前回の話の続きは次回にまわし、
今回は、ちょっと自己紹介的なことを話しておきます。
よろしければ、おつきあいください。
テーマは、「自分の道」というものです。
※ ※ ※
自分で塾を立ち上げてから、今年で9年になりますが、
わたしが、教師業というものを、
一つの道として感じられるようになったのは、
やはり、独立してからです。
独立する前は、ある大手の塾に勤めていました。
社会人のプロ講師という仕事も、まあ、悪くはないです。
講師でいる限り、営業したり、面談をしたり、
クレームに対応したりするような仕事は、回ってきません。
受け持ちの生徒は自動的に与えられるし、
教室の運営に関わる事務作業などもありません。
つまり、授業だけしていればいいんです。
それはそれで、いいと思うのですが、
でも、やっぱり、
「雇われの身」という限界が、どうしてもあるんですね。
これは、一種の束縛感です。
塾の仕事に慣れてくると、
授業だけで生徒の成績を上げることの限界が見えてきます。
つまり、塾のシステムや、
使っている教材にも、いろいろ注文したくなってくる。
でも、塾の講師は塾の運営には関わっていないので、
自分の意見を、意見として出すことができません。
自分の意見が、稟議書になって、
社長の手元に届くなんてことは、ないわけです。
講師は、いくらキャリアを積んでも、やっぱり講師。
講師には、自分で物事を動かしていくという裁量が狭く、
そういうところに、束縛感を感じるようになったわけです。
それで、私はある時、思いきって独立しました。
自分で塾を開校したんです。
自分で塾を立ち上げることで、
自分の仕事は、ひとたびリセットされました。
某有名塾のプロ講師という看板が使えなくなったので、
0から始めなければならなかったわけです。
使えるとしても、「元○○塾のプロ講師」
という看板だけですからね。
でも、結果的には、それでよかったんです。
なぜかというと、大きな組織から離脱しても、
「教師の道」というものは、続いているから。
独立することによって、
今まで視界のなかになかった新しい道が、
見えてくるようになったから。
これは、私の人生にとって、大きな出来事でした。
「独立なんて危ないよ」
こういう意見が、圧倒的多数なのはよく分かります。
事実、独立って、ほんとに危ないんですよ(笑)。
今の時代、独立して成功するためには、
開業の資金。
その道のトップクラスのキャリア。
人が持っていないノウハウや発想。
持続するモチベーション。
起業家精神。
実務をこなす能力。
健康と体力。
営業力や交渉力。
広告作成の技術。
パソコンやインターネットの知識。
短い時間で臨機応変に文章が書ける力。
こういった条件が、全部必要になるんです。
だから、私は、人に起業なんて勧めません。
「自分で事業を立ち上げたら儲かるよ」
なんて、無責任なことは言いたくないですから。
「成功する確率は低いし、失敗したら地獄だよ」
というのが、本音ですね(笑)。
統計的に見ても、ある事業を立ち上げて、
それが成功する確率は、失敗する確率よりもはるかに少ないです。
そういう世界です。
しかし幸いにも、私の塾の事業は成功しました。
といっても、規模的には大したことないのですが。
ただ、もともと大きな規模にしようとは思っていなかったので、
それはそれでいいんです。
規模が大きければ、リスクも大きいですから。
スモールビジネスということで、それなりに成功したんです。
それからすでに9年。
この9年を振り返ってみると、
試行錯誤の連続だったのですが、
でも、「自分が自分の足で歩いて来た道」だという実感は、
かなり強くあります。
人生を一つの道として歩んでいるという実感。
これが、たまらなくいいんです。
さて、この記事のテーマは、「自分の道」ですが、
塾の教師を一つの道として歩んでいる人間は、
世間にそう多くいません。
私ぐらいの年代で塾に勤務している人たちは、
おそらく、ほぼ全員、中間管理職や役員の仕事をしていて、
現場で教えることはしていないからです。
つまり、みんな、
サラリーマンとしての道を歩んでいるわけですね。
ですから、私には、
「独立して私塾を開いている人」
という希少価値があるわけです。
そんな私が、
ブログを書こうと思い立ったのは、
この道に関することであれば、世間の人に、
いろいろと有益な情報を発信できるだろうと思ったからです。
人生というものは面白い。
「ここで行き止まり」だと思ったときがあっても、
その先に、まだ道があったりするんですね。
リアルの塾に関して言えば、この9年間で、
私は、やるべき事を、ほぼやりつくしてしまいました。
今よりも収益を拡大したいと思えば、
あとは教室を増やしていくしかありません。
でも、今は、そういう方向に行くべき時ではない。
そうではなくて、自分のこれまでの経験を、ネットを通じて
多くの人にシェアしていくという方向に、行きたいわけです。
なぜなら、その道のほうが、たくさんの人の役に立つからです。
私には、リアルの塾のその先に、
ネット塾という新しい道があったわけですね。
インターネットというものは、
使い方によって、善にもなり悪にもなりますが、
「受験に役立つ教育力アップ講座」というブログは、
明らかに人の役に立ちますよね。
ですから、新しい道だといえるわけです。
「自分の子供は勉強しなくて」
という悩みを抱えているお母さんは、とても多いです。
そんなお母さん方が必要としているのは、
有料の塾のサービスなどではなくて、まずは情報なのです。
そして、家庭の教育力なのです。
「子供を塾に通わせれば必ず成績が上がる」
なんて、単純な話ではないわけですから。
でも、中学生の学習に関する有益な情報というものは、
ネット広しといえどもそうはないというのが、現状です。
なぜかというと、情報の提供者が圧倒的に少ないですから。
需要があるのに供給がない。
簡単にいうと、こういう状態ですね。
だからこその、このブログです。
わたしが歩いて来た道は、私しか知りません。
このブログは、
私の塾人としての経験を語るためのものですから、
そこには当然、私固有の何かしらがあるはずです。
で、そのあたりのところで、
お役にたてればいいなと思っているわけです。
今回は、ちょっとした自己紹介でした。
次回から、「家庭の教育力アップ」という本来のテーマに戻りますね。
ではまた。
私のネット塾はこちらです
Last updated
2009.10.30 00:29:43