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カテゴリ:書評とか書店とか
イギリス近代史講義
(講談社現代新書、川北稔) イギリスでなぜ産業革命が起き、また衰退が進んだのかという経済的な現象を、農村社会で単核家族社会、ロンドンへの人口集中による都市化、贅沢禁止法の形骸化による消費社会の変化、実業より虚業の重視など文化史、社会史の観点から解き明かしていきます。 タイトルの「近代史講義」にあるように、著者の口述での説明を文章化したためか、しばしば話が横道に反れたり、説明が重複したりする場面も少なくないですが、逆にテンポ良くナラティブな 単なる歴史の豆知識や歴女に象徴される一時的なブームに流されない、本当の歴史学の面白さが十分に伝わる一冊です。
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Last updated
2011/02/12 05:52:25 PM
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