福島第一原発の安全装置は8年前に外されていた
原発の事故で、民主党が避難されていますが、一番の戦犯は原子力エネルギーの開発を進めてきた自民党だといわれてきました。
極めつけは、福島第一原発の安全冷却システムが八年前に取り外されていたと言うことです。
【原口前総務相】福島第一原発の安全装置は小泉政権が撤去していた
原口さんの友人の調査により、平成15年の第十回原子力安全委員会の定例会の議事録、そして、第二十八回の原子力安全委員会の非常会の議事録が出てきました。その中に、なんと、ECCSの中の蒸気系の冷却システムが取り外されていたということがわかりました。平成十五年は、小泉内閣の時で、その時その取り外しを認めであろう大臣は、平沼大臣である。そして、今登壇をされた人たち、大島大臣、石原大臣、石場大臣、自民党総裁の谷垣大臣もその当時大臣であった。その平成十五年に何故安全装置を取り外したのか?幾重にも安全対策が施してあるからと言われていたこの蒸気系冷却システムを何故とったのか?
また、浜岡原発でECCSの検査中に事故が起きていたが、当時は配管の不具合による事故と報じられていたが、今となってはそれも水素爆発だったのではないか?と言われています。
そして、事故を起こした冷却系がベントをすると言う理由(ベントとは放射能を外の大気中に放出するということ)で、もうその蒸気系の冷却安全システムはいらないと説明されていたらしいですが、なぜ、そうなるのか、原口さんもわからないし、私もさっぱりわかりません。
複数の原子力の専門家、上原先生(原子力発電所の設計に携わった人)も含めて聞いたが、彼らもわからないと答えた。
もし、小泉内閣の時にこの蒸気系冷却安全システムが取り外されていなかったら、今年の東日本大地震と津波によってこれほどの大事故は起きなかったのではないか?!
最初、この安全装置を取り付けるのに十五億円くらいかかったらしいが、では、他の原発はどうなっているのか、その調査を今しているところです。
福島第一原発の一号炉から六号炉まである中で、二から六まで全て冷却安全システムを取り払っているのがわかりました。
これが、前の東電の社長の時代にはなかなか認められなかったことが、勝俣さんになってから急に取り外しができるようになったので、おかしいと言う証言も原口さんのところには来ている。
何故原子力安全委員会がこの蒸気系冷却安全システムを取り外したのか、その理由を調査しているところです。
地震が起きる可能性が高いといわれる日本の、しかも、断層の真上に建っている原発について、安全装置を取り外すというのは、地震が起きた際に原子力発電所の事故を起こし放射能汚染の被害を出す事を意図していたと考えてもおかしくないです。
そんな自民党の当時の担当者、並びに、関係者には政治は任せられません!
そして、この人たちは法的に裁かれなければならないと思います。
それに対して、この隠された事実を公開するに至った民主党の原口一博・衆議院議員には、希望が見えてきます。
どうか巨大な権力に負けずに頑張って欲しいです!
2011年06月02日
18時55分
政治団体「日本維新の会」を設立した民主党の原口一博・衆議院議員が2日、福島原発事故に関する記者会見を行った。主催は自由報道協会。原口氏は福島原発について、8年前の自民党政権の時代に、福島第一原発の安全冷却システムが外されていたという衝撃の事実を発表した。
なぜ「最後の砦」を取ったのか
原口一博氏(以下、原口):これまで当局の発表は「どんなことがあっても原発は安全です」というものでした。原発の冷却システムを作ってきた、佐賀大学元学長の上原先生が指摘しているように、蒸発系の冷却システムがあれば、電源喪失しても蒸気が出ている限り循環するので安全だったんです。なのに、事故が起きている。おかしい、作ったはずの冷却システムはどこにいったんだ!?と、なった。そこで4月3日、私が東電に直接行って、「冷却系の蒸気系のシステムがどこにあるか?」と聞くと、担当者は「ないんです」と言うんです。ないわけない。作ったんだから。という押し問答の末、原子力安全委員会の議事録を読むと、平成15年の自民党政権の時代に、ECCS(非常用炉心冷却装置)の中の冷却系の蒸発システムが取り外されていたんです。
なぜ、そんなことをしたんでしょうか。「ベントするから大丈夫」というんです。皆さんご存知のように、ベントは放射能を原子炉から出すことですが、「放射能を出すから、安全冷却システムがいらないんだ」という理屈だったようです。これは全く理解できません。安全装置を取り外さなかったら、このような大災害は起きなかったのではないでしょうか。少なくとも福島第一原発の冷却システムは全て取り外していることが分かりました。なぜ原子力安全委員会は「最後の砦」を取ったのか、他の原発はどうなっているのかを今、調査しているところです。
■核燃料サイクルは欺瞞だ
この後、菅首相の辞任後に原口氏が首相に就任した場合の原発政策について、会場から質問があった。原口氏は原発の即時停止は求めなかったものの、核燃料サイクルに懐疑的な見方を示し、エネルギー政策の転換を訴えた。
原口:原発は、急に止めることはできません。ただ、私は(自民党の)河野太郎さんと同じく核燃料サイクルそのものが欺瞞であると思っています。大規模で集中的に作るエネルギー政策から、分散型の物に変えないといけません。
記事引用元:
http://news.livedoor.com/article/detail/5605632/?ignore_lite