亜金の短編小説集

7月1日　10時13分


今日から7月ですね。

今日の朝。
目が覚めると携帯に不在着信が2件ありました。
知らない人からです。
俺は、爆睡していたので、電話に気づきませんでした。

由香さんは、気付いたのかな？


「昨日の夜、電話が鳴っていたみたいなんだけど……
　由香さん気付いた？」

「うん」

「俺、気付けなかった……」

「あの女から？」


由香さんの声が、物凄く低い。


「いや、知らない人から……」

「ふーん」


やばい、機嫌が悪くなりそうだ……
俺は、そう思い違う話題を話そうとしたら、由香さんは、俺を睨んだ。


「あの女からだと思った」

「あの女？
　はるかさんの事？」

「あの人、はるかさんって言うんだ？」


やばい。
物凄く、喧嘩腰だ……
こんな事、聞くんじゃありませんでした……


「そのはるかさんって人は、何処に住んでいるの？」

「……兵庫県」

「ちょっと離れてるね」

「うん」

「よし！
　遠くの女より近くの女！
　この機会に私に乗り換えよう！」


由香さんは、そう言うと俺に抱きついてきました。
なんか解りませんが、機嫌が少しよくなった……
これで、いいのでしょうか？

暫くの抱擁の後、俺は、由香さんを車で学校まで送りました。

さて、今日から7月！
仕事に就職活動！頑張るぞ！




※この物語はフィクションです。