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PS3を購入して3週間以上経過しました。
画・音ともに大分こなれて来たのでこの辺で総括したいと思います。 やっぱりデジタル機器は落着くまでかなり時間を要しますね。 エージングもありますが通電は常時行う必要があります。 HiViの評論家の方が使用しない機器はなるべく電源を切って・・・ と話していましたが、それでは真のパフォーマンスは発揮出来ないと思います。 で、PS3ですが初期にレポートした印象よりも 随分と腰の据わった映像と音が出るようになっています。 まず画は解像度に極端な変化は認められませんが コントラスト感が確りして来たので当初より重厚になった印象です。 気になる部分もハッキリしました。 あからさまなシャープネス志向で輪郭にシュートが付き 先鋭ではありますがちょっと不自然です。 もう一つどこかテレビ的で立体感に欠ける印象を持っていましたが 階調情報がもう一つのようです。 こちらはPS3の映像をプロジェクターでスクリーンに投影した画像です。 なかなか写真には現れませんが当初よりも随分と繊細な映像になりました。 次にDVDプレーヤー+クオリア001の映像。 プレーヤーのビデオDAC性能の悪さとアナログ接続のハンデから 先鋭感では劣りますが階調情報が多く立体感があります。 肌の陰影のグラデーションの推移がPS3よりも粘る感じです。 PS3の立体感の不足はこの辺に問題があるようです。 こういった部分はソフトウェアの更なるバージョンアップで 改善可能なポイントなんでしょうかね? それから輪郭の不自然な強調感ももっと細かい画質調整機能を 開放してくれたらユーザーの好みや視聴環境に合わせて設定出来るので 是非今後の改善課題として検討して欲しいところです。 その他気になるポイント。 ○BD-Rは1080iでしか再生されずプログレッシブ化してくれない。 ○DVDのレターボックス映像再生時に必要なズームモードが無い。 ○CSのSD放送の録画映像がアプコンされない。 ○DVDのリニアPCM音声にはアップサンプリング機能が働かない。 (まるの環境下では現状必要ありませんが・・・) 次に音声面ですがこれが良く言われているように筐体への対策が モロに反映される特徴がありその影響は無視出来ません。 例えば使用するインシュレーターによって音の傾向がかなり変化します。 しかもその素材の癖が直接音に乗ってしまう為選択が難しいところです。 音を締めるスパイク系や金属系は確かに音場情報が増し繊細にはなりますが 重心が上がり細身の音になってしまいます。 当たり前と言われるかもしれませんがその影響の大きさが 一般的コンポーネントとは比較になりません。 逆に一旦試したソルボ系も重心は低くなりますがPS3の特徴である繊細な音場感が 薄らぎ美味しい部分を殺す形になってしまったので現在は何も使用していません。 なるべく素材特有の癖が少なく分解能を高めてくれるタイプのアクセサリーを 選択するのが有効だと思います。 金銭的に余裕が出来たらドライカーボン系を試してみたいと思います。 筐体自身にも手を入れると良さそうですがヘタをすると 音を殺す結果にもなるので素人には敷居が高いところです。 先日も述べたとおりCDトランスポートとしてもなかなか優秀です。 ただ素性は良い物のやはり値段なりの安定感の無さはあるので DDコンバーターなりDACなりで補ってやる必要はあります。 ちなみにCDのアップサンプリングですが 光出力からでも176.4KHZまでの出力が可能です。 ただ我家で言えばPS3でアップサンプリングするよりも DDコンバーターのG-25Uで行う方が高音質でした。 PS3のアップサンプリング音声は確かに音場情報が増し密度感が濃くなりますが 増えた情報量によって音が混濁してしまいちょっと煩い感じになります。 ただこれも筐体の脆弱さに起因する問題だと思われるので 対策によって評価が一変する可能性もありそうです。 ・・・と色々可能性は感じられるコンポーネントでありながらも 様々な対策が必要とされる神経質なじゃじゃ馬的製品でした。 ただどちらにしても基本性能にもう一歩のブレークスルーは必要であり 物量をつぎ込めないゲーム機としての歯がゆさは感じます。 個人の改造は困難を伴うのでやはりAV専用モデルの発売が望まれます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.11.12 02:17:35
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