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マブナ図鑑

マブナ図鑑

フナの概要

フナ属の概要

動物界-動物門-硬骨魚網-コイ目-コイ科の魚。
日本淡水魚の中で最も分布が広く、数が最も多い魚。日本においては最も馴染み深い淡水魚。分類が非常に困難であり、学会でも話題に上り学者も頭を悩ませている魚の一つである。
 2010年7月12日更新
フナ属の魚の属名は 「carassius」である。確定されている種小名は3つしかなく、「carassius (ヨーロピアンブナ)」「cuvieri (ゲンゴロウブナ)」「auratus (その他の極東地方のフナ)」に分けられている。日本に生息するフナ属はゲンゴロウブナ以外は種として独立されていなく、亜種または分類不可(sp.)扱 いとなっている。形態からだけではどの集団に属すか不明瞭なフナのも存在するため、解析が進んでいる日本でさえも分類学的整理が完了していない状態であ る。
 2010年7月12日更新

フナの由来

昔、中国からフナは「鮒」ではなく別の漢字を使用して、フナのことを「ヂィ」と呼んでいるのだ が、日本に漢字が渡来してきたときに、その漢字は使われずに「鮒(フナは泳ぐときにお互いの体を付けて泳ぐから)」という漢字を使用。この「鮒」という漢 字の音読みである「フ」と「魚」という意味の「ナ」を合わせて「フナ」と読むようになったといわれる説が有力である。*他の説も存在するので、これもあく まで一説である。

フナの生態

日本を含むユーラシア大陸に広く分布し、河川、湖沼、溜め池、用水路など。水の流れのゆるい淡水 域なら大抵のところに生息する。純淡水魚だが、汽水域に生息することもある。体が小さい点で比較的寒さに強く緯度が高い地方に生息している。コイには劣る が群れを成す。フナがコイの群れに合わさることも多い。雑食性だが、鰓把数と腸の長さにより食の好みが左右する。性格は臆病であるが、気が荒い面も多く飼 育する際には知らずと苦労する。

フナの形態

外見はコイ類に似るが髭はない。各鰭が大きい上に体が小さい為、全体的に幼形的である。ちなみ に、コイ科の中では相当な大型であり。コイ亜科の魚の中では体長の平均が最小の属である。最大体長は平均として30~40cm、ゲンゴロウブナは50cm を超えるが、あくまで自然界での記録であり、飼育下では20~30cm程度に留まり、しかも大半は飼育容器に合わせて成長が止まる。体色は背中側が光沢の ある黒色か褐色で腹側が白い。(保護色を行うので、明度、色、環境により変化する) 。
 2010年7月12日更新

フナの歴史

フナは日本がまだユーラシア大陸とつながっていた石器時代から存在が確認されている淡水魚であ り、大昔からフナ属の魚は確認されている。琵琶湖や諏訪湖に住む固有種のフナや地理的隔離された上で変異して発生したフナも存在する。それ以降は、フナは 人々の大事な食材として扱われるようになる。地味な魚であるが、江戸時代以降はフナ属の魚の改良種として華やかな「金魚」が誕生したり、元祖ゲームフッシ ングである「ヘラブナ釣り」が流行るようになった。現在は水質汚染や外来種問題により数が減少して絶滅に近づいている種類も多い。


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