際に管理人が見てきたわけではないので)、そのため一部では「隔離基地」というありがたくない渾名もついています。


【入間基地】(埼玉県狭山市稲荷山2-3)
中部航空方面隊をはじめ数々の司令部が置かれた基地です。戦闘機を刃配備されていませんが、その戦闘機をスムーズに動かし、また兵站を円滑に行うための重要な基地です。実働部隊6、作戦支援部隊5、兵站部隊2、開発部隊2その他を合計すると16個部隊人員数4300人の航空自衛隊最大の基地となっています。
もともとは旧陸軍の士官学校がありました。

・中部航空方面隊司令部
・中部航空警戒管制団
・第1高射群本部・第4高射隊
・中空施設隊
・プログラム管理隊
・総隊司令部飛行隊
・航空救難団
・第2輸送航空隊
・入間ヘリコプター空輸隊
・航空保安管制群
・入間気象隊
・飛行点検隊
・航空開発実験集団司令部
・電子開発実験群
・第3補給処
・第4補給処

高射群は対空ミサイルなどを配備して基地防空を担当する部隊のことです。航空自衛隊に配備されている対空ミサイルはMIM-104パトリオット。射程100kmを有するとも言われるこのミサイルを使って侵攻してきた敵機を撃墜するのが任務です。

数多くの部隊がいるこの入間基地ですが、その中でも一際目立つのが輸送を担当する部隊です。戦闘機を配備していないこの基地は代わりと言ってはなんですが、輸送機を数多く配備しており、事実上航空自衛隊の兵站の拠点となっています。総隊司令部飛行隊、第2輸送航空隊、飛行点検隊、入間ヘリコプター空輸隊が直接航空機を運用しています。
国産輸送機であるC-1をはじめ国産旅客機を改造したYS-11、アメリカ製のU-4・U-125、それに輸送ヘリコプターCH-47を運用しています。

ほかは読んで字の如しですね。


【熊谷基地】(埼玉県熊谷市大字拾六間839)
・第4術科学校
・第2教育群
・生徒隊
・第1移動通信隊


以上関東の基地です。

東北地方

【三沢基地】(青森県三沢市後久保125-7)
・北部航空方面隊
・第3航空団
・北部航空警戒管制団
・第1移動警戒隊
・第6高射群
・第6高射群指揮所運用隊
・北部航空施設隊
・北部航空音楽隊
・警戒航空隊
・三沢ヘリ空輸隊
・三沢管制隊
・三沢気象隊
・三沢病院

戦闘機はいませんが、F-2支援戦闘機が配備されていて、在日米軍のF-16も展開しています。戦力としてはかなり巨大なもので、重要な基地であるといってよいでしょう。


【松島基地】(宮城県桃生郡矢本町字矢本板取85)
・第4航空団
・松島救難隊
・松島管制隊
・松島気象隊

練習機によるパイロットの育成が主目的の基地です。また、航空自衛隊唯一のアクロバットチーム、ブルーインパルスのホームベースでもあります。

以上です。東北地方は少ないですね・・・


北海道
旧ソ連の備えもあってかなり大々的に部隊が展開されていました(特に陸上自衛隊)。

【千歳基地】(北海道千歳市平和無番地)
・第2航空団
・第8移動警戒隊
・第3高射群
・第3高射群指揮所運用隊
・第3高射隊整備補給隊
・第3高射群第9高射隊
・第10高射隊
・北空施設隊第2作業隊
・基地防空教導隊
・千歳救難隊
・千歳管制隊
・千歳気象隊
・特別航空輸送隊
・第3移動通信隊

F-15を配備した戦闘機部隊が展開しています。北の守りを一身に引き受けている基地です。70年代に起こったMiG-25亡命事件の際にも、ここからF-4EJ2機がスクランブルをかけました(当時のF-4はルックダウン能力がなくロストしてしまいましたが…)。因みに民間空港と共有しています。
知り合いの自衛官がおられます…おっと

・・・分屯地は多いんですが、基地となるとこれしか・・・


中部地方

【浜松基地】(静岡県浜松市西山町無番地)
・教育集団司令部
・第1航空団
・第1術科学校
・第2術科学校
・教材整備隊
・警戒航空隊
・高射教導隊
・中部航空音楽隊
・浜松救難隊
・浜松管制隊
・浜松気象隊

練習航空隊の本拠地です。また、E-767早期警戒管制機(AWACS)を配備している唯一の基地でもあります。またすぐ近くに資料館もあり、フライトシュミレーターなどが置いてあって中々充実しているのだそうです。
あと教材用に若干数のF-2がいます。飛行はしませんが・・・


【静浜基地】(静岡県志太郡大井川町上小杉1602)
・第11飛行教育団
・静浜管制隊
・静浜気象隊

練習機を配備した基地です。すみません、それ以上知りません。


【小牧基地】(愛知県小牧市春日寺1-1)
・第1輸送航空隊
・第5術科学校
・航空救難隊整備群
・救難教育隊
・小牧気象隊

イラク派遣のC-130が飛び立ったことでも有名になった基地です。その他戦後初の国産練習機T-1が未だに現役です。


【小松基地】(石川県小松市向本折町戊267)
・第6航空団
・第9移動警戒隊
・中空施設隊第2作業隊
・小松救難隊
・小松管制隊
・小松気象隊

F-15を配備した2個飛行隊、第303飛行隊と第306飛行隊が配備されていて、日本海防空の急先鋒です。旧ソ連が健在の頃はこの基地のF-4EJ(現在はF-15に更新)が爆撃機や輸送機に対して度々スクランブルをかけていました。
私の同級生のお父上様がこの基地でF-4EJに乗っておられ、「バジャーやベアを直で見たよ。赤い星が気持ち悪くてね」と話していただいたときもありました。
因みにこの基地の航空祭はF-15による大編隊飛行を見せてくれることで有名です。


【岐阜基地】(岐阜県各務原市那加官有地無番地)
・第2補給処
・飛行開発実験団
・第4高射群
・岐阜病院
・岐阜管制隊
・岐阜気象隊

開発なら国産機からミサイルまでなんでもござれの飛行開発実験団のいるところです。航空自衛隊の最新鋭装備はこの基地で見ることが出来ます。
岐阜城から見えるらしいです・・・


近畿地方

【奈良基地】(奈良県奈良市法華寺町1578)
・幹部候補生学校


中国地方

【防府北基地】(山口県防府市田島)
・第12飛行教育団
・防府管制隊
・防府気象隊

初等練習機T-3と新型初等練習機T-7を配備した、最初にパイロットの卵が来るところです。ここから空自のパイロットが生み出されます。


【防府南基地】(山口県防府市中関)
・航空教育隊司令部
・第1教育群


【美保基地】(鳥取県境港市小篠津町)
・第3輸送航空隊
・第7移動警戒隊
・美保管制隊
・美保気象隊


九州地方

【春日基地】(福岡県春日市原町3-1-1)
・西部航空方面隊司令部
・西部航空警戒管制団司令部
・第3移動警戒隊
・第2高射群
・第501基地防空隊
・西部航空方面隊司令部支援飛行隊
・西部航空音楽隊
・春日ヘリコプター空輸隊
・春日管制隊
・春日気象隊
・第2移動通信隊

九州の航空自衛隊の中枢です。


【芦屋基地】(福岡県遠賀郡芦屋町大字芦屋1455)
・第13飛行教育団
・第3術科学校
・第2高射群(整備補給隊・第5高射隊・第6高射隊)
・西部航空施設隊
・芦屋救難隊
・芦屋管制隊
・芦屋気象隊

私にとって最も身近な基地で、いつも上空を第13飛行教育団所属のT-4中等練習機が飛んでいきます。規模は小さいし滑走路は戦闘機が下りられないくらい短いのですが、それでも航空祭には毎年足を運んでいます。
ここのT-4は他の基地と塗装が違って、白と赤の塗装はブルーインパルスと対比されて「レッドインパルス」と呼ばれることもあります。知り合いの方がここで教官をしていらっしゃいます・・・


【築城基地】(福岡県築上郡椎田町西八田)
・第8航空団
・2高群第7高射隊
・西部航空施設隊第3作業隊
・築城管制隊
・築城気象隊

次に身近な基地です。F-15の他F-2・F-1配備と一粒で三度美味しい基地です。と言ってもF-1ももうすぐF-2に完全交代で消えてしまうのですが・・・ちと寂しいです。F-1は好きな飛行機の一つなので・・・


【新田原基地】(宮崎県児湯郡新富町大字新田19581)
・第5航空団
・西部航空施設隊第2作業隊
・飛行教導隊
・新田原救難隊
・新田原管制隊
・新田原気象隊
・飛行教育航空隊

読み方は「にゅーたばる」です。間違えてはなりません(笑)
F-15・F-4の二世代の戦闘機を見ることが出来るお得な感じのする基地です。
さらにこの基地には通称「アグレッサー」として親しまれている空中戦のスペシャリスト、飛行教育航空隊が配備されています。彼らは直接スクランブルしたりすることはありませんが、実戦部隊の教官役です。


【那覇基地】(宮崎県児湯郡新富町大字新田19581)
・南西航空混成団
・第83航空隊
・南西航空警戒管制隊
・第4移動警戒隊
・第5高射群(本部・指揮所運用隊・整備補給隊・第17高射隊)
・南西航空施設隊
・南西航空音楽隊
・那覇救難隊
・那覇ヘリコプター空輸隊
・那覇管制隊
・那覇気象隊
・那覇病院

いわば対中国の要と言ったところでしょう。現在は一世代前のF-4EJしか配備されていませんが、中国に備えて百里基地のF-15航空隊と交代させようかという案が検討されています。
官民両用です。



以上、日本全国の基地を並べてきました。一応これで完成ですが、そのうち改装すると思います。


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