井深大「そんな数年後ではない。1990年や、2000年でもなく、2010年、2020年にはどうなっているしどうなるべきだから、という考えかたをしないといけない」
なぜ、そういう考え方をするのか。そんな数年後ではない。1990年や、2000年でもなく、2010年、2020年にはどうなっているしどうなるべきだから、という考えかたをしないといけない井深大SONYの創業者で、トランジスタラジオやカラーテレビウオークマンなどの開発に携わった方ですが、1980年代前半頃にこんなことを言っていたようです。今のSONYは、今の時代のことばかり考えてないかな?たとえば、TOYOTAやHONDAのFCVはガラカーになるか?ライバルは電気自動車。どう考えても電気自動車の方がいいかな・・・ガソリンスタンドで水素を充填するしかないの?もっと手軽に燃料補給できないか?何千億もかかるような方法ではなくて。今のところ、簡単に作る方法はない。カセットのような感じで。コンビニでできないの?もっと問題なのは、EVだと部品点数が大きく少なくなり自動車の価格が大きく下落すること。つまり、自動車産業の収益が激減する。FCVなら、今の収益構造を維持できる。もし、この発想で、トヨタやホンダがFCVを開発しようとしているとしたら、この2社の将来は危うい。ただ、これはこの2社だけに限らない。モノの価値は、3Dコピーの開発と普及によって未来に渡って徐々に0に近づく。収益を追ったところで、時間の問題で行き詰まるだろう。モノを売ることで価値を創造する時代は時間の問題で終わる。つまり、お金の時代が終わるからだ・・・