星見当番の三角テント

こんばんは、星見当番です。
ひきつづき射手座生まれのための贈り物帖をお届けします。
今度は後篇、射手座生まれのアーティスト及びパフォーマーによる
本や音楽、映像作品のお薦めリストです。

まずは射手座生まれのお子様へ、射手座作家による本の贈り物リスト。

カルロ・コッローディ、って名前を聞いてすぐピンと来る方は少ないと思いますが
『ピノキオ』を書いたイタリアの作家です。ピノキオは絵本も沢山出ていますし、
これまで何度となくアニメ化・人形劇化されています。もちろん、
ディズニーの有名なあのアニメ映画もありますね。ディズニーの『ピノキオ』挿入歌
「星に願いを」のメロディはディズニー作品のDVD・ビデオ全体の
サウンドロゴとしても使われてますね。

なお、ウォルト・ディズニーも射手座ですので、ダブル射手座作品として
『ピノキオ』DVDはお薦めです（実は当番、ウォルト・ディズニーと同じ
12月5日生まれ^^；）。

絵本を卒業して、一人で長編が読めるようになったお子様、特に女の子には
一度は読んでほしい児童文学の古典をプレゼントするのはいかがでしょう。
フランシス・ホジソン・バーネットの『小公女』『秘密の花園』。
ルイザ・メイ・オルコットの『若草物語』『続若草物語』。
ルーシー・モード・モンゴメリの『赤毛のアン』シリーズ。
男の子だったら、モーリス・ルブランの怪盗紳士アルセーヌ・ルパンシリーズか
マーク・トウェインの『トム・ソーヤーの冒険』『ハックルベリー・フィンの冒険』。

これらはもちろん、すべて射手座生まれによって書かれた作品です。
どれも何度も映画化・アニメ化されていますし、長年にわたって多くの人に
愛されている作品です。活字で読むのはとっつきにくい、という場合は
映像化されている作品から入るのもいいと思います。アニメ作品だったら
昔のハ○ス名作劇場のシリーズが良質でお薦めです。『トム』『アン』
『小公女』『若草物語』はどれも秀逸な出来でした。

そういえば、○ウス名作劇場シリーズのうち『小公女』のヒロイン・セーラと
『若草物語』の次女ジョオはどちらも島本須美が演じています。
（2014年7月19日訂正。島本須美さんはセーラだけですね。ジョオは山田栄子さん。
山田栄子さんは双子座生まれ。『赤毛のアン』のアンや『小公女セーラ』の
セーラのライバル、ラヴィニアを演じました）
島本さんはナウシカや『ルパン三世カリオストロの城』のクラリスを演じた声優さんですね。
この方も実は射手座生まれです。

ファンタジーがお好きなお子様ならC.S.ルイスの『ナルニア国物語』をどうぞ。
もちろん、C.S.ルイスも射手座さんです。大学の先生で牧師さんという人だったので
大人の目で読むと少々キリスト教くささが鼻につきますが(^^；)。

少女小説は卒業したわ、もっと読みでのある長編がいいのという
ヤングアダルト～バリバリ大人の射手座嬢にはジェイン・オースティンを。
『高慢と偏見（昔は『自負と偏見』という訳で出てましたね）』や『エマ』が有名。
オースティンには当番も興味があって、いま狙ってるのは岩波文庫から出ている
『ジェイン・オースティンの手紙』という書簡集。当番、書簡集が大好きなんです。

英語に興味のある中学生・高校生の射手座さんに読んでほしいのが
映画の吹替え台本作者である額田やえ子さんの『アテレコあれこれ』。
額田やえ子さんは、『刑事コロンボ』の有名なセリフ‘My wife...’を
「うちのカミさんがね」と訳した、あの翻訳者さんです。

ほかにNHKで放送されていたグラナダTV版『シャーロック・ホームズの冒険』
（例の、蠍座のジェレミー・ブレットがホームズを演じていたドラマです）や
『ジェシカおばさんの事件簿』『名探偵ポワロ』も訳してました、と言ったら
「ああ！」とおっしゃる方は多いと思います。ほかに『刑事コジャック』『逃亡者』
『ツイン・ピークス』『大草原の女医ドクター・クイン』も額田さんの台本です。

その額田やえ子さんが吹替え台本を作るときの苦労やこぼれ話を、
自分の半生記も交えて書いたのが『アテレコあれこれ』。
ある台詞がシェイクスピアの引用だとわからなかったばかりに
とんでもない誤訳をしてしまったという失敗談も包み隠さず書いてるところが
たいへん好感が持てます。やー、どこかの洋画翻訳者とは大ちｇ(^^;)☆＼(--;)

巻末には、同じ英文の台詞を穏やかでトボけた「刑事コロンボ風」と
ざっくばらんな「刑事コジャック風」2つのパターンで訳すとどうなるか、という
比較もあります。「それで、死体はどこにあるのですか？」という意味の同じ英文が
刑事コロンボだと「で、ホトケさんはどちらに？」となり刑事コジャックだと
「で、ガイシャはどこだ？」になる、という具合です。

面白いんです。名作なんです。当番はこれと新書の『英語ことわざ集』を
中学生の時に父からプレゼントされて、ずっと愛読してたんでございます。
『アテレコあれこれ』を知ってから、額田さん台本の海外ドラマを探して見まくったくらい
この本が好きなんです。お薦めなんです。なのに！版元品切れ絶版なんです。悲しいー！！
中古だったらア○ゾンでたまに出てるのでご興味のある方は是非に、ぜひにー！
はあはあはあ。

…ごほん。
伝記や歴史ものを読むのはお好きですか？
『マリー・アントワネット』や『メアリー・スチュアート』を書いたことで有名な
シュテファン・ツヴァイクも射手座生まれです。マリー・アントワネットは蠍座、
メアリー・スチュワートは射手座です。ツヴァイクの『マリー・アントワネット』は
漫画家の池田理代子が読んで感動し、『ベルサイユのばら』を描くヒントとしたことでも
有名です。その池田理代子も射手座さんなんです。ダブル射手座作品がここにも。

ということで、歴史大河少女マンガの古典を未体験の若いお嬢さんに『ベルばら』と
原案『マリー・アントワネット』セットでどーんといかがですか？
どちらも文庫で手に入ります。当番はというとモデルが射手座で伝記作家も射手座、
という意味でダブル射手座作品の『メアリー・スチュアート』を読んでみようかと
画策中です。

ダブル射手座作品って結構あって、ほかに漫画『ピーナッツ（スヌーピー）』も
日本限定でダブル射手座になるんです。スヌーピーの生みの親、C.シュルツが射手座、
そしてスヌーピーのコミックシリーズを日本語に訳してるのが詩人の谷川俊太郎で、
これまた射手座。ちびっこたちが人生についてボヤいたり、時に哲学的なことを
口走ったりするこのコミック、射手座さんならかなりの確率で気に入ると思います。
当番も大好きです。スヌーピーのキャラグッズは沢山出てますが、
せっかくなので原作コミックの世界に触れてほしいですね。
なので単行本がお薦めです。沢山出ているので、お好みの巻をどうぞ。

なお、C.シュルツは同じ射手座の作曲家・ベートーヴェンが大好きで
キャラクターの一人、おもちゃのピアノを奏でるのが趣味のシュローダー少年も
ベートーヴェンマニアという設定です。

詩歌を愛する射手座さんへのプレゼントだったら。
前述の谷川俊太郎、与謝野晶子、種田山頭火、寺山修司、リルケが射手座です。
それからウィリアム・ブレイク。ウィリアム・ブレイクの短い詩で
当番が好きなのがありまして、テントのプロフィールにもそれを
「好きな言葉」として挙げています。こんなのです。

The Angel that presided o'er my birth
Said,"Little creature, form'd of Joy & Mirth,
"Go love without the help of any Thing on Earth."

「私の誕生を司った天使が言った　喜びと笑いでつくられた小さき者よ
行って愛しなさい　地上のなにものの助けも借りずに」

蠍座の小説家カート・ヴォネガット・ジュニアが書いた小説
『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』にもブレイクのこの詩が
引用されているというので、当番ずっと読みたいと思っていたのですが
今日帰り道に立寄った本屋さんで偶然文庫を見つけて買ってきました。
ページの中から探し出すのを楽しみにしているところです。

谷川俊太郎の詩集は沢山出ていますので、定番から最新詩集までお好みのものをどうぞ。
ダブル射手座になっている詩集もあります。集英社文庫版の『十八歳』は、
射手座のイラストレーター・沢野ひとしの挿絵つきです。これもまた
「ティーンのうちに読んでほしい射手座本シリーズ」の一冊かなあ。

小学生から読める（かもしれない）谷川俊太郎ということならば、
近刊『谷川俊太郎質問箱』をどうぞ。詩集じゃないですけれど。
でも！谷川俊太郎プレゼンツで「質問」と言ったら『谷川俊太郎の33の質問』だって
あるじゃないか！と当番は思うわけです。ネットでよくある「100質（100の質問）」の
元祖みたいな33の質問を、谷川俊太郎が色んな人に訊いて回った対談集です。
ちくま文庫で正・続2冊出てます。

なんなら、「谷川俊太郎が質問される本」である『質問箱』と
「谷川俊太郎が質問する本」である『33の質問　正・続』まとめていかがですか。
（どんどんセット売りを企む当番。もうあれだ、射手座縛りのブックフェアとか
やってしまいたい。そんなの誰が買いにくるのさと思うけどやりたい。）

小さなお子様に贈る、はじめての谷川俊太郎だったら『ことばあそびうた』二冊と
講談社から出ている『マザー・グース（谷川俊太郎訳）』がお薦め。
文句なしに楽しいナンセンスことば遊びが満載です。

『ことばあそびうた』は当番が高校を卒業するときに当時の担任の先生がくれた
思い出の本です。クラスの全員にそれぞれ本を選んで贈ってくれたのですよ。
そのときに、「ホシミ（仮名）さんは普段から本を沢山読んでるから、
子供の本だけどかえってこんなのがいいと思って。」と言われたのを覚えています。
谷川俊太郎、当時から好きでマザー・グースの本は知っていたけれど
この本は知らなかったので嬉しい贈り物でした。

調子にのって書いていたら長くなって字数制限をくらったので、
切りのいいここで一度分けます。どうしよう、射手座の贈り物帖楽しくて
終わりそうにない。どこまで行くんだろう(^^;)☆＼(--;)