映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

2月は波乱の幕開けとなってしまいました。今日の朝刊には間に合わなかったようですが、明日の朝刊の見出しは決まりでしょう。今日も一日中このニュースばかりでした。

さてこちらはイギリスのフィルムノワールです。

ロンドン・ブルバード　-LAST BODYGUARD-
LONDON BOULEVARD

出演
ベン・チャップリン　コリン・ファレル　デビッド・シューリス　キーラ・ナイトレイ

3年の刑期を務め上げて出所したミッチェルは、二度と塀の中には戻らないと心に誓う。裏社会とのつながりを断つためにもまともな仕事を探していた彼は、偶然元女優のシャーロットのボディーガードに採用される。だが、ミッチェルの活躍がギャングのボスの目に留まり……。

悪に染まった男は一生悪から逃げられない。その臭いがしみついているから。だから悪人はいつまでも光の当たる世界に出られない。そんな光の世界の住人と恋に落ちてしまったら？ミッチェルとシャーロットの出会いはまさにそれ。

彼女のボディガードとしてのみ力を発揮しながら生きようとするが、ギャングのボスがミッチェルをしきりに仲間に入れようと画策。豪華なディナーは用意するわ、彼の友人を殺した相手を探しだして彼の前でリンチにかけるわ（実は替え玉）、果てはシャーロットとの関係をちらつかせて脅しにかけ、「よく覚えとけ、もし俺がギャングならあんたは最初に死んでる。俺はあんたとは仕事しない。あんたを殺しあんたが持ってるもの全て奪う、もし俺がギャングならな。だからあんたにとっては俺がギャングじゃない方がいい。誰も俺をギャングになんかしたがらない。なぜなら一度走り出したら俺はもう止まらないからだ。わかったか？」と言ってミッチェルを逆切れさせてしまう。そんなにミッチェルが喉から手が欲しがるような男か？と“活躍”の文言に疑問視が。腕っ節が強いだけなら他に誰でもいそうだ。ミッチェルがゲイという設定もあるので、もしかして外見が好みなのかと疑ったが、彼が後援するサッカー選手はWhite Boyという役名の通り生っちろくてミッチェルとは逆のタイプ。

だがボスの執着が殺人連鎖に繋がってゆく様子はラストに向かって加速していく感じでぞくぞくする。脇役では元俳優でシャーロットと一緒に住んでいるジョーダン役を演じたシューリスが良い。いつも前髪をだら～んと垂らしていてチャラい奴のような印象を与えるが、過去にシャーロットを守るために結構えげつない事をしており、今回も顔色一つ変えずにミッチェルに同調する。自分の最期も自分で決める潔さを持った男だ。

ロンドン・ブルバード ラスト・ボディガード [ コリン・ファレル ]