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「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

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2017.10.10
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テーマ:ローマ(18)
カテゴリ:映画
​​ローマ旅行の前に見ておきたいVDV・・・その2『終着駅』

とっても・・・昔の映画なのでストーリーがわかりません!

映画「終着駅」1953年作


 

終着駅・・・とは?

​原題:INDUSCRETION OF AN AMERICAN WIFE ​​

監督:ヴィットリオ・デ・シーカ

脚本:チェザーレ・ザバッティーニ

キャスト:ジェニファー・ジョーンズ/モンゴメリー・クリフト/リチャード・ベイマー

製作年:1953年

製作国:アメリカ=イタリア


【淀川長治先生の解説】より

はい、『終着駅』、これイタリア映画です。

ヴィットリオ・デ・シーカの監督です。

それでジェニファー・ジョーンズ、アメリカの女優ね。

それからもう一人、モンゴメリー・クリフト、

これもアメリカの男優ですね。

この二人が出るんですね。

けど、監督はデ・シーカなんですね。

なんで、デ・シーカでこの映画やったんだろう?

セルズニックが制作してるんですね、

アメリカのセルズニックですね。

これは、アメリカの女がイタリーの青年と仲良くなったの、

けどアメリカの女はちょとした火遊びね、

やっぱりアメリカへ帰って行こうとしたのね。

そうするとこのイタリーの青年が、

モンゴメリー・クリフトが、

「おまえ、薄情だな、帰るのか、帰るのか」。

それで、ローマのステーションで

その女を引きずり降ろして、

パーンと殴るのね。

凄い映画なの。

つまり、イタリーの気質とアメリカの、

どう言ったらいいのか、

計算的な、女の感覚とがぶつかるわけね。

この映画の一番いいとこは、

そのステーションの場面ね、

それが凄かったのね。

デ・シーカの見事な代表作品ですね。

これを撮ったのが、セルズニックなんですね。

デビット・O・セルズニックは、

何でイタリーで、

こんな監督で、

こんな映画撮ったのか?

何でジェニファー・ジョーンズでこんなの撮ったのか?

セルズニックは

前々からジェニファー・ジョーンズに結婚申し込まれてたのね。

で、セルズニックも自分の嫁さんなんかどうでもいい、

このジェニファー・ジョーンズの何とも知れん誘惑的な感覚にノっちゃったのね。

すっかりジェニファー・ジョーンズに参っちゃったのね。

そういうセルズニックは、

あんたの好きな映画撮ってやる、

それならこういう映画撮って下さい、

それが『終着駅』だったのね。

見事にジェニファー・ジョーンズは、

これで一躍名女優になったのね。

で、セルズニックは儲かったのね。

という訳で問題の作品ですけど、

ジェニファー・ジョーンズいう人は、

セルズニックをどんどん、

どんどん食い込んで言ったのね。

ジェニファー・ジョーンズは、

かわいい夫があったんですね。

その夫を蹴ってセルズニックと一緒になったんですね。

そうして、「あんたは、私との結婚のお祝いに何くれるの?」言ったら、

セルズニックは「何でもあげる」と答えた。

そしたらジェニファーは、

「『風と共に去りぬ』以上のもの作って下さい」言ったのね。

「おまえ、そんなものほしいの?」「そうよ、そうよ」と言ったのね。

それでつくったのが、ジェニファーの最高の作品でしたね。

というような訳で、ジェニファー・ジョーンズは怖い女優ですよ。

けれどもセルズニックが死んだら、

とたんに人気なくなったの。

あんなに有名な女優が。

それでセルズニックの、

この夫人、

ジェニファー・ジョーンズは

パーティーに行ってもみんなに総スカン。

それで酒ばっかりのんで、

表出て酔っ払って街頭で倒れちゃったのね、この女優が。

それをトラックが引っかけて、

「おっ、誰か倒れとるぞ」って見たら

ジェニファー・ジョーンズだったのね。

そういうね、かわいそうな過去を持ってるんですけど、

私は帝国ホテルでこのジェニファー・ジョーンズに会ったんですね。

それはセルズニックと結婚して間もないころのジェニファーに会ったの。

奇麗な女優でね、

もう頭から足先まで奇麗くてね、

その衣服のグリーンの衣装がとっても奇麗なのね。

そいで「How are you?」と、私と握手したのね。

その匂いのいい事、奇麗な香水の匂い。

私は家へ帰っても手を洗わなかったね、

あんまりいい匂いがするんで。

そのぐらいジェニファーは奇麗でしたよ、

やっぱりセルズニックが参るだけの女でしたね。

という訳で、この『終着駅』は彼女の、

本当にほしかった、

デ・シーカで名女優として演りたかった作品ですね。

ジェニファーの野心があふれた作品ですね。

・・・以上【解説:淀川長治】さん

この駅は、テルミニ駅だそうで・・・昔の駅と違うのでしょうけど

とっても古い映画でモノクロですね~見たいですね♪


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最終更新日  2017.10.10 00:00:30
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