アイルランドらしい杜撰な殺人の真相は 人気ミステリシリーズ映画化 映画「湿地」
みなさんこんばんは。スケート羽生くん3位でしたね。今日は珍しいアイスランドのミステリ映画を紹介します。湿地MYRIN/JAR CITY原作アーナルデュル・インドリダソン 雨交じりの風が吹く、十月のレイキャヴィク。北の湿地(ノルデュルミリ)にあるアパートで、老人の死体が発見された。被害者によって招き入れられた何者かが、突発的に殺害し、そのまま逃走したものと思われた。ずさんで不器用、典型的なアイスランドの殺人。だが、現場に残された三つの単語からなるメッセージが事件の様相を変えた。計画的な殺人なのか? しだいに明らかになる被害者の老人の隠された過去。レイキャヴィク警察犯罪捜査官エーレンデュルがたどり着いた衝撃の犯人、そして肺腑をえぐる真相とは。 アーナルデュル・インドリダソン原作のエーレンデュル捜査官シリーズを映画化。捜査官自身も問題を抱えているケースは最近ミステリでも一つの流行になっている。本作の場合もエーレンデュルの娘エヴァがどうしようもない素行不良娘で、彼の悩みの種だ。町中の悪たちが彼女の名前を知っており、街を歩けば彼はからかわれる。彼女は「父親が捜査官だからよ」と嘯いているが、夜になれば薬と男と金を求めて家を出ていってしまうとんでもない問題児だ。もう“児”などと呼ばれる年齢ではないのに。それでも彼女が他人の家でぐだぐだしていれば連れて帰れずにはいられない腐れ縁親子である。 エーレンデュルの部下画面が全体的に暗い。そしておそらく美術担当だろうが死体がグロい。床下から掘り起こした白骨死体はドロドロで捜査官たちはをを!と鼻を覆ってその場を去るが、本当に画面から匂ってきそうでスタッフの本気度を感じた。 但し映画自体はわかりづらいという評価が多い。というのは容疑者側の視点が挿入されるのだが時系列がエーレンデュルサイドと同期を取ってはいない。小説ならばずれも自分の脳内で整理できるが流れていく映像で見せられると整理をつけるのが慌ただしい。 【中古】 湿地 /イングヴァール・E.シーグルズソン,オーグスタ・エヴァ・アーレンドスドーティル,バルタザール・コルマウクル(監督、脚本),アーナルデュル・インドリ 【中古】afb価格:2580円(税込、送料別) (2020/11/14時点)楽天で購入